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五話一方その頃…
俺がこんなことをしている間、マークたちはオーラン宅に足を運んでいた。
一方その頃、ある貧民街の中の家に、マークたちはやってきた。
「本当にここがオーランの家なんですか?」
アンナはたずねた。
「オーランはもともと、貧民街出身の成り上がりだ。こんなとこでも、何も不思議じゃない」
マークたちは家にオーランがいる情報をもとにやってきていた。
「よし突入だ!」
家は3メートル四方ほどの一部屋であり、
中央には埃まみれの大きなカーペットが敷かれており、いたるところに蜘蛛の巣があった。
「もう雲隠れしてやがったか」
オーランの姿はなかった。
「大きいタンスですね。探っていきましょう!」
「あいよ」
タンスの中からは複数の手紙、トランプが見つかった。
「手紙はほとんどが塗りつぶされている。一通しか読めなかった。そっちは?」
「このトランプ…例のポーカー事件の時と同じトランプです!しかもフォーカードとフルハウスの時に使われたカードが抜かれています!」
「イカサマ確定だな。早急に家に戻るぞ!」