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神よ、与える前に考えてくれ、トイレットペーパーは武器じゃないっ!  作者: エッチな思考の鈴木
第一章 始まりは高難易度ステージ
21/92

第20話:復活のタイトル、そして始まる、衝撃の最終決戦!




「・・・・・なぁ。」


「・・・何。」


「まさかよ・・・・・アレじゃないよな?」




「・・・うーん・・・多分、アレです。」


「・・・・・勘弁してくれよぉ。」



シャッハ君を探そうと、私の話とハスマッチョの地理的推測から

テンアゲの森と言う名の森に目をつけた。


そして、たどり着いた我々は、着いてすぐに作戦会議を実行している。

と言うよりも、着く前から作戦会議が行われることは決定していた。



―――何故ならば・・・


我々の目の前は今、真っ白な雪景色が地面いっぱいに広がっているのだ。




―――いいえ、正直に白状するならば


この広大な森一面に本当に広がっているのは、トイレットペーパーの絨毯である。



―――そして


更にその中心には・・・都市破壊級の超巨大なモンスターがいた。





その巨大なモンスターは全長は20mを優に超え、全身は真っ白。


天高らかに伸ばされた無数のトイレットペーパーの滝の上には

見覚えのある胴体がある。

顔は私が初めて出会ったオーガにそっくりで

胴体はそのオーガの3倍くらいのサイズを有していた。



「シャッハ君・・・どうしてそんなに大きくなっちゃたの?」


「そりゃ、高位体だからだろ。」



――――ん?


何か今、さらっと聞きなれないけども実に不穏な単語が聞こえたぞ。



「えっ・・・何その高位体って?」


「ん゛ーー、なんて説明するべきか・・・そうだな・・・。」





ハスマッチョ君の説明では

高位体とは、オーガなどの魔物よりもよりも強大で、神聖な力を持った者。

つまりは、ファンタジー設定で言う召喚獣や大精霊みたいなものらしい。


胡散臭い教団や貴族なんかがこぞって欲しがる様な超がつく程の貴重な存在で。

しかも、そんな貴重で凄い存在に気に入られる者がもしもいるというのならば


その者は、地位と名声を物にした最高の人生を迎えるか。

地位と名声を欲した者に骨の髄までしゃぶられる最低の人生を迎えるか

の、どちらからしい。


シャッハ君、私には最初から分かっていたよっ!



―――君が将来有望な期待のエースだったってことをっ!!


ことを・・・

ことを・・・

ことを・・・


・・・こと・・・とほほ。





「ねぇ、どうすればいいと思ゅ?ハスマッチョおぉぉぉぉ。」


「その意味の分からないニックネームはやめろ・・・。

 とは言え、こうなっちまったらなぁ・・・。」



ハスマッチョがおもむろに獣化する。

そして、爪を尖らせ腰を落としつつ構えを取ろうとする。



「ちょっと!?待って待って!!それは聞いてないっ!!」



何この頭モッサリ筋肉はうちの子をさらっと殺そうとしてやがるんだっ!

私は持てる限りの最大戦力をフル稼働し、その(たく)しい背中にしがみ(だいしゅき)つく(ホールド)



「なっ、おまっ!?なんだいきなりっ!?

 てか、なんだそのしがみつき方はっ!!

 おい馬鹿っ、何擦りつけて・・・やめいっ!!」



そんなことを言いつつ振り落とさない辺りは相変わらずの紳士。

しかし、そんなことはうちの子を傷つけた言い訳にはなるまいっ!


私は、決して、ゆるさ゛ん゛っ!!





―――少女とマッチョ戯れ中・・・・・NowLoding





「ぜぇ・・・ぜぇ・・・そんなこと言ったってどうすんだよ。

 このままじゃ近隣の村まで広がっちまうし

 あんなの放置だってしてらんねーぞ!!」


「・・・やだっ!やだやだやだやだっ!!」


「真面目な話な、仮にあの高位体の力を削げたとしてもだ。

 奴の感情の暴走が止まるわけじゃない・・・だから当然・・・。」


「必ず私が止める。

 私だって、アレを受け止めてタダで済むだなんて思ってない。

 だから・・・ギリギリ生きているならもうけもん・・・だし・・・。

 行き過ぎて死んだとしても・・・・・


 ・・・私は・・・シャッハ君を救えるのならそれでいい。」



「お前な・・・。」



きっと前回ほどのお仕置きなどと言う言葉では済まないのだろう。

それは私にだってわかってる。

でも・・・やっぱりあの子は悪くないのだ。


だから

あの子のために身体の何かを、命を失うというのなら

私は潔くソレを差し出そう。


もしかしたら、これが母性と言う感情なのかもしれない。



―――そして、だからこそ・・・この気持ちは止められない。





「・・・。」


「・・・・・わかった。

 出来る限りのことはやってやる。


 でもな、せっかくここまで守ってきた命をそんな粗末にするな。

 ここまで来たらよ、俺も最後まで付き合ってやる。」



「・・・ありがと。」


「・・・たくっ。」



うぅ・・・何さっ。

何も終わってないのにちょっとホロっと来ちゃったじゃないか。


と言うか、私の弱った乙女心にダイレクトアタックしてくるのはやめちくれ。


惚れるっ。



「でもな、それにはアイツについて詳しく知る必要がある。

 それが最低条件だ。」


「・・・うん、わかってる。」



私は、私が知りえる限りのシャッハ君の情報をハスマッチョに提供した。

シャッハ君の能力、そしてそこから予想される弱点についてだ。



「なるほどな・・・大体は把握できた。


 ただ、その『といれぇとぺぇぱぁ』って奴の情報については

 記憶喪失が持っている情報としては、(いささ)か問い詰めたい気持ちになったがな。」



「・・・ごめんなさい。」



「・・・・まぁ、いい。

 しかし、物理攻撃に対してほぼ無敵の、薄い洋紙の化け物か・・・。


 あぁ、水に溶けもするんだったな。

 いっそ誘い出して、湖にでも落としてみるか?」



「ごめん、溶けるといってもすぐにではないと思う。

 だから、かえって水で重さを持って、余計厄介になるかと・・・。」


「それは・・・まずいな。

 ただ、そうなると・・・。」


 

「・・・うん。」



正直、この方法は様々な理由でお勧めできるものではない・・・。

ものではないが・・・やはり、これしかないと思うのだ。


幸い、この森には大きな湖があるらしい。

最悪の場合は、それをうまく使って問題を解決していくしかない。



だから・・・






「「・・・燃やそう。/・・・燃やすのか。」」






あっ、別に終わることはないのでご安心を。


<追記>

森の名前を

クレイの森 → テンアゲの森 にしました。

ちょっとわかりやすくかつギャグ的な何かにしてみたかった。

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