0.調査準備
はい、どこかにいる一般人が勝手に妄想したものが投稿されました。実際自分は文才がないので結構見苦しい文章となっていますが「それでもいい」「いいぞもっとやれ」な人は読んでいただけるとありがたいです。
異世界調査。それは、各国に突如出現した西洋風な巨大な扉に入る事によって未開の土地、通称「異世界」に行く事ができる。
異世界を調査するならば軍隊が送られるようになっているが、日本の自衛隊はあくまで自衛をする、救援活動をする等の場合のみにしか動けないため別の組織が調査をしなければならない。だが今の日本に別の組織を作るための人員がいない。
その為日本がとった行動がこれだ、「異世界調査動員法」この法律の内容は簡潔にまとめると「仕事が無い国民や進学が出来なかった国民を調査に当てる」というふざけた法律だ。
ただし、ちゃんと収入もあるし、寝泊りも出来る場所も用意され、何もデメリットだけではないという事なのだ。まぁ理不尽に死ぬ可能性は八割方あるが。
更に調査を効率よく行うために動員された国民を訓練させる事にもなってはいるが、長続きしないのは目に見えている。その訓練を終えたものが調査に行く事になる。これから見るのは訓練を終えて調査を始めた第一クラスである。
ガラガラと物資を運ぶ音が聞こえる。自分はこれから異世界の調査に向かうのだ。そして________
「オーイいつまで考え事をしてるんだ?暇なら物資を運ぶのを手伝ってくれないか、ヤス?」
「んっ…ああすまん、結構考え事に没頭しちまってた、何を運べばいい?金成」
俺の名前は二川 泰伸 。そして今俺に話しかけたのは金成 昌弘 。俺の中学校時代からの友人で高校卒業したときに見事にずっこけた俺と一緒にここまで来たアホだ。これから調査を行う為に拠点を作っている最中だ。
「ああ、それなら医療用の材料とかを頼む。それが終わったらテントを建てるのを手伝ってくれ」
「おう、分かった。って、これかなり量があるんだけど」
「当たり前だろ、これから結構な大怪我するかも知れないんだぜ?その為に国から大量から物資が送られてるからな。」
「不吉なこと言わないでくれ…まだ俺は死にたくないぞー」
「冗談…って言いたいが、全くそうならないってことも無いしな、一応備えはしといていいだろ」
「それもそうだな。全く嫌な異世界だなぁホント」
「だれも異世界がアニメのようなファンタジーな感じとは言われてないからなぁ亜人とか居ないかも知れんぞ」
「誰だよ異世界行ったら彼女が出来るとかいった奴」
「さぁ?誰だろうな」
「お前だよ、お前。今話しかけてるお前だよ」
「だって異世界って言われたらさぁ、考えたくなるじゃんか」
「言いたいことは分かるがなぁ…」
「まぁこんなこと話してないで、さっさと運んで来い」
「あいよ」
金成に言われて物資を運び始める。医療用のキットを医務室というよりかはただのテントに運んでいく。運んでいる最中に他の物資を運び入れるテントが張り終わったらしく、俺の仕事は一つ減ったらしい。
「邪魔するぞー」
「おっやっと来たか、結構遅かったな」
「ちょっと考え事をしていてその後に金成につかまった」
「あー…金成に捕まったなら仕方ないな」
「は?何で仕方ないんだ?」
「そりゃあお前、金成と話しているといつも時間が経っているのを忘れているとか言ってただろ?」
「そんなの言ってたっけか…」
医務室にいたのは為沢 秀斗 こいつは訓練時代に知り合った医者志望だった友人だ。だったっていうのは察してやってくれ。だけど腕はある。実際訓練時代にお世話になった。
「よいしょっと…秀斗運び終わったんだが何か手伝って欲しいこととかあるかー」
「いや、今は特にないね。自分の準備をするといいよ泰伸」
「うっ準備してないのがバレたか…じゃあまた後でな」
「うん、また後で」
医務室を出た後、調査に向けての準備を始めるんだが、これが意外とモノを運ばない。遠足気分で持っていくくらいの重量だ。内容物は「M1911A1」という反動が少ない銃とその弾、サバイバルナイフと調査記録を簡単に書くメモ帳と懐中電灯にロープや迷って帰れなくなった場合にのみ使う非常食。後は昼飯。地図は欲しかったが今回が日本では初の異世界調査だから無いためこれから作らなければならないとかなんとか。キュッと荷物をしまった後荷物を背負って集合時間まで暇つぶしをする。そうしてると見慣れた奴がもう一人。
「…んー?お前何やってんだ健仁?」
「おっヤスか。今ドローン飛ばしてんだ」
こいつは片川 健仁 。よくケンジとか呼ばれる。こいつはラジコンの操作とかがうまくて今やってるドローンの操作もお手の物(本人談)らしい。
「は?そりゃ何で?」
「確か今回は地図が無かったろ?国から渡された物資の中にドローンがあってな。それでこの辺の航空写真を撮ってんだ。」
「はーん、それは色々と有り難いな。何か目に付いたものとかあったか。」
「んー目に付いたのはそんな無かったけどここから南に行くとな?」
「おいおい、そこで言葉を切らないでくれよ。何があったんだ?」
「そんな焦るなって。ここから南にいくとどうやら深い渓谷があるみたいなんだ」
「うっわ高っ…そこに橋とかは?」
「有るわけ無いだろ今回が初だぞお前」
「だよなぁ…え、じゃあ南には行かない方針か?」
「何でそんなうれしそうに言ってんだよ。残念ながら対岸までそこまで距離があるわけじゃないから少し頑丈な橋を作れば問題ないぞ」
「うーん、橋作ってたら時間かかりそうだからなぁ、今回は別方面から行きたい」
「…そういや、お前高所恐怖症だったな」
「やめろ言うんじゃねぇ」
「まぁ仕方無いよなぁ、それなら別方面から行きたいのも分かるぞー」
「ニヤニヤしながら言うんじゃないよ、別に怖くないからな!
「よし、じゃあ今回の調査は南から行こうと隊長の金成に言っとくわ」
「すいません、ホントは怖いのでやめてください」
「はいはい、分かってますよ。じゃあ俺はこの航空写真を印刷して集合時間に配るとするよ」
「おう、また後でな」
集合時間まで後少し時間がある。何をしようかと悩んでいると。
「おう!これから一緒の班で行動することになったからよろしくなヤスー!」
「あん?信也、お前と一緒なのか」
「なんでそんな露骨に嫌そうな顔するんだよ…少しは喜んでもいいんだぞー?」
「なんで喜ぶ必要が有るのかは知らんが、まぁこれからよろしくな信也」
「おうっ!よろしくなヤス!」
「いちいち声がでかいんだよお前…」
こいつは涌井 信也声もでかいし体もでかい奴だ。少しその身長分けろ。俺も180欲しい。まぁこんな奴と話していると集合時間が近づいて来た。
「そろそろ集合時間だから行こうぜ」
「そうだな、じゃあ行こうか」
集合時間が近付いて来たため隊長である金成のもとへ集合する。もうほとんどが集合していてなんだか遅れた気分になるのは俺だけだろうか。今日の調査は南にいかないように祈りながら人の塊の中に混ざっていった。
「ん、やっとかお前ら、遅かったな」
「遅かったってお前、まだ集合時間までまだ五分あるぞ?」
「時間に余裕を持って行動した方がいいだろ?」
「で?今日は何処を調査するんだ?」
「話をすりかえたな…ああ今回は北方面を第一班第二班にやってもらって東方面は第三班第四班を調査してもらい西方面を第五班第六班にやってもらう」
「南方面はいかないんですか?」と他のメンバーから質問
「南方面に関してだが健仁にドローンを飛ばしてもらったときに深い渓谷が見つかった。だから橋を掛けてもらうまでは別方面を調査するしかない」
「了解です」
「それじゃあ知ってる奴は居るが班分けを発表する。自分の班が分かったら班のリーダーの下に集合する事!」
『了解!』
「では第一班 リーダー 金成 昌弘 二川 泰伸 片川 健仁 涌井 信也 生野 贄人 第二班…」
班分けが終わり、これからやっと初めての調査が始まる。これからどんなことが起こるかはわからないし、国のお偉いさんに言われたときには命の保障が無いとも言われたが、自分がどんな事になるか想像もしたくない。だからとりあえず死なないようには気をつけながら調査に臨もうと思う。
「最後にこの航空写真を班に一つ配ってミーティングを終わりにする。各自班リーダーの下に集合する事!」
『はい!』
未開の土地の調査が始まる。その先に待っているのは良くゲームとかであるファンタジー世界のそれとは違うかもしれないが、期待しながら異世界調査を始めるだろう。
はい、どこかにいる一般人です。
ホント文才欲しいけどそれより欲しいのはネーミングセンス。実際主人公達の名前を考えるのにかなり時間を割きました、はい。実際金成に関しては「かなり」を「金成」と変換ミスをしたことによって誕生しました。
一応頭の中でシナリオは作れているのでそれを文章にするだけなのにそれが出来ないのが辛いところ。よければ次回も(投稿されたら)見てくれるとありがたいです。
最後にこんなひどい文章ですがここまで読んでいただきありがとうございました!






