表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

マリナと光り輝く綺麗な髪

ある森の小さな小屋に、不老不死の小さな女の子が住んでいました。

暗い夜にほんのり光り輝く綺麗な金色の長い髪に犬の耳、楓のように赤くてつぶらな瞳、ピンク色のワンピースに純白のエプロン、人形のように可愛らしい女の子でした。

「マリナ、ご飯だから降りてらっしゃい!」

そう、彼女はマリナという名前です。

マリナは読んでいた本に栞を挟んで階段を駆け下りました。

「わあ、オムライスだ!!」

「今日はお母さん特製のオムライスよ」

好きな食べ物はオムライスです。

「いただきます!」

おかわりをたくさんして、マリナはもうおなかいっぱいです。

「お母さん、お外に出てくるね!」

「はいはい、あまり遠くに行かないのよ」

「はーい!」

マリナはお花畑でお花を摘んでいました。

すると茶色いコートを着たお兄さんがやってきました。

「ねえ君、暗い夜にほんのり光り輝く綺麗な金色の髪を持っているかい?」

「うーん・・・私、そういうのは信じないかなぁ」

暗い夜には良い子は眠っているのですから、自分じゃ気づきません。

「嘘吐くな、その犬の耳は間違いない、お前の髪が絶対そうだ」

「お、お兄さん、私暗い夜には眠っているから、光るかわかんないよ・・・?欲しいの?」

「そうだ、すごく欲しいんだ」

「どうして?」

「金になるからだ」

「髪切っちゃったら光らなくなっちゃうよ?」

マリナは本を読むのが大好きなので、そこらの知識は完璧なのです。

「ええい、やかましい!!こうなりゃ無理やり毟り取ってやる!!」

「やだぁ、お母さん!!」

「喚くな!億万長者になって毎日遊んで暮らすんだよ!!」

そういってお兄さんはマリナの髪を引っ張ります。

すると、お母さんがマリナを助けに走ってきました。

「お母さん!!」

「マリナを泣かせないでください!!」

そういってマリナを抱きしめます。

お母さんの温もりにマリナは安心しました。

「煩い煩い!金が欲しいんだよ!!」

お母さんは絵本のようなノートを取り出して、絵を描きました。

「逃げましょう」

そういってマリナの手を引いて走りだしました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ