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第一話「異世界ってどんなところ?」

ブクマといいね本当にありがとうございます…!

「あなた達の言葉で表現するなら……私は女神です。」


その言葉に理解が追いつかず、未だ困惑したままの

私に対して、女の人……いや、女神様(?)は話を続ける。


「ここは、世界の狭間と呼ばれる空間です。

あなたが生きていた世界と、他の世界との間に存在し、

神に選ばれた人間は、この場所から前世の記憶を

保持したまま、異世界転生という形で、

別の世界へ行く権利を持ちます。」


「……………。」


異世界転生…?多分、どこかで聞いた事があると思う。

けど、あんまり流行には乗れてないタイプだった

私は、うっすらと友達から聞いた気がするなぁ

というくらいしかそれについて覚えていることはない。

けど、輪廻転生とか、異世界とかって言葉から

推測は出来る。問題は、この人が女神と名乗っている事も

オカルトチックな事を言ってきた事も怪しさ満点な事だ。

少し長めに無言で考え込んでいたら、女神様(暫定)は

私の考えを透かすように優しく微笑んで、言った。


「ここまでの話で、もう予想は出来ていると思いますが、

あなたは、先述の、「神に選ばれた人間」です。

そして、あなたには今、2つの選択肢があります。

異世界転生をして、別の世界で新たな生活を始めるか、

通常の転生を行い、元の世界内のサイクルへと戻るか。

どちらでも、好きな方をお選びください。

質問があれば聞いてください。答えられる範囲なら

何でもお答えいたしましょう。」


異世界…ちょっとだけ、興味はある。

けど、それが実際どんなものなのか、私はイマイチ

分かってない。だからこそ、この場のノリで

適当に決めてはいけないだろう。そう考えて、

とりあえず私は、気になった事を質問してみる事にした。


「じゃあ、幾つか質問させてください。

まず、異世界というのはどんな所なんですか?」


「異世界…そこは、ミムラスと呼ばれる惑星なのですが、

ミムラスには、魔法、迷宮(ダンジョン)、魔族や

魔王など、貴方の世界でいうファンタジーのようなものが

沢山存在しています。魔族は数こそ少ないですが、

人類と比べて卓越した力を持っており、物理、魔力など、

それぞれが何かしらの能力に突出している場合が多く、

その中でも特段に強く、魔族を率いる者を、魔王と呼びます。」


その答えに、私はまた聞きたいことが出来た。


「えっと…魔王が居るなら、勇者も居たりするんですか?」


「えぇ、勇者は確かに存在します。

とは言っても、勇者という生まれつき特別な存在が

居るわけではなく、戦闘を重ねる過程で、

一定の条件を満たしたものが、勇者という

称号を手にする事になるという仕組みなので、

勇者が複数人存在する、なんてことも時々あります。」


私はちょっと質問ばかりで申し訳ないなーと思ったので、

一応確認する事にした。


「もうちょっとだけ聞いても大丈夫ですか?」


その言葉に女神様が首肯したのを見て、私は聞いた。


「ミムラスには、能力値(ステータス)とか、技能(スキル)とか、

そういうゲームみたいなのもあるんですか?」


「はい、ありますよ。能力値(ステータス)は、

基本的にはレベルによって上昇するのですが、称号や

1部の技能(スキル)などによっても変動します。

ステータスやスキルは重要なものですが、

能力値(ステータス)で勝っていても、

技術が劣っていれば、負けてしまうこともあります。

能力値(ステータス)やレベルに頼ってはいけないという事です。

因みに、あなたの能力値(ステータス)は、平均よりほんの

少しだけ優れたものに設定するので、

普通に暮らす分には大体安心ですよ。

それに、称号も、前世のあなたが目指していたものに

近づけるような物を与えるつもりです。」


「丁寧に説明して下さってありがとうございました。

決めました。私、異世界転生します。」


私がそう言うと、女神様は少しだけ嬉しそうな顔をした。


「分かりました。では、直ぐに転生を開始しようと

思いますが、大丈夫ですか?」


直ぐにといわれると少し不安も芽生えかけたけど、

それよりもワクワクが勝ってきて、私は笑顔で頷く。


「はい、大丈夫です。」


私の返事を聞き、女神様も少し微笑んだ。


「では、行ってらっしゃいませ。良い異世界ライフを!」


そんな言葉が聞こえて、直ぐに辺りを白い光が埋めつくた。

薄れゆく視界に写った女神様の表情が、何だか寂しげに

見えて…不思議に思ったのも束の間、

私の意識は、そこで途切れた。


ー * ー * ー * ー * ー * − * ー * ー * ー *

「記憶にはあれだけの封印をかけましたし、

余程の事が無ければ、もう思い出すこともないでしょう。

これで、上手くいけばいいのですが…。」


白い空間で、女神はただ1人、不安げな表情を

浮かべていた。

今回は2日連続の投稿となりましたが、

私生活がかなり忙しく、これからは

週に1~3回ほど投稿する事になると思われます。

投稿頻度が安定せず、申し訳ございません…。


これからも、「転生ギフトは「笑顔」でした。」

をよろしくお願いします。

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