表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】夫に愛されなかった公爵夫人の離婚調停  作者: りょうと かえ
4-2 ふたつの因縁

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

318/333

318.試験終了

 試験が始まって、少し経過して。


 エミリアは試験官らしい厳格な顔を維持しつつも、ほっと一安心した。


(とりあえず内容にクレームはないみたいね……!)


 あまりにも変な設問や意味不明な試験だと、その場で学生が立ち上がってシュプレヒコールが巻き起こることもある。


 実際、ウォリスの貴族学院ではそのようなことが起きたのだ――エミリアの参加する試験で。


 まぁ、エミリアはどうでもよいという考えだったので、合唱には参加しなかったが。


(……でも突き上げられるのはね。査定に響くかもだし……)


 試験内容はチェックされているとはいえ、絶対はない。


 見落としや見逃しがゼロとは言えないからだ……。


 学生たちは真剣に試験に向き合う。

 

 その間をエミリアと補佐の試験官は見回っていた。


 じわりとじわりと時間が経ち、試験時間が過ぎていく。


 試験時間も後半になると、学生たちがルーン消去を始める。


 その中でガネットとキャレシーは筆記問題に向き合い続けていた。


(おや……? ああ、なるほど。ガネットとキャレシーは先に終わらせたのね)


 ふむふむ、やはりあのふたりは目の付け所が違うようだ。


 席も隣同士だし……。


 周囲の学生が漏れる魔力で苦戦する中、ふたりだけは筆記に集中している。


 まぁ、これも試験のひとつだ。


 周りで気の散ることがあっても、ルーンの消去ができるかどうか。


 エミリアも海のざわめく港で作業をしたわけで……。


 ルーンの消去はいつでもどこでも、パフォーマンスを維持できることが大切だ。


(例えば事故現場で作業しなくちゃいけない……とかね)


 実際、建物の解体現場ではそのような需要があり、ギルドへも依頼がある。


 フォードと離れることになる外泊案件はスルーしているのだが、工房や室内だけでは完結しない。


(この試験で集中できる人は……素養があるっていうことよね)


 大人数の中でのルーン消去。配点の変更……。


 イセルナーレ魔術大学では、学生の成績情報を政府が共有しているのだとか。


(成績優秀者はいきなりスカウトとか、あるのかしらね?)


 そこはエミリアの範疇外ではあるが……。


 ということで、特に問題なく試験は終わって、エミリアは一安心したのであった。



 試験が終わり、エミリアの今日の仕事は終わった。


 いや、正確には採点作業があるのだが……その締め切りには余裕がある。

 今日、急いでやる必要はない。


 ルールーも予定がないということで、エミリアは彼女と一緒にランチを食べることにした。


 もちろんランチはガンツに教えてもらった出前である。


 頼んであったフォッカチオとドリンクが時間通りに到着した。


 フォッカチオには様々な具材入り。

 それが3個……悪くない。


「ごめんなさいね、私だけ取り寄せで」

「いえいえ、私は持ってきていますので!」


 ルールーが持参したランチを広げる。


 こちらもチーズ、トマト、玉ねぎなどを挟んだ白パン。それが複数。

 それにハムの詰め合わせだ。


 講堂で向き合いながら、ふたりはランチを食す。


 温度維持の箱に入ってきたので、フォッカチオはまだ温かい。


 寒い12月には温かいランチが身にしみる……。


 もきゅもきゅとお互いにランチを食べ始める。そこでルールーが講堂に視線を巡らせた。


「ふたりほど、素晴らしい学生がおりましたね」

「金髪の男の子と青髪の女の子?」

「はい、セリド講師にとってもやはりそうですか……」

「エミリアでいいわよ」


 年齢も近いし、ルールーには親しみやすさがある。

 

「こほん、では私もルールーとお呼びくだされば……で、あの金髪の子がエミリアさんが決闘でボコした子ですか?」


 ごふっ!

 トマトの欠片が危うく気道に入りかけた。


 なんと、その話まで知られていたとは……。

【お願い】

お読みいただき、ありがとうございます!!


「面白かった!」「続きが気になる!」と思ってくれた方は、

『ブックマーク』やポイントの☆☆☆☆☆を★★★★★に変えて応援していただければ、とても嬉しく思います!


皆様のブックマークと評価はモチベーションと今後の更新の励みになります!!!

何卒、よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
武闘派講師の話が広まっているw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ