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神よ、与える前に考えてくれ、トイレットペーパーは武器じゃないっ!  作者: エッチな思考の鈴木
第二章 動き始めた異世界生活
29/92

第28話:異世界散歩、感動と、乙女大爆発





―――私は愛しの故郷こと始まりの森を抜け、街道を優雅に歩いていた。


街道は一面が平原でとても見晴らしがいい。


その所々には見たこともない様な・・・

カラフルレインボーで・・・

それでいて、色々な形容の草花が咲いていて・・・


・・・何もかもが幻想的(ファンタジー)だった。




―――ただ、思い描いていた自然の平原と言うよりは・・・


人工的に作られた物に見える、と言った方が正しい。


平原の所々に木々が切られた跡や焼け焦げた跡があったりするのだ。

恐らくは、そこにあった森を様々な方法で伐採していったのであろう。


理由は十中八九、()()()()だろう。

まだ魔物との遭遇(エンカウント)はオーガ君一匹しかないが、他にももっといるはずだ。

まぁ、道を歩いてる最中にエンカウントはしたくないよねぇ・・・。


あぁ、そうそう。

シャッハ君はどうしてるかって?




―――こちらの腰にぶら下げた、万能ポーチの中を見てほしい。


この一見ただの大きめのポーチにしか見えない袋だが

ポーチを開け、更にこちらの隠しポケットを開けると・・・


・・・・・ほら、可愛い。


可愛い我が子は現在、このポーチこと『眠り袋』の中で可愛い寝息を立てている。

もちろん、寝息を立てているように見えるだけどね。

静かにお腹を膨らましてる我が子マジキュート。


あぁ、ちなみにこの袋の中では

高位体含め、高い魔力を持つ魔物なんかを眠らせる事が出来る効果があるらしい。

高位体にとって、睡眠は魔力回復の意味合いもあるため、非常に助かっている。


おっと・・・

これ以上は起こしてしまうかもしれないので、ポーチを閉じさせてもらおう。


言い忘れていたが

このポーチの中には、他にも異世界的なお役立ちアイテムがあったりする。

この世界のお金もいくらか入ってたりもして、もう至れり尽くせり。


きっと、このポーチの有無で私の異世界生活は大きく変わっていただろう。

ほんと、このポーチをくれたルー・・・





―――話は変わるのだが。


ようやく、私の目的地がはっきりと見えるようになってきた。


私の目的地、それはこの圧倒的な人工要塞!!

そして、田舎民の憧れの的っ!!


―――大都市『ラプンツィア』であるっ!!



「・・・すっげぇ。」



言ってもまだ遠目でしかないのだが、城壁の大きさがやっばい。

あれ、オーガ君の何十倍の高さってレベルじゃねーぞ・・・。


何、進撃のなんちゃらでも襲ってくんの?

何それこっわ!?


てか、それ以上に町の規模自体もやばそう・・・

アニメとかでの異世界のイメージだと、もっとこう、こじんまりしたのを想定してたからさ。

やっぱ、本物はでかいんだなぁ・・・って。


やべぇ、ちょっとワクワクしてきたっ!!

いじゃないか、いじゃないか・・・

こう言うの、こう言うの・・・こう言うのなんだよっ!!



こういう異世界的感動を求めてたんだよっ!!!




―――あぁ、思えばここまで長かった。


思い起こせばよみがえる、超ハードモードたちの数々。


まぁもちろん?自業自得なこともありましたよ?

シャッハ君の事とかさ。

でも、最初のオーガ君や、一息入れたところに盗賊イベントはないでしょうー。




―――その後だって、ルード君が・・・ルー・・・がっ・・・あっ・・・



「ぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!


  考えないようにしてたのにいいいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃ!!


 何であんなことしちゃったのぉおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉおおおお!!?」




―――よみがえるルード君との最後の思い出と共に、平原に鳴り響く奇声


私の頬は、まるでインフルエンザ真っ最中の様な高熱を帯びて・・・




真っ赤に・・・それはそれは真っ赤に沸騰していたそうな。




始まったんだけど、壮大にまだ何も始まらなかった気がする。


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