一話
俺は青春アニメやラノベ等によくあるお決まりの展開というやつが嫌いだ。なぜならそんなことは普通起きないからだ。不可抗力でのエロなんぞは俺にとっては、最近誤って姉が入っていた風呂に突撃してしまったくらいだ。(そのあとボコボコにされた。)しかもこんなもの俺にとっては何のエロも感じない。というか感じたら異常だ。幼馴染みの世話焼き女子もいなければツンデレ妹もいない。いるのは俺を弟として扱ってくれているのか尋問する必要があるのではないかと思うくらい酷い扱いをする姉しかいない。最近で酷かったのを挙げると、俺が今から勉強しようと意気込み机に向かおうとした時に
「今日暑いからアイス買ってきてくんない?冷蔵庫にないからさ」
とか言いやがるのだ。世間では姉属性と妹属性で論争が起きているらしいが俺は断然妹属性を応援する。姉の良いところを挙げろと言われてもなにも言えないが、妹の良いところなら15分は語れると自負している。だってツンデレだよ?慕ってくれるんだよ?良いとこしかない。しかしだここで一般的に見るとだ、こんな妹も存在しないのである。仮にいたとしてもごく少数でありだいたいの家庭はこうはいかない。ここで絶望を感じるわけだ。幼馴染みもいるにはいるのだが、世話を焼いてくれたことなど一瞬たりとてなかった。家が隣というわけでもなければ、席がずっと隣とかいう呪いの存在すら疑ってしまうレベルの出来事もない。街中で会ったら会釈して終わりくらいの関係だ。ちなみに俺は今高校一年のゴールデンウィークを読書をして満喫しながらこんなことを思ってしまっているのだが、幼馴染みと最長でどれくらい関係を持ったと聞かれたら中学卒業までだ。幼馴染みが俺と同じ高校に行きたいからって同じところを受験なんてことは絶対にあり得ない。自分の学力に合ったとこに行くのが普通だ。こう考えるとあり得ないことがぽんぽんと起きてそれを毎日のように過ごしているそういう系統の主人公には多少尊敬の気持ちを抱いた時があったりもした。毎日異性と付き合うというのは大変な苦労をすると思う。考え方が根本的に違うのだから当たり前だ。朝学校に行く時も帰る時も
一人で充分だ。、、なんかここまで語っていると友達がいない卑屈な野郎みたいな感じだ。しかしそんなことはないのだ。こんな考えを持っていても友達はいる。学校の皆友達とはいかないがぼっちというわけでもない、そんな微妙な所に俺は立っている。だがその友達のなかでも一人だけ特別に親しくしているやつがいたりする。残念ながら女子ではないのだが。そいつとはある出来事がきっかけで仲良くなったやつだ。俺が唯一多少信頼している同年代だ。ここでお決まりの展開だったらまず相手は女子であることが必須である。そこからイチャイチャのラブコメが始まるのだが俺はスタートラインにすら立てなかった。何故なら相手は男子だ。そこにラブコメを持っていくと色々と変な方向へ進んでいってしまう。ラブコメから別のジャンルへ移動してしまう。それは絶対に避けなければならないことなのだ。まあそんなことは置いておいてだ。俺は本日その親しくしているやつと遊ぶ約束をしている。ゴールデンウィークに本を読んでいる時点で暇なやつだとは想像がついていることだろう。そこで昨日遊ぶ約束を取り付け本日に至るというわけだ。それに明日から学校が始まる。ここで楽しい思いをして学校に備えようではないか!
ピンポーン。
「ちょっとー!大地!友達来てるよ!早く出る!」
「わーったー」
一応返事をしておこう。自分の部屋のベッドに横になりながら本を読んでいたので、まず起き上がり本にしおりを挟んで置く。服はパジャマからラフな格好に着替える。そして玄関に行き靴を履いてドアを開ける。普通の動作だ。ラブコメ的な要素は一つもない。今から本当に卑屈なことを言おう。こんな日常がつまらないと強く思っている。いつかは俺もこんな日常に希望が持てる日がくるのだろうか。そんなことを思ってしまう。そういえば今さっき名前を呼ばれたので自己紹介だ。なんかこうなると堅苦しいかな?まあこれはしょうがない。では自己紹介といこう。俺の名前は西川大地。以後お見知りおきを。




