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セット

作者: 大澤豊

外食の時、コーヒーを注文するならいつもアイスコーヒーを頼む。

なぜかって?アイスコーヒーの方が量が多いからだ。それに、僕は胃腸が弱い。日本人特有の性だよね。だから氷で薄まったくらいのアイスコーヒーがいいのだ。もちろん、できればアメリカンでね。

でもそんな僕が、外食でもホットばかり注文するようになった。あることがきっかけで。

彼女の淹れるホットコーヒーがたまらなく美味しかったから。ひきたて淹れたてを薄めずにそのまま飲みたい、そう考えるのは当然だと思う。彼女のホットコーヒーを飲んでから僕はどこへ行ってもコーヒーはホットで頼むようになったのだ。

でもやはり、胃腸の弱い僕はほどほどでないと胃腸によくない。

彼女のコーヒーを飲みたいのに、たまには我慢が必要になる。そんな時、僕は彼女のコーヒーを淹れる姿と、コーヒーの香ばしい香りだけでグッと我慢をする。

僕はホットコーヒーを飲むように変わったのではなく、彼女とコーヒーのセットがたまらなく好きになっていたのだ。

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