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神よ、与える前に考えてくれ、トイレットペーパーは武器じゃないっ!  作者: エッチな思考の鈴木
第一章 始まりは高難易度ステージ
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第11話:破り愛、ホワって、チュって、ピッカリン☆




――――あれから、5日ぐらいがたっただろうか。



私とシャッハ君はこの安全な洞窟内で

ゆっくりと、ほのぼの共同生活を送っていた。



ちなみにシャッハ君とは、私が名付けた名だ。

トイレットペーパー → ロール → ロールシャッハテスト → シャッハ君

という感じである。


我ながら素晴らしい名前をつけてあげれたと自負している。

異論はもちろん認めない。


そもそも、シャッハ君の方が大層気に入ってくれているのだ。

感激を表す新たな謎の踊りを踊るほどに。


―――だから、それでいいじゃないか。


まぁ・・・実際に言語が通じているかは微妙なのだが

ある程度ではあるが、身振り手振りで意思疎通ができ始めている。



ここからは今まで酷いことをした分

シャッハ君をめいっぱい甘やかしてやろう。

私としてはそう意気込んでいた訳なのだが・・・



――――実際のところ、甘やかされていたのは・・・()()()()



しかも、ただ甘やかされてるとか、そういうレベルではなく


・・・もはや、姫プレイ状態だ。



一日5食、朝昼晩プラスお昼と夜のおやつタイム付き。

お腹が鳴ったと思えば、完璧なタイミングで、流れるように差し出されてくる。

食事のバリエーションも

果物だけとは言え、出来る限り違う種類のものを持って来てくれる手厚さだ。



そして、ファンタジー果実は全部うまい!全部感動してる!!←ここ重要



お風呂から出れば、シャッハ君が触手のようなシートを伸ばし

濡れた私の身体を優しく拭いてくれる。


鼻がかみたくなれば

頭のシートを適当な長さで破って、折り畳んで手渡してくれる。


お花を摘みたくなれば・・・いや、流石にここは割愛しよう。



とにかくだ、もはや有能な執事による完璧な接待である。



―――なのに、一方の私はと言えば・・・


食べては、シャッハ君をモフり。

お風呂に入っては、食べ。

食べては、シャッハ君と一緒に特製の温かいホワモフベッドで寝ている。



ハハッ・・・完全にニートっすわ!



冒頭の意気込みはどうしたのかって?


前回の感動からの反省はどうしたんだって?


そんなダメ母で、恥ずかしくないのかって?




えぇ、全く持ってその通り!




いや、ほんとは少しだけ言い訳をさせて欲しいのだ。

私だって、可愛い我が子を危険な森に一人で行かせたくはないのだ。

しかしだ。


―――このホワモフ絨毯の外に出ようとすると・・・



「・・・ゴフッ!?」



・・・この通り、シャッハ君にぐるぐる巻きにされてしまうのだ。

もちろん、すぐに解いてはくれるのだが・・・


――――震えながら私にすがり寄るのだ。



「まだ、ダメなのかい?シャッハ君。」



・・・ダメみたいだ。

彼はこうなると、何も反応を返してくれない。

そして、ひたすらに身体を震わせてしがみつくのだ。


もしかしたら、私に置いて行かれてしまうと思っているのかもしれない。

実際、私は今までの行動の中で一度はシャッハ君を置き去りにしている。


これでも、何度か説得しようとは試みたのだが・・・

これがなかなか伝わってくれない。


もちろん、シャッハ君が食料を探しに行ってる間ならば、外出は可能だ。

シャッハ君から切り離されたシートは、形状記憶は常に可能だが、

操作の方は、彼の視界内でしかできないようなのだ。


だから、彼の目を盗んで物理的にはこの洞窟を出て行くことは可能であっても

こんな彼の気持ちを置き去りにして行けるかは、別なのだ。



・・・私としては、もう少しだけこのままでいようと思っている。



―――それに、私の役目も全くないわけではない。


シャッハ君とはいつもチョンチョンゲームで遊んでるし。

添い寝だって、シャッハ君を押しつぶさないように気をつけながらしている。


それに、ちょうどそろそろ・・・


――――――シャッハ君のご飯の時間だ。


え?シャッハ君が何を食べるのかって?

私にしかできない役目で、彼のご飯になりそうなものだぞ?


大方察しているくせに・・・それ聞くのは少々野暮ではないだろうか?


ちなみに母乳ではない。

女の身体になったとはいえ、妊娠したわけではないのでそんな物は出ない。


となるとだ。

私が今、彼に与えられることができるモノ

それはつまり―――――



―――――アレだよ、アレ・・・チュって感じのアレ。



当然、すぐに出せるわけではないので・・・前置きも必要だ。


しかも、ご飯を求めてガン見状態のシャッハ君の前でという!

教育上かつ私の精神衛生上なかなかに問題を秘めた絵面でだよ!!


私が一日の大半を睡眠時間に費やしているのも、ここでの疲れが原因と言えよう。

果実の栄養だけでは、なかなかに来るものがあるのだ・・・。


ちなみに、シャッハ君側の食べ方、というか飲み方についてだが・・・

元がトイレットペーパーであった、ということから察してくれ。


まぁ、私としては、男の時とやってることは変わらないので

さほど抵抗は・・・


―――ん?


待てよ・・・つまりそういうことなのか?


えっ!?

もしかして、シャッハ君がアレを求めるのって・・・


―――――生前の私の自業自得ってことか!?


いや、でもトイレットペーパーの方がトイレで流せるんだよ!

奴はほんとに有能なんだよ!


いやいや、でもそもそも・・・そんなまさか・・・まさか、ねぇ?




―――まぁ、何にせよ


ここから先は親子の時間となるので、時間を飛ばさせて頂こう。

もちろん、私自身も文字通り()()わけだがね。






小鳥のさえずりで目が覚めると、そこにシャッハ君はいなかった。


多分、朝食を取りに行ってくれているのだろう

・・・ありがたいことだ。


体感時間的にシャッハ君が戻ってくるのは、もう少し後。


―――そう思った時、不意にシャッハ君の帰ってくる音が聞こえた。


あぁ、寝すぎてしまったのかもしれない。

そう思って、気怠い身体を揺り起こし、顔を向けた先には・・・





ゲスな笑いを浮かべた、光り輝くハゲ面の大男(ケダモノ)がいた。




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