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2.集落調査の内容と前回の調査によって得られた注意すべき点

意外と続くもの、だけど何が欲しいって言えば文才とネーミングセンス。

三人称視点

~拠点(食堂)~


 朝。いつもならば、着替えをし、朝ごはんを食べて、学校へ行く時間帯だったり、仕事に行く時間帯であったり、朝ごはんの準備をする時間帯。人によって朝の活動は異なるが、ここ、異世界調査拠点では、朝特有のゆったりとした空気は全く無かった。それぞれが今日やるべき事をチームの中で確認しあったり、自分のやる事を何回も確認して何回も忘れ物が無いかチェックしている者。そして第一班はというと_______


「ふぁ~ぁ…おはよう…」

「あぁ、おはようヤス。昨日はよく眠れたか~?」

「ん~意外と寝れたな、やっぱ疲れていると寝やすいのかね?」

「あ、ケンジお前!それ俺の飯だぞ!」

「食うのが遅いのが悪い。あ、やっぱこれ旨いな」

「ああ!もう食ってやがる!」


 凄く和んでいる様子。何でこいつらだけぶれないのかよく分からない。周りは朝からしっかりとやっているが、この緊張感の無さである。これに関しては国は人選ミスをしたのではないかと錯覚するほどに。


「おいおい、お前ら静かにしろよ~?…さてと」

「おっ、朝からそんな真面目とはどういう風の吹き回しだ?金成」

「いや、さっき秀斗から昨日採取した植物の鑑定が送られて来たんだが…」

「?どうした?何かまずい事でも?」

「どうやらアレは幻覚症状があるらしい。それとすぐにってわけではないが眠気が襲ってくるらしい」

「ん?ってことは昨日、俺が良く寝れたのは…」

「イヤ、お前に関しては自前の眠気だ。何も関係ないぞ」

「え、違うのか?」

「もしそうだったら、お前は昨日幻覚を見てるし、調査の帰り道の途中で寝ていることになるぞ」

「…そうだな、俺も最初から分かっていたさ」

「嘘をつけ嘘を」

「で、今日は何処に調査に向かうんだ?やっぱり報告にあった集落に行くのか?」

「話を摩り替えたな…?イヤ、実は昨日片川が仕掛けたカメラに何か映っているらしくてな、それを今から確認したいんだ。」

「カメラに?意外と引っかかる奴がいたんだな」

「そういう訳で、今から確認をしようと思う。オーイ!!全員集合!!」

『はい!』

「迅速に集まってくれてありがとう。本当ならまだ集合時間はもう少し後なんだが、昨日調査している最中に仕掛けたカメラに何か映っていたため、今からそれを確認しようと思う」


 その事を発表すると、少しざわつき始める「カメラに…?」「変な奴じゃなければいいけど…」「頼むから凶暴な生き物はでないでくれ…」エトセトラ、エトセトラ。


「静かにしてくれ、では再生を始める」

「どんな奴が映ってるんだろうな…」

「出来れば小さい奴でお願いします…」


 食堂のスクリーンにカメラの映像が映し出される。早送りをしたり巻き戻しをしている中でやっと問題の生き物が移っている場所まで来た。「何だアレ…でかいぞ…」と誰かが言った。

そう、そこに映っていたのは体調三メートル程、四足歩行をしており、頭と思われる場所には岩のような皮膚があり、そして赤黒く気味の悪い角がついている。アレに刺されたらいくら防御を固めていたって人に穴が開くだろう。と思わせるには十分な凶器がその生き物についていた。その生き物はとある木の近く_____

昨日第一班が植物を採取した木の根元に向かって行った。そして、目的のモノが少ししかないのを察するとその巨大な角でゴスっと木に一刺し。多少イラつきながら森の中に戻っていった。その後10分くらい経つと第一班がカメラを回収してる様子が見られてそこで映像は途切れた。

シーンと音が聞こえるくらいには静かになってる食堂。その静かな空気を破ったのはこのクラスの隊長である金成であった。


「今回確認されたのは、この巨大な角を持った、生き物だ。先程の映像を見たら分かるように、アレに刺されたら終わりだと思っていいくらいの危険度だ、調査の際は最新の注意を払って行動すること!いいな?」

『…』

「返事!」

『はい!』

「そして、このまま今回の調査の内容について話す。今回は第五班と第六班が発見した西方面にある集落の探索が目的だ、役割については第一班と第五班が集落の調査、第二班と三班は集落全体の警備、第四班と第六班は例の生き物…そうだな、『モビュニダゴ』と呼ぶ事にしよう。モビュニダゴが拠点に来ても対処できるように拠点で待機だ」

「質問いいですか?」

「ん、なんだ?何か不明な点でもあったか?」

「いや、そうではなくて…その、モビュニダゴ?が来たときの対処ですが、この装備ではどうにもならなそうなのですが、武器庫にある豊富な火器は使ってはいけないのでしょうか…?昨日の探索でも使うなとのことでしたが」

「そうだ、それは俺も気になっていたんだ、金成隊長、何故使用が許されないのでしょうか」

「あー…それについてなんだが、俺も上に聞きに行ったんだが…」

「それで、一体どんな返答が?」

「何か、うん、上の許可が無い限りは使う事は許されないみたいなんだ…」

「その許可の申請は?」

「申請したが音沙汰なし、メールの一つも寄越してこない…一体上は何を考えてるのやら」

「そうですか…ではどのように対処をすればよろしいので?」

「あーえっとそれは…」

「対処に関しては僕が説明するよ」

「すまん為沢、説明してくれ」

「うん、モビュニダゴに対処について何だけど、あの生き物はあの植物…ここでは仮に『カハブノメ』と呼ぶ事にするよ。モビュニダゴはカハブノメがどうやら好物らしい、だからこの、『カハブノメの成分が入っている試験管』を各人に渡す事にする。もしモビュニダゴが拠点に現れた場合は、これをモビュニダゴ本体に当てて割るかモビュニダゴの前にある植物めがけて投げてくれ、そうすればそこにカハブノメが有ると錯覚する可能性があるからね、その匂いに夢中になっているときに手榴弾をなげつけてやればいいよ。当然だけど、後で全員に手榴弾と試験管は配るから、後で武器庫の方に寄って行ってくれ」

「まて為沢、手榴弾の使用許可は出てないはずだが?」

「だからさっき僕が取ってきた、意外とすんなり許可出してくれたよ」

「…為沢が今言った通りにこのミーティングが終わったら武器庫の方に向かってくれ。それではミーティングを終了する。第一第二第三第五班は準備が整い次第中央広場に集合すること、第四第六班は拠点の警備をしっかりやること。いいな?」

『はい!』


 今回の調査…西方面の森を抜けた先にある集落。そこでは鬼が出るか蛇が出るか、はたまたモビュニダゴが出てくるか、それは誰にも分からない。ただ一つ分かる事と言えば、未探索の場所への調査は決して無駄にならない事。この調査で何を得れるか期待しながら、彼らは調査を開始する。


モビュニダゴとカハブノメのガバガバ設定もうすこし何とかならなかったのかと思いながら書き上げた後に全体を見直している中、やっぱり「…」←これほんと多い。ホントこれ以外の表現方法を探さないといけないなぁ…

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