第79話:遭遇、はしゃぐ王女と、見覚えのある者
「魔族とは凄いのですね、人そっくりにまで顔を変えられるなんて知りませんでした。
そうするともしかして私たちの身近にも魔族の方がおられたりするのかもですねっ!」
「あっ……いや、魔族能力とかじゃなくて、これは仮面でさ。
私たちが凄いというよりこの仮面を作った人が凄いってだけなんだ。」
「そうなのですか……じゃあもしかして私にも使えたりしますか!?」
「……た、多分?」
「本当ですかっ!!」
ぱぁ~っと目に見えそうなお花畑を纏うアリエル王女。
年相応に目を輝かせる彼女は……王女ではなく、ただのあどけない少女でしかなかった。
この様な世界で分け隔てなく子を見れる少女の悲しい顔を見るのは……ダメだよなぁ。
「流石に仮面を貸しちゃうと私の顔がバレちゃうから出来ないけど。
その貴族様に渡すまでは送らせてもらうよ。」
「えっ、でもお二人とも急ぎの用事があると……。
そ、それに、その方も魔族に対しては少し敏感だと言ったじゃないですか!危険ですよっ!?」
「でもその人、良い人なんでしょ?」
「そ、それはそうなのですが……。」
「じゃあ、大丈夫だって。それにいざとなったら……ね?」
「んっ。」
プリニアさんが可愛らしくフンスと胸を張る。
シャッハ君は今だ休憩モードだし、ほんと頼りにしてます。
「ね?だからだいじょーぶ!」
とは言ったんですがね……何この屋敷……凄っ!?
いや、そりゃ貴族様、しいては領主様ですから、そりゃ凄くて当たり前なんだけどさぁ……。
成金ってわけではないんだけど、想像の数十倍は格式が高そうというか……何か急に変な不安がが……。
「ほんとに大丈夫ですか?」
「だ、だいじょーぶ?」
「んっ!」
プリニアさん、ほんとあなたがの自信が私の心のオアシスですよ。
さて……鬼が出るか蛇が出るか、出来れば人の良さそうな優男がいい……。
大きな門がひとりでに開き出す。
どんな仕組みだよっ!?
電自動っ!?あ……いや、世界観的に考えると魔法か……。
ミーハーみたいな意見だけど、魔法ってなんか改めて凄ぇって思うわ。
さて、出迎えに来たのは……白くて……銀色の……鎧男。
えっ……?
「白銀の騎士の人じゃんっ!!」
ちょっとやる気がへばっててすまぬ。
次回までにはエネルギーチャージしときます。




