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一話裏切り者探し


感想などはとても励みになります。よければよろしくお願いします。

注意

スパイ・ファミリーとはなんの関連性もございません。

この小説は中1の小説初心者が書いています。

そのためクレームは受け付けておりません。




 目をさました赤ん坊は親とメイド服をきた女性に覗きこまれていた。


「かわいい赤ちゃんですね!」


 そこから俺の人生が始まった。


 色々と補足しよう。この世界は君たち生きる世界のある時代に似ている姿だ。お金は円、日本語も通じるし、一般常識も変わらない。少しヨーロッパっぽいところもあるが、気にせず過ごせている。後、絶賛戦争中だ。俺の名はロイド・ドロイト。貴族だ。もともとはドロイト家は超有力貴族だったんだが、ギャンブルやらなんやらで大負け。負債を返し切る頃には崖っぷち。そこで、11代目である俺に回復を任せられたんだ。神様もひどいことするぜ。


 母、ライヌ・ドロイトと、父、トーマス・ドロイトの支えにより俺は19で家主となった…



 騒がしいレストラン。


 俺は酔いに任せて大声で叫ぶ。


「フラッシュだ!」


「残念。私はストレートフラッシュ。あんたの負け」


 女は得意げに言った。


 …は?


 ストレートフラッシュ?


 俺は絶望感をたっぷりと味わった。



 まずい。まずい!


 ロイドは焦っていた。ポーカーのギャンブルで大負けしたからである。


 相手はスーディー家。有力貴族の一つだ。


 スーディー家も崖っぷちの貴族であったが、ギャンブルの連勝続き、そして今回のギャンブルによって大出世を果たした。


 これによりドロイト家の復帰は不可能に近くなったわけだが、一つ、不思議に思うことがある。


 それはスーディー家の賭け金、そしていきなりの急速な成長である。


 急成長できるほどの収入があるのなら何故わざわざギャンブルで倍にする必要はないはずだ。


 尻尾を出したなスーディー。


 復帰のためにも暴くしかない。


 俺は1番信用できるメイド、アンナに協力を仰いだ。


「どうされましたロイド様?」


 廊下の真ん中で俺たちは話している。


「アンナ、今日はお前に話がある」


 少しの間を空けてから、アンナが何かを悟った。


「はっ!」


 アンナが俺の左手に抱きつく。


 色々とアテにきているのだろうか?


「もしかして愛の告白とかですか!」


 ニヤニヤした美人顔が近づいてくる。


 なんだか子犬に絡まれている気分だ。


「いや断じて違う」


「ちぇーっ」


 アンナは元の位置に戻って行く。


 …まぁ見てのとうり信用できるメイドである。曲者ではあるが。


「で、なんなんですか?話って」


「スーディー家と賭けをした時あったじゃないか。でもあの賭け、なんかおかしいんだ。」


「と、言いますと?」


「あんな賭け金見たこともなかったんだ」

                

「腹をくくったんじゃないんですか?」


「いいや違う。急速な成長もしているんだ。収入がはいるのなら何故倍にする?」


「確かに。不安定な収入…お金の違法貸し借り、何かの契約…いいものは思いつきませんね」


「そういうことだ」


「なるほど。つまり汚名返上のためにもスーディー家をぶっ潰して、金を取り換えそう!じゃあ誰と協力しよう?そうだ!愛しいアンナに頼もう!ということですね!」


 目をキラキラさせながらアンナは言う。


「ところどころおかしかったが、端的に言えばそう言うことだ」


「合点承知でございます!」


「頼りにしてるぞ」


 アンナを後にした俺はもう1人、協力者を呼んだ。


「廊下で立ち話なんてそんな緊急事態なんだな」


「ああすまない」


「スーディー家の話か?」


「なんで知ってる?」


「ここ最近あった怪しい出来事はそれぐらいしか無いからな」


 こいつはマーク。この邸の全役人の管理を担当している。見ての通りタメ口を許すほどの仲だし、アンナとのやりとりを遠くから見守る変なところもある。これを俺は心を許しているからだと思っている。


 全てを話し終えると俺は趣旨をつく。


「連勝するなんておかしいんだ。一回負けるはずなのに…」


「つまり?」


「裏切り者探しを…手伝ってくれないか?」


「仕方ねぇな。報酬は…アンナといまどうなっているかを話すことだ」


「OK!」


 俺たちは握手をした。


 

 奥に机と玉座があるだけの王室。


 マークが王室に入ってくる。


「ドロイト邸全役人管理担当者マーク・オルフェイド、ここに」


 俺は玉座に座りながらマークと会話を開始する。


「俺は一つの案を提案したい」


「なんだ?」


「偽の手紙を出して欲しいんだ、マーク」


「炙り出し作戦か」


「ご名答。いつ、どこどこにこいって言う内容のだ」


 マークはたずねる。


「でもそれだと犯人は一つには絞れないんじゃないか?」


「安心しろ。そのあと緊急集会を開いて、またそこでも罠を仕掛ける」


「それで被ったやつが犯人ってことか」


「そう言うことだ」



ドロイト家を負かし、6億の負債を背負わせた件、とても感謝しております。

本日6月18日午前二時にランシャンのバーの前でお会いしましょう。


 こんなんでいいだろう。



 バー前。


 俺とマークで陰で待ち伏せをしていると数人が現れた。


「オーラン、マラ、ブリッシュ。全員微妙だな」


 まぁあとから誰が裏切り者なのか、じゃないのかはわかる。焦る時ではない。


 メモし終わると俺たちは帰ることにした。



 翌日、城の役人数人を呼び出した俺は言い放つ。


「今夜緊急集会を開く。全員出席する様に」


「はっ!」


 さーて今夜、どうなるかな?


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