理想のプロポーズ
付き合って3年になる彼女がいる。
彼女は自分には勿体ないほどの怜悧な美人で、料理も掃除も完璧。性格が少々エキセントリックな所があるが、万事につけてだらしない自分にとっては勿体ないくらいの彼女だ。友達の一人は引きつった顔で、少々ってレベルじゃねーよ、と私につっこみを入れるが、どうせもてない奴の僻みなので無視している。
年は今年で彼女も二十代後半。ついでに私は三十路。まさしく結婚適齢期だ。
だから彼女にプロポーズを申し込むことに決めた。彼女とならばきっと完璧な家庭が気付けるに違いないと確信している。
しかしいざプロポーズすると決意しても、問題はその方法である。完璧なプランを練って、彼女に結婚を承諾して貰わねばならない。万が一、プロポーズが失敗してしまったら、もう私はこれからの人生、生きてはいけないだろう。
決意から三か月、私はほとんど寝ないで理想のプロポーズの方法を考えた。当然仕事にも支障が出たが、これで人生の浮沈が決まると思えば、大した事ではあるまい。
そのようにして今日、ついに私はプロポーズするために、彼女をデートに誘った。
場所は近場の遊園地、以前二人で数回訪れたことがある。ジェットコースターにお化け屋敷、これまでの所は彼女はそれなりに楽しそうにしている。他の人から見たら、ずっと無表情のままに感じるのかもしれないが、私は3年間付き合っていて、その眼鏡の奥に隠された感情を読み取れるようになれたと自負している。
遊園地は夕方になり、家路に帰る人が徐々に増えている。
僕は観覧車の方をちらりと視線を走らせた。都会の遊園地と比較すると小さめな観覧車だ。一周するのに大体10分くらい。プロポーズする時間は丁度いい。
観覧車でプロポーズする。それが私が考えた末に出した結論であった。ホテルの部屋では普通すぎるし、車の中でとかあまりに貧相だ。たとえベタと言われようと、大切なのはプロポーズを成功させることだ。
彼女が私を怪訝な顔で覗き込んだ。いけない、いけない、これからが本番なのだ。ぼけっとしている場合ではない。
私は適当にその場を取り繕い、彼女を観覧車に誘った。
観覧車へ向かうに連れ、なんだか体がふわふわしてきた。どうやら私はひどく緊張しているらしい。繋いだ手が汗ばんでいないか心配になる。
観覧車乗り場に到着し、バイトの兄さんから観覧車に乗る際の注意を受ける。それを聞きながら、私はポケットの中に用意した結婚指輪を握りしめる。
バイトのお兄さんがにこやかに観覧車の扉を閉めた。そして僅かな振動音と共に観覧車が動き出す。
観覧車の狭い部屋に彼女と向かい合うように座っている。彼女は顔を向け、窓からの風景を楽しんでいる。この観覧車は回転が最も高い場所に達した時に街全体を一望できる。絶景であり、普段の私ならば彼女と一緒に風景を楽しめただろう。
何とはなしに彼女との会話が途切れていた。涼し気な二重まぶたの目、高く締まった鼻筋、形の良い唇。
なんと美しい横顔。いかんいかん、彼女の横顔に見入っている場合ではない。
さあ、私よ。今こそプロポーズの時が来た。勇気を出せ。
私は椅子から立ち上がった。心臓が早鐘のように打ち鳴らされている。彼女が窓から私の方へ向き直った。
震える手でポケットから結婚指輪が入っている小箱を取り出そうとする。そして彼女の前に差し出そうとして、手が滑り床に落としてしまった。カランカランと乾いた音が二人の間に響き渡る。
あああ、痛恨の失敗。慌てて小箱を拾おうと腰をかがめる。心なしか彼女の視線が冷たくなってるような気がする。くそっ、事前の計画と違うぞ。もっとエレガントに結婚指輪を披露するはずだったのに。
ようやく私は部屋の隅に転がっていた小箱を拾った。慎重に箱を開け、彼女に指輪を披露する。彼女の目が小さく見開かれる。いいぞ、悪くない反応だ。これならば先ほどの失態も取り戻せるはずだ。
後は結婚を申し込むだけだ。よし、練りに練った感動的な台詞を高らかに彼女に告げよう。そのために一週間ほど完徹したのだ。必ずや彼女の心を動かして、結婚を承諾して貰えるだろう。
よし、最初の一言はこうだ。
「ぼ、ぼきゅと・・・」
なんてことだ。最初の単語から思いっきり噛んでしまった。頭が真っ白になり、思考が停止する。
次の台詞が口から出て来ない。あれだけ練習したのに、本番でまったく役に立たないとは。深夜にアパートの隣人に何度も壁ドンされながら、台詞を暗唱した日々は何だったのか。
観覧車の小部屋に沈黙が降りた。
その時間は十数秒に過ぎなかったが、私には永遠にも思えるほど長かった。彼女が続きを催促するように小首を傾げた。
もはや開き直るしか道はなかった。気取った台詞はもはや無理でも、結婚する意思だけは伝えなければ。例えこの場でプロポーズがかっこ悪いものになっても、結婚さえ承諾して貰えれば、きっと数年後笑い話として彼女と笑い合えるだろう。そうに決まっている。
唾をゴクリと飲み込む。
「ぼ、僕ときぇ、きぇっこんして欲しい。」
私はこの場で頭を抱えたくなった。熱くもないに、体中の汗が止まらない。きぇっこんってなんだよ、と
自分で自分につっこみを入れるがもう全てが遅い。
おずおずと彼女を見つめた。もし彼女が結婚などしないと怒られたらと考えると。今すぐこの観覧車から飛び降りたくなる。これだけ失態を重ねれば普段の彼女の様子から推測するにつれ、十分にあり得る事態だ。
彼女はまじまじと結婚指輪の入った小箱を凝視していた。
そして唇を吊り上げて僅かに笑った。
私はその様子を見て、いける、と確信した。そうだ、よく考えれば、なにも結婚したかったのは私だけではない。彼女も同じ気持ちだったのだ、だから不出来なプロポーズにも答えてくれるのだ。そう思うと自然にに私の顔も笑顔になる。
「ダメよ」
観覧車の部屋に小さいけれど決然とした声が響く。私は笑顔のまま固まった。自分の耳を疑う。
「ダメ」
念を押すように彼女はもう一度言った。
私はようやく彼女に拒絶されたことを理解した。顔から血の気が引くのがわかる。さっきまで胸に抱いていた希望は跡形もなく打ち砕かれた。まさに天国から地獄。
結婚指輪を持っている手が震える。この手をどこに持っていけばいいのか。
彼女は手のひらを広げ、差し出された小箱を押し返した。私の膝が砕ける、絶望だ。もう絶望だ。
その時、僅かに聞こえていた機械音が止まった。どうやら醜態を晒している間に観覧車が一周してしまったらしい。
扉が開き、バイトのお兄さんが姿を見せる。そして部屋の中の異様な雰囲気を感じ取り、怪訝な顔をする。
彼女が笑顔のまま、
「立て込んでいますので、もう一周、回らせていただきます。」
「ちょ・・。それは困・・・。」
バイトのお兄さんが言い終わらないうちに、彼女が大きな音を立てて扉が閉められる。観覧車が再び回り出し、それをバイトのお兄さんが呆然と見送る。
彼女はほんの少しズレた眼鏡の位置を調整し、私の方を直視した。
「結婚はします。」
と高らかに宣言した。
私は呆然と彼女を見つめる。え? 結婚してくれるの? 結婚を承諾してくれるならば、なぜダメ出し?
彼女は右手の人差し指を立て、
「けれどやり方が気に入りません。一生に一度なのですから、もっと完璧なプロポーズをして貰わないと。あのように噛み噛みでは後年思い出した時に噴き出してしまいます。」
何か言わなくてはならないとはわかっていたが、まったく思いつかない。金魚のように口をパクパクさせた。
「ですからプロポーズをやり直していただきます。完璧なプロポーズになるまで、何度でも。何度でも。」
眼鏡の奥の彼女の瞳にわずかに狂気の色が灯る。夕日が窓から部屋に差し、彼女の長い髪を赤く染める。
私の経験上こうなってしまっては、彼女は誰にも止められない。いったい何時から間違ってしまったのか。自問するが答えが出るはずもない。友人の忠告がいまさらながら思考を掠めた。
「さあ、どうぞ。」
彼女は優雅にスタイルの良い足を組み直した。
いきなりどうぞと言われても、心の準備が出来ていない。こんな事態は想像すらしていなかった。
私がまごまごしている間に、またしても観覧車が止まった。ああっ、もう十分経ってしまったのか。
扉が開き、バイトのお兄さんが若干怯えた様な顔を見せる。だが今度はバイトのお兄さんだけではなく、スーツ姿の中年の男もその横に立っていた。
「お客様、申し訳ありませんが、観覧車を下りずに連続で乗ることは当社が定めた規約に違反します。観覧車に乗るために並んでいるお客様もおりますので、連続で乗りたい場合はもう一度列に並んでいただいかいと。」
恐らくこの中年の男性はバイトのお兄さんの上司なのだろう。つまり私たちは困った客として注意を受けているのだ。いや、確かに客観的に見れば困った客そのものなのだが。
しかし注意を受けても彼女はまったく動じず、
「あなたは結婚してますか? 奥様にプロポーズを行ったことがありますか?」
「え・・・。はあ。一応ありますが。それがなにか? 」
「私たちは今プロポーズの最中なのです。わたしはプロポーズというものは神聖な物でなくてはならないと確信しております。何せ、この人と結婚したら、もう二度とこの体験は味わえません。だから完璧になるまでこの人にプロポーズを繰り返して貰うのは当たり前のことでしょう。」
彼女は笑顔のまま、まくし立てた。そして彼女が再び激しく扉を閉める。
言葉が出ないような従業員二人を置き去りにして、観覧車は回る。
「さあ、続きを。」
彼女の笑みがこころもち深くなる。なぜだかその様子は3年間付き合っていた中で最も美しいように思えた。
私は覚悟を決めた。ここまでお膳立てされて、奮い立たないのは男が廃る。それにこのまま観覧車に強引に乗り続けたら警察に連行されかねない。プロポーズが成功しても社会的に破滅してしまう。
結婚指輪が入った小箱を見つめる。給料三か月分が買った指輪よ、私に勝利の幸運を授けたまえ。
「愛しい人よ。始めて貴方に会った時、私は運命というものを信じざるを得ませんでした。貴方と結ばれるとめに私は生まれてきたのだと。」
おお! いいぞ、いい調子だ。これなら最後まで言い切れたら、彼女に合格が貰えるはずだ。
「貴方と付き合って3年経過して、ますます貴方のことを好きになりました。貴方は私の天使です。どうか私と結婚してくにゃ・・・。」
ひええ、最後の最後でまたもや噛んでしまった。ど、どうしたらいいんだ。でももしかしたら98%程度は完璧に言えたから最後くらい見逃してくれるかも。
「もう一度やり直し。」
彼女がピシャリと言った。やっぱり無理だった。
観覧車が止まり、先ほどの中年の男が現れた。剣呑な雰囲気が漂っている。
「お客様、いい加減にして貰えませんか。これ以上こちらの警告を無視するようなら、警察に連絡させていただきます。」
最悪の事態。警察に連行されたら、会社は首、家族から絶縁を宣告され、路頭に迷う光景がフラッシュバックのように脳裏によぎる。
彼女が鼻で笑った。こっちはこっちで一歩も引く気がないようだ。私は惨劇の予感に震えた。
中年の男は彼女に自分の提案が受け入れられないことを悟ったらしく、スマートフォンを取り出した。そして通話のボタンを押そうとして、
「プロポーズさせてあげればいいのに。」
聞き覚えのない女性の声が辺りに響いた。私は声が出た方へ顔向けると、観覧車の列に並んでいるおばさんが中年の男を睨んでいた。
「そうだ。そうだ。一生に一度なんだ。好きにやらせてやれよ。」
隣に並んでいたおじさんも拳を振り上げて抗議した。
それから列に並んでいた人々が講義に加わり、徐々に抗議の輪が広がっていった。
バイトのお兄さんと中年の男が戸惑った様子で人々を眺めている。ついでに私もこの事態の急変に付いて行けない。彼女だけは平然としている。
彼女が観覧車の扉を静かに閉めた。
「邪魔者もいなくなったし、さあ、もう一度プロポーズを。」
彼女は微笑む。
私はもはや異次元にでも迷い込んだ気になったが、それでもプロポーズを成功させれば全てがハッピーエンドで終わるはずだ。そう思わないと気が狂いそうだ。長い息を吐き、決死の覚悟で彼女と向き合う。
それでもなんだかさっきよりも落ち着いている気がする。あまりにも予想外の事が多すぎて神経が麻痺してしまったのかもしれない。
そして数度の失敗の後、ついに私は一言一句間違えなく、プロポーズの文言を言うことが出来た。
暖かい達成感に包まれる。これで全てがうまく行くはずだ。この近くに高級ホテルを予約してある。そこで食事を取って、それから・・・・。想像が際限なく膨らむ。私の口元が嫌らしく緩む。
「心が籠っていないわ。」
彼女が切り捨てた。私は真っ二つのされたような錯覚を覚えた。
私のプロポーズが却下されるたびに、観覧車は一周する。もはや観覧車が止まっても会社側の二人は私たちに話しかけることもなく、乗り場の片隅で私たちを傍観していた。その代わりに私たちのプロポーズを応援する観客が増えた。観客たちは観覧車が止まるたびに彼女にプロポーズの成否を聞き、彼女を取り囲み、励ます。
がんばって! 次こそ成功させるのよ! 老人から子供まで大人気である。皆目がキラキラしている。何がそんなに楽しいのか。もしこれが映画とかならば感動的な場面であろう。
彼女は軽く手を振ってそれに答える。私は観客の人々にまったく無視されている。えっと、プローポーズを頑張るのは私なんですけど。
ついには乗り場だけでは観客を収容しきれずに、観覧車の周辺の広場にも溢れだした。
「現在観覧車で結婚のプロポーズが行われています。皆さん応援しましょう。」
遊園地のアナウンスが響く。もうやめてくれと、私は絶叫したくなる。これは見世物じゃない私の人生の全てがこのプロポーズにかかっているんだ。
数十回観覧車が回転した時、私はもう心も体もボロボロだった。当初抱いていた甘い妄想は跡形もなく吹き飛び、彼女に良い恰好をしようとする余力も残っていない。観覧車の床に手を付き、彼女を見上げている。スーツが汚れることなど、もはやどうでもよかった。
部屋の外から大勢の観客の歓声が響いている。もはや観覧車から逃げることも叶わないだろう。
彼女の付けている香水の匂いが微かに鼻をくすぐり、眼鏡が夕日を反射してキラリと光る。
「もう一度ね。」
彼女が無慈悲に宣告する。しかも左目のウインク付きで。そして床に転がっていた結婚指輪の入った小箱を私に差し出した。
絶望のあまりいい年なのに涙が出てきた。震える手で辛うじて小箱を受け取ったが、言葉が喉から出て来ない。考えうる限りのプロポーズの言葉を囁いたが、未だに合格を貰えないのだ。これ以上どうすればよいのか。心が籠ってるプロポーズとはいったい何なのか、まったく理解できない。
我慢しきれずに頬が涙を伝った。
しかし何も言わなければこのループは終わらない。もはや用意したセリフなど全て頭から吹っ飛んでいた。
私は小さく嗚咽をあげながら、ただ心のままに言った。
「どうか私と結婚してください。」
「合格。」
え? 合格? 私はしばらく起きた事態を信じられずにいた。
彼女は硬直している私の手から、結婚指輪を受け取った。そして左手の薬指に嵌めた。うっとりと結婚指輪を眺めて、私の肩にポンと手を置き、
「わたしは初めからあなたが台詞を噛むことや言葉の選択に拘っていたわけじゃないの。ただ、あなたの本心が、心からわたしと結婚したいと思っているのかか確しかめたかったの。」
そう言って私の頬に手を伸ばした。触られた部分が電気を流したように痺れる。夕日が彼女を後ろから照らし、まるで後光が差しているように見える。
彼女は私の頬から手を放すと、右手を取った。
「行きましょう。」
私は反射的にコクリと頷いた。
彼女が扉を開ける。見渡す限りの観客が固唾を呑んで彼女のことを見守っている。
彼女が指輪の付いた左手を誇らしげに掲げた。
その途端、爆発するように歓声が沸いた。観客は皆笑顔になり、ハイタッチしている者も居る。
その中から初老の男性が進みでて、両手に持った花束を差し出した。
「この遊園地の支配人です。結婚おめでとうございます。記念に花束をどうぞ。」
「ありがとう。」
「今日をこの遊園地の記念日とさせていただきます。きっとプロポーズしたいカップルが大挙して、ここを訪れると思いますよ。」
彼女が花束を恭しく受け取る。どうやら私の分の花束はないようだ。
満員の観客から拍手が巻き起こり、まるで地鳴りのように観覧車を震わせる。なんだか観客全員満面の笑顔になっている。ちょっと怖い。
それでもその鳴りやまない拍手を聞いているうちに、私はようやく彼女がプロポーズを受けてくれたという実感が出てきた。そうだ、色々あったが結局プロポーズを成功させたのだ。
「こんなに沢山の人に祝福されて私たち幸せだね。」
彼女が手を繋いだまま、にっこり笑った。そうなのだ。不気味に思っていたが、この人々は私たちを祝福させてくれるのだ。なんと素晴らしいことだろう。
そう思うと、体が高揚感に包まれる。
繋いだ手がわずかに強く握られた。
観客が二つに割れ、丁度二人が通れる程度の道が開かれる。
「じゃあ行きましょうか。」
彼女が手を引く。
「ああ。行こうか。」
私は頷き、彼女と共に歩む。
私と彼女の周りだけ光が差している錯覚に捕らわれる。ああ、これで私は彼女と幸福になれるだろう。
観覧車の乗り場の片隅でバイトのお兄さんと中年の男が二人で立っていた。他の観客の狂騒をどこか醒めた目で眺めている。
「部長、知ってました? 彼女この遊園地のオーナーの娘さんですって。」
「ああ、さっき聞いたよ。まったくこの有り様じゃあ、この後仕事にならんな。」
「今日の出来事は全部彼女の仕込みっすかねぇ。」
「さあな。知らんよ。」
中年の男は吸ってた煙草を携帯灰皿でもみ消した。
結婚した二人が観覧車の乗り場を降りいき、観客がそれに続きます。
バイトのお兄さんがその後ろ姿を見ながら、
「ただ確実に言えることは、彼氏は結婚しても彼女の尻に敷かれっぱなしになるってことさ。まあ逆にそれが良いって男もいることはいるがね。彼がそんな奇特な男であることを祈るよ。」
中年の男はしみじみとそう言いました。