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エロ漫画に登場する最悪のクズ男に転生にしたけど、漫画のような鬱エンドは見たくないとヒロイン達を救うことにした  作者: 柚希乃愁


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最後に余分なことまで決まってしまった

なんと!本日、[週間]現実世界(恋愛) 連載中 3位 になりました![日間]も2位ですし、読者の皆様、本当にありがとうございます!!!m(__)m日間だけでなく、週間でも、こんなすごい順位になるなんて、嬉し過ぎます!ドキドキもすごいことになってます!(笑)

「え…っと、それで別れられるのなら、もちろん覚悟はあります。けど、どういうことですか?」


 美涼の問いには答えたものの、意味が本当にわからないようで、望愛は首を(かし)げた。


 まあ、関係をすべて終わらせるとか、悪者になるとか、結構不穏(ふおん)な言葉が並んでたからな。どういうつもりで言ったのか、俺もちょっとわかんねえ。


「うん。望愛はさ、浅野とちゃんと話し合おうと思って頑張ってるよね?それは、穏便に別れるためで、できれば、お互い納得した形で別れたいとも思ってるんじゃないかな?」


「……そうですね、確かにそう思ってます。昇くんは幼馴染でもありますから」


「そうだよね。でも、浅野は応じてくれない。それならさ、自分の考えを文字にして一方的に伝えて、きっぱりと別れを告げるしかないと思うんだ。今まで、浅野に対して嫌だと思っても、その場では言えなかったこととか結構あるんじゃないかな?そういうのを全部書いて、今の正直な気持ちも書いて、別れたい、っていう願望形じゃなくて、別れる、っていう強い意志を示す。浅野がどれだけ傷つこうが、怒ろうが、別れる以外考えられない、望愛の中ではもう終わってるってことを、徹底的に伝えるんだよ。手紙だと見てないって言われるかもしれないから、既読がつくメッセージがいいと思う」


 お、おう……。そんなメッセージ貰ったら、俺でもダメージを受けそうだ。


「それは……。さすがに不誠実かと思うんですが……」


「そうだね。だからもう幼馴染の関係には戻れないかもしれない。浅野は望愛を悪者にして酷く(ののし)ってくるかもしれない。怒りをぶつけてくるかもしれない。友達に望愛を悪く言うことも考えられる。それでも望愛は毅然(きぜん)とした態度でい続けるんだ。実際、悪いことをしてる訳ではないしね。たとえ浅野の友達に何か言われても、別れただけだって言えばいい。私がさっき言った覚悟っていうのはそういう意味だよ」


 美涼がそこまで言うと、望愛は考え込むようにして黙ってしまった。

 美涼も黙って望愛を見守っている。


 なんかすげーな。

 他に言葉が出てこねえわ。

 って、俺が口を挟める雰囲気じゃないからずっと黙ってるんだけどな。


 ただ別れるだけなのに、精神的にめちゃくちゃ重労働じゃん。

 世の中のカップルとか夫婦が破局するとき、全部がこうとは思わないけど、前世で離婚協議の泥沼化って言葉を聞いたこともあるし、話し合いにならなかったり、話し合いが(こじ)れたりして、大変な人も一定数いるんだろうな。


 今の望愛みたいに。


 けど、昇だって関係が破綻(はたん)してることはもうわかってるはずだ。

 美涼が言っていたような、望愛が自分の思い通りになるなんて、そんなご都合展開をまさか本気で考えてはいないだろうし……。


 ダメだ。やっぱ俺には今まで縁がなさ過ぎて、想像もつかねえや。


 そんなことを考えていたら、望愛が顔を上げた。


「……そこまで、するしかないんでしょうか?」


「話を聞いていて、私はそう思ったよ」


 望愛がチラリと俺を見た。意見でも求められたらどうしようかと一瞬緊張したが、望愛はすぐに視線を美涼に戻す。


「……決めました。私、昇くんに全部伝えます」


「そうか……。うん、応援してるよ、望愛。玲旺君はどう思うかな?」


 おっと、油断してたぜ。

 まさかの美涼から話を振られちまった。


「俺は……、望愛のしたいようにするのが一番だと思うぜ。だって、()()()()()()()()()()()()()()()()()んだろ?それに、男と女の関係ってのは、結局のところ、周りには理解できねえ、本人達にしかわからねえことってのがあると思うからよ」


 俺は、望愛が俺ん家に初めて来たとき言っていた言葉を贈った。


「っ、ええ。ありがとう、玲旺くん」


「けど、それなら早い方がいいと思う。テスト前だから、とか変に気を遣って先延ばしにしないでね」


「はい。できるだけ早くメッセージを考えて、送りたいと思います。ただ……、それでもしも、昇くんから何か反応があったら、そのときこそ、ちゃんと話し合いたいとも思ってます。私も、昇くんの考えとか気持ちを受け止めなければいけないと思いますから」


「うん。それでいいと思うよ。頑張って、望愛」


「ありがとうございます、美涼さん。まだ何も終わってないですけど、少し心が軽くなりました」


 こうして、話はまとまり、すんなり終わると思われたのだが、そうはいかなかった。

 それは、一息ついた後のこと。


「今日は玲旺君の勉強を見てあげられなかったし、ここは一つ、代わりに今週の土曜日にでも勉強会をした方がいいと思うんだけど、望愛はどう思う?」


「そうですね。それがいいと思います!」


「場所はやっぱり()()しかないと思うんだけど、望愛はどう思う?」


「そうですね。それしかないと思います!」


「よし。それじゃあ玲旺君。土曜日にもここで勉強会をしようね」


「……俺の予定と俺ん家が関わってんのに、よく俺の目の前で、俺を無視して話を進められるな?」


「もしかして何か予定があったかな?」


「いや、んなもんはねえけどよ。そういうことじゃ―――」


「じゃ、決まりだね!」


 こうして、土曜の勉強会なんていう余分なものが強引に決まってしまった。

 その後、望愛を家に、美涼を駅に送っていき、この日は終わったのだった。

お読みくださりありがとうございます。

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