表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BRAINコネクト 改正版  作者: 滝口 峻
第一章 「レベル1掃討作戦」
9/15

8話


 ――次の日。寝起きは最悪だった。顔を洗い、鏡を見ると、目の下に出来た大きな隈が目につく。結局、昨日は寝ることが出来なかった。あの出来事が頭から離れない。あれは一体なんだったんだろう?


 ……夢、幻?いや、そんな訳ない。あれは――《現実(リアル)》だった。


 ――ピーンポーン……

 家のインターホンが鳴り響く。ガチャリと玄関を開ける音。


「尚也~、祥平君と正也君、来てくれたわよ~!!」


 母の声。それは正真正銘「神童雅子」の声だった。俺は学生鞄を持ち、親友二人の元へ向う。


「おっせーぞ、尚也」

「……ごめん」


 俯き、小さく言葉を返す。


「ん~?どうしたんだよ、元気なくないか?」

「……ううん、大丈夫」


 そう言って、俺は一人で歩き出す。祥平は俺の後を追い、正也は、ただ黙って俺の背中を見つめていた。


 通学路を歩く。街中はどこか落ち着かない。街中の人々が自分を見ているような、そんな不気味な感覚。


「なぁなぁ正也、あそこのバス停の子、かわいくね?」

「お前、ホントそればっかだな」


 いつもの二人。そんな二人を見て、少し安心する。でも、違和感が取り除かれた訳ではなくて、暗い気分のまま街路を歩いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ