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ニーナの事件簿:聖水事件

とても美味しい食事を終えると、客間に通された。これまた驚くべきことに、俺が寝泊まりしていた馬小屋(勝手に寝ていた)よりも遥かに大きいではないか。


「わ、私が…こ、こんなところに泊まって良いのでしょうか?」


「勿論です。アクセル様より、最高の部屋へ案内するように申し付けられております」メイドは俺を安心させるように説明する。


「そうですか…。ありがとうございます」


「いえ、では、何か御用がございましたら、このベルを鳴らしてください」と小さなベルを渡された。


ドアが閉まる。しばらくメイドたちの足音を確認する。遠くに去ったことを確認して、ものすごく大きなベッドにダイブする!! あぁッ!! 柔らかい!! 温かい!! 最高だっ!!!


俺は大の字になって、冷静に考える。何か、落ち度はないだろうか?


まずは、このまま話が進んで行くと、アクセルの奴に、体を求められるだろう…。そんなことは絶対に阻止せねばなるまい。天使の杖を使って、ステータスにフェイク文章を入れられないかな? いろいろ試しているとできたっ!! 流石俺。


<聖女は処女でなければならない。無理やり犯そうとすると身を滅ぼす>


どうだ? いい感じだろう? 


次に、いつも、この天使の杖を持っていなければならないのか? という疑問だ。先程、食べるときも膝の上に置いて食べていたんだ。「お預かりしましょうか?」と言われたのだが、やんわりと拒否した。だって体に触れてないと、超絶ロリっ子の変身が、解除されてしまうかも知れないのだ。


試しに、天使の杖を、ベッドの上に置いてみる。”アンロードを開始します”とアナウンスが流れ、俺は見事に男に戻った。ほらね? やっぱり食堂で、手放さなくて正解だったろ??


俺は考える。天使の杖で、マジックボックスを作り、その中に入れたら? 早速、試してみた。どうだろう? マジックボックスは俺の一部として認識されているようで、天使の杖を離しても、超絶ロリっ子のままだった。これで不意に天使の杖を落とすようなハプニングも、盗難されるようなこともなくなった。


次に、ステータスの改ざんパート2だ。Lv1に相応しいパラメータに偽装しておく。ちなみに俺のLvは512でカンストし、パラメータもALL256なのだ。


くっくっくっ。と、これで完璧だな。しかし、このベッド、気持ちいい…。


おしっこ…。と、ベッドから抜け出し、ギルド内の…ダンジョンと言っても過言ではないだろう、迷宮をトイレを目指し、必死に進む…。ま、不味いぞ! も、漏れる…。 昨日、寝る前に行っておけば…。


「ニーナさん?」と肩を叩かれた衝撃で、俺の八ッ場ダムは、崩壊した…。


泣き崩れる俺に、ギルド内の冒険者たちが騒ぎを聞きつけて集まってきた。


メイドさんは「もう、殿方たちは、あちらに行ってください」と交通整理するおまわりさん状態だ。


後日談だが、この案件は、ニーナ聖水事件として、内密に処理される。こんなアブノーマルなプレイでも、俺のキャワワポイントは大幅に上昇することになる。また聖水ポイントに、夜な夜な、クンカクンカする奇妙な冒険者たちが出現したため、その廊下に轢かれていた絨毯は、新品と交換することになった。


JK制服の洗濯が終わるまで、俺に支給されたのは、なぜか? 猫のキグルミだった。


「キャワワっすね! ニーナさん!!」とアクセルを筆頭に男どもは興奮していた。

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