ありきたれな1話
「「ハァー….見事にフラれたなぁ……」」
学校の帰り道で僕達は呟いた。
「なぁ、奏は兎も角何で私はフラれたんだ?」
僕の幼馴染である凛華が聞いてきた。彼女は美人で性格も良く、運動、勉強共にかなり出来る方だ。そんな彼女がフラれた原因といえばそれは…
「何でって…お前百合だからだろ。」
「何故だ!? 私は自分でも中々にいい物件だと自覚があるぞ! ただ女の子にあんな事やこんな事をしたいだけだぞ! ふむ…やはり最高だな…」
「お巡りさんこいつです。」
そう、こいつは百合、いわゆる女なのに女の子が大好きな人種だ。
「まぁ、かく言う僕も見事にフラれた訳だが…」
「まぁ、奏はほら。ホモだし…」
「違ぇよ!お前と同じにするな!」
「まぁ、冗談は置いといて。奏の場合はあれだろ。恋愛対象じゃなく、可愛がられ対象になるんだろ。」
「うぐ…」
僕の場合はまぁ、あれだ。男だが、たまに女に間違えられてしまう見た目だからだろう。うん、悲しいが自覚があってしまう。男子からは2回告白されたし、こいつとの出会いもこいつに告白されたからだし。
「ハァ…もういっそのこと性別が無いカタツムリとかに生まれ変わりたい…」
「相変わらずのネガティヴだな…しかし私も出来たなら男に生まれ変わりたかったな。 ハァ…君の○はみたいな事が起きないものか。」
そんな会話をしながら、意気消沈とし2人で歩いていた時だ。
「…ぶない!…けろ…!」
「「へ?」」
「避けr…
ドフっ!
体に大きな衝撃をうけ、リアルにお空を飛んだ。 地面に落下したのだろう。最早感覚が無くなり、痛みは少なく感じた。多分死ぬんだろうと、どこか他人事の様に考え…そこで僕の意識は落ちていった…
誤字、脱字があれば教えて頂きたいです。
ちなみにお分りだとは思いますが奏とは主人公の名前です。