表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/10

2その日僕が学校の門をくぐり

そのまま靴箱を開けると

そこには手紙が入っていた

僕は今まで一度もこんな体験をしたことはなかったが

其れが妙にピンくっぽかったから

ラブレターの類であるような気がした

其れを手に取り

表を見たとき

それに封をしている

赤いハートのシールを見て

其れが確信に変わる

宛先を見たが、僕の名前しかない

これでは誰か分からない

もしかしたら悪戯の可能性もある

僕は其れをもって、何食わぬ顔で、クラスに行き

その足で、そのまま、トイレにはいる

そこで見た物は

「放課後プールの脇に来てください」

と言う、短い文章であり

宛名はかかれていなかった

どう言うことだ、僕にももてきが来たというのか

最近、いやに誰かから声をかけられる

其れを妹に言ったら

「バンドでしょ」と言う

僕としては大して気になっていなかったが

僕の家は、なぜかバンドでつかうような楽器を子供の頃から演奏していた

父が、バンドをやっていたわけでも、母がやっているわけでもない

何でも結婚当初、そう決めていたらしい

其れがいわゆるうちでも一種の会話とも

また、四人の毎日の行事の一個とかしていて

其れがどこからばれたのか

間違いなく幼なじみ

であろうか

クラスの文化祭で

俺を無理矢理欠席ぶんを埋めるために

連れてきたのだ

それからだろう

つまりは

一週間まえで

急にそんな変わるものだから

人間なんてやってられない

そんな戸惑いの中で、二通目の手紙だ

まえは下級生で

今度は分からない

あの下級生、名前も知らなかった

知ったのは、彼女が殺されたと分かった

次の日である

彼女は自殺ではない

少なくとも

自殺できるようなものではなかったらしい

・・そこで僕のせいではないと慰める

もう一人の僕は

果たして自分に甘いのではないか

そしてそう思っている自分は

やはり同一なのだろう

僕は放課後プールの脇に来た

そこには人は居なかった

と言うか、誰もいないような薄暗い場所である

そんなところに一人

しばらくして

先輩が一人来た

よりにもよって知っている人物である

確か生徒会長に

いつも引っ付いている

名前は忘れたが

副会長か

そのウェーブの居かかった長い髪

高い身長

正直

僕とどっこいどっこい

なのではないか

「ごめんなさい・・其れであの・・好きです」

僕は固まるしかなかった

2YES 2NO

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ