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BRAINコネクト 改正版  作者: 滝口 峻
第一章 「レベル1掃討作戦」
10/15

8話


 学校に着いた。違和感は、より一層濃くなる。同級生、他学年の先輩、後輩。みんなが俺達を指さしてヒソヒソと話をする。


「――ねぇ……あれ」

「――あぁ、Fクラスの……」


 嫌な気分だ……。

 流石に祥平も異変に気付いたようで、苦い顔を浮かべている。


「尚也、なんか……おかしくね?」

「あぁ、さっき指さされてた……」

「正也、俺達なんかしたっけか?なんか知らな」

「――悪い……俺、教室向こうだから」


 正也は、祥平の言葉を遮ると、俺ら二人と目も合わせず、そそくさと、この場から離れていった。でも、俺は見た。振り向く直前。正也の表情は――歪んでいた。まるで、汚物を顔面にぶつけられた様な……酷い顔。


「なんだよ、あいつ」


 正也の態度に顔を顰める祥平。


「行くぞ、祥平」


 俺はそれだけ言って、祥平の肩を掴む。そして、方向を変えて歩き出した。祥平は一度舌打ちをすると、黙って隣に並んだ。


 教室に入ると、驚くぐらい普通の日常が広がっていた。

 怠そうに机に突っ伏す生徒。友人と、昨日のTV番組の話をする生徒。拍子抜けする程、日常的な光景。でもそれが、凄く不気味だった。まるで、録画された映像でも見せられているような、そんな気分……。


 西野、まだ来てないな……。

 教室をグルリと見回し、ため息。


 そのとき


「いゃぁぁぁぁ!!」


 教室の外から絶叫が聞こえた。しかし、教室内は不気味な程平常。中には不安の表情を浮かべている者もいるが、その数は圧倒的に少ない。不安の表情を浮かべる祥平と目が合う。俺は祥平に一度頷くと、教室を飛び出した。祥平は、手を伸ばし、尚也の背中を見つめていた。


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