第二章-2
「ありがとうございました」
ホクホク顔の店員に見送られて、平孫は店を出た。その手には紙袋をかかえている。通学鞄はもてないので、肩からさげていた。
「平孫ちゃんもこれでオシャレさんの仲間入りだね。レベルアーップ!」
となりを歩く文香が、楽しそうにはしゃぐ。
「ただ金を使いすぎたな」
予定では一万円以内におさえるはずだったのに、あの店員がどんどんもってくるので、これも買っちゃうかーなんてノリで散財して、けっきょく三万円もつかってしまった。
完全に自業自得だが、これで女ウケがよくなったのなら、それでいい。
平孫がそう思っていると、文香が元気よく手をあげた。
「じゃあ次にいこう!」
――というわけで、二人は六階にやってきた。ペットショップやトリミングといったアニマル関係の店があつまっていて、フロア全体がほのかに獣臭さかった。
その一角にある、巨大な猫の口が入り口になっている店の前で、二人は足をとめた。
「次の特訓場所はここでーす」
近くに立てかけられた看板を見ると、店の説明が書いてあった。
店の中は公園を模した広場になっていて、そこで放し飼いになっている猫とふれあうことで癒しを得てもらおうというのが店のコンセプトらしく、店名は『猫広場』だそうだ。
なるほど、と平孫が納得していると、
「平孫ちゃんにはここで、キャット共とたわむれてもらいまーす」
「なんのために?」
と、文香は通路の脇におかれたベンチにすわり、存在しない机に両手を乗せる真似をする。その姿は、スタジオでニュースを読むキャスターのようだった。
「ご説明いたしましょう。今回は平孫ちゃんの雰囲気を変えるための特訓です」
「雰囲気?」
「自覚があるかどうかはわかりませんが、平孫ちゃん。あなたはとても近寄りがたい雰囲気を放っています。ウチはもうなれたから平気だけど、他の人はあなたといっしょにいるとおちつかず、緊張してしまうのです。そしてそれは、やよいっちもおなじです」
「それはわかる。俺も、自覚があるから」
「で、ここからどう猫広場につながるかと言えば。昔から動物に好かれる人はやさしいと言います。根拠はよく知りませんけど、そういう報告が多々あります。そしてここでは姿かたちは関係ありません。動物は人間の内面で、好きかどうか判断するのです。実際、そういう事例もあります。Aさんの家では猫を飼っていて、その猫は他人相手でも愛想を振りまくのですが、Aさんの知りあいであるBさんには絶対になつかなかったそうです。それはどうしてか。実はBさんは既婚者なのに外で男をつくりまくり、子供が熱をだしても男遊びを優先して、子供が苦しんでいるのに朝帰りをきめちゃうようなド腐れファッキンビッチだったのです。つまり猫は、そういうアバズレだと見抜いていたのです!」
「お、おう」
ぐうぜんなんじゃないかな、という疑問がわいたが、彼女の語り口に圧倒された平孫は思わずうなずいてしまう。
「さらに近年ではアニマルセラピーという言葉もございまして、動物とふれあうことでストレスがかんわされるなどの癒し効果があると言われています。つまり、動物とふれあうことで平孫ちゃんのピリピリした雰囲気はやわらぐことになり、さらに動物に好かれるようにふるまうことでやさしさという感性をみがくことができるわけざます! そして女の子はやさしい男が好きなのであります! ウチは筋肉一番ですが!」
「そ、そうか。とりあえず、猫と遊べばいいんだな」
「そういうことだね。んじゃいこう」
言って文香は先に店の中に入っていった。
彼女の切りかえの早さにあきれつつ、平孫もあとをおった。
受付で料金を支払ってから先に進むと、開けた空間に出た。
緑のじゅうたんがしかれた広場には、プラスチック製の色んなちいさな遊具がおかれていて、看板の説明にあったとおり公園のようだった。
放し飼いにされている猫たちは走りまわったり、遊具を利用して休んだりしている。そんな猫たちと、客である子どもたちは思い思いの方法でじゃれあっており、おなじく客である母親たちはその様子をほほえましげにながめていた。
日曜日の公園のような光景を前に、平孫のほほを冷や汗が伝った。
「ここにまざるのか?」
「うん」
「だいぶうくぞ、俺。浮遊するぞ」
「不動なのにね」
「……」
「いやん。そんな熱い目で見られたらウチ、ヤケドしちゃうん」
平孫としては、感情の死んだ目で見ていたつもりなのだが。
「平孫ちゃんいかないの?」
言われて、平孫は深呼吸をする。
前の自分なら拒否をしていたかもしれないが、いまの自分はちがう。ここにきた目的を思いだしてから、平孫は紙袋と通学鞄を文香にわたした。
「行ってくる」
平孫は広場の中に足を踏み入れた。猫に夢中になっていた子供や母親たちが、ばちがいな平孫の登場にぎょっとして注目する。
この手の視線はなれたものだし、別にわるさをしているわけじゃない。
堂々とした足取りで、平孫は小さなすべり台に近づいていく。そのすべり台の上で丸まっている黒猫に狙いをさだめ、さわろうと手をのばした。
黒猫が目を開け、平孫と目があった。そして――黒猫は「ふみゃあ!」と短い悲鳴を発してすべり台から飛び降り、広場の一角にある土管の中ににげこんだ。
「…………」
あまりのことに、平孫は手を中途半端にのばした状態で、かたまってしまう。昨日、やよいににげられた瞬間の映像がフラッシュバックし、すごく帰りたくなってきた。
家に帰って布団に入って――
「平孫ちゃん。気にせず次に行こう。特訓なんだから、失敗してもいいんだよ」
うしろから文香の声がとどいた。
平孫は我にかえる。彼女の言うとおりだった。いまは本番ではなく、あくまで練習。むしろ失敗を重ねて、そうやって成長をすればいいんだ。
やる気をとりもどした平孫は、気をひきしめて次の猫に接触を試みる。
にげられた。
次。
にげられた。
次。
にげられた。
次。
にげられ――
「にげんなオラアアアアアアアァ!」
ついに堪忍袋の尾が切れ、平孫は走る三毛猫を持ち前の俊足でおいかけ、広場のすみにおいつめた。逃げ場を失った猫は、ガクガクと身体をふるわせている。
平孫は獲物をおいつめたうれしさから、笑った。それは口の端を吊りあげただけで、目はまったく笑っていない、凶獣の笑みだった。
子供たちが一様に泣きだし、保護者たちは悲鳴をあげた。
「仲良くしようぜ、猫ちゃんよぉ!」
阿鼻叫喚のうずの中、平孫は三毛猫をつかまえようと飛びかかった。だが猫は迫りくる両手をジャンプしてさけ、彼の頭を踏み台にして危機を脱した。
そして平孫は、そのまま壁に顔をぶつけた。
「おぶふっ!」
ずるずると、平孫はその場にくずれおちる。
猫たちは遊具にかくれ、客たちがにげ去ったあとの猫広場は、まるで野武士におそわれた村の跡地のような静けさにつつまれていた。
そんな中、唯一にげなかった文香は荷物を床において、平孫のそばによった。
「げ、元気かー?」
よびかけられるや否や、平孫は立ちあがり、文香の鼻先に顔を近づける。
「どうすればいいんだこれは。なあ」
血走った目で彼女にうったえかけると、
「た、平孫ちゃん近い。さすがのウチもちょっと恐い」
文香は平孫の胸を両手で押して距離をとった。
「あー、ビビッた。……平孫ちゃん。もっと猫ちゃんに対してやさしく接してあげなよ」
「こっちは接しているつもりだぞ」
「あんな邪神みたいな笑顔を見せておいてそれはないわー」
言って文香は、なにかをひらめいたように表情を明るくした。
「聞いたことがある。たしか猫は遊ぶとき、目線をあわせてあげるといいって。自分より身体の大きいものに上から見おろされると、恐くて警戒するらしいの」
「……なるほどな」
「うんうん。あとさ、猫のことをやよいっちと思ってみたら?」
――猫を?
平孫はちいさなジャングルジムの前に伏せてこちらを見つめている猫に視線をやる。雪のように真っ白な猫だった。
白猫の目は大きく、その瞳はうるんでいた。イメージされたやよいの顔と、白猫の顔を重ねてみる。顔の造形はまったく似ていないが、瞳だけは似ているような気がした。
猫に対してわきあがっていた怒りの感情が、すこしだけおさまった。
アニマルセラピーならぬ、やよいセラピーが誕生した瞬間であった。
「……やってみる」
うなずく文香の横で、平孫はじゅうたんの上に腹ばいになる。学ランやズボンが汚れるのもかまわずに、ほふく前進ですこしずつ白猫との距離をつめていく。
目線の高さをあわせているおかげか、猫がにげる様子はなかった。
手がとどく距離まで接近し、ゆっくりと白猫に手をのばす。
近づいてくる手に対して、しかし白猫はじっと見つめているだけでにげない。それどころか自分から首をのばして、指先の匂いをかぎはじめた。
「おぉ」
思わず平孫は歓喜の声をもらし、
――がぶっ。
指をかまれた。
「猫畜生があああああああああああああああっ!」
「くそったれが……」
すでに日没していたが、オゾン前の広場の明るさは昼のそれに匹敵していた。ビルからもれる室内灯、駅前にならんだ街灯、車道を走る乗用車のヘッドライトといった類の光であふれている。往来する人の数も、夕方の時とくらべてもそう変わっていない。
平孫は広場の一角にあるベンチにすわり、左の人さし指をさすっていた。指には、絆創膏が巻かれている。
その絆創膏をくれた文香は、となりに腰かけてのん気なことを言う。
「いやよいやよも好きのうちって言うし、成功だったんじゃないかな。あ、いやよいやよってずっと言ってると、やよいって聞こえるね。うん、これはまちがいなく成功だ」
「本気で言ってるならおまえをいますぐぶっ飛ばす。容赦なく」
はい、と文香は口をとじる。だがすぐにまた口を開く。
「ウチも予想外だったよ。まさか、かまれちゃうとは思わなかった」
「俺がぜんぜんやさしくないってことだろ」
「いやいや、そんなことはないっしょ。だってギリギリまで近づけたわけだし」
あくまでポジティブな言葉を吐く文香。彼女なりに、平孫がかまれたことに対して責任を感じているのだろう。彼女はわるくないのに。
これ以上ぼやいても、だれの得にもならない。
平孫は話題を切りかえる。
「で、こんどは俺になにをさせるんだ? ――着がえさせて」
平孫は学ランとズボンではなく、サマーズで買ったピンクのゴリラTシャツと、スキニーパンツを着用していた。あいかわらずシャツはピチピチだし、パンツはパツパツで、うごきにくかった。学ランとズボンは、文香の足元にある通学鞄に入っている。
「特訓その三をやるつもりなんだけど……」
文香にしてはめずらしく歯切れのわるい言い方に、平孫は首をひねった。
「なんだよ。早く言えよ」
「いや、もしかしたら猫のときより、ひどい目にあうかも」
「なにさせる気なんだよ」
「……ナンパ」
間をおいて文香は言った。
「は?」
「だから、そこらへんにいる女の子に声をかけて、楽しくおしゃべりするって特訓」
だから着がえさせたわけか。学ランだと相手にされないから。
「それがどうして、猫のときよりひどい目にあうんだよ」
「平孫ちゃんさ、女の子とまともにしゃべったことある? ウチとか両親は抜きで」
ない。文香以外の女子とは『○○くんがよんでたよ』『おう』ていどの会話しかしたことがなかった。
平孫が無言の肯定をすると、
「だから女の子としゃべって、なれてもらおうかなって。しゃべりうまい人って女ウケいいし、それにやよいっちと話すときにも役立つと思って。――でもさ、これって一歩まちがえたら平孫ちゃんのハートがブレイクされちゃうかもしれないって思ったんだよね」
と、なやましげに頭をかいた。
彼女が心配する気持ちもわかる。たしかに特訓だから失敗を重ねても問題はないが、重ねすぎればそれは自信の喪失につながり、本末転倒になってしまう。
だが平孫は、
「特訓をやると言ったのは、俺だ」
と、ベンチから立ちあがった。
「そこで見守っていてくれ。俺がナンパを成功させる様を、な」
「やれるの?」
「やれるかどうかじゃない。やるんだ」
文香が『かなわないな』という風に笑った。
「いまの平孫ちゃん、かっこいいよ。すごくかがやいてる。あんた……シャインだよ」
ふりむかずに手を振って、平孫は迷いのない足取りで進む。
視線の先には、街灯の下で雑談する制服を着た二人組の女子高生がいた。一人は黒髪のロングで、もう一人が茶髪のショートである。黒髪のほうが平孫に気づいて、茶髪の視線を目でゆうどう。茶髪がこちらをむいたとき、平孫はすでに二人の正面に立っていた。
「こんばんは」
平孫はふつうに言ったつもりだった。だが、実際の声はうわずっていた。
えらそうなことを言っておきながら、実は緊張していたのである。
二人組が、同時に吹きだす。
「ヤバイ、なにこの人、超ウケんだけど」
「さかなくんかよ」
「こんばんはっ! だってさ」
二人組が平孫の真似をする。なんども、なんどもする。自分の失敗をこれでもかと見せつけられた平孫の顔が、冗談のように赤くなっていく。
二人組はさらに声をあげて笑った。
「ちょ、ゆでダコかよ! あ、さかなくんだから鯛か!」
「ねえねえ、お兄さん。さっきの声でこんどは、ギョギョー、って言ってよ!」
「う、うるせえよ」
たえかねた平孫がドスを利かせた声を発すると、二人組の笑い声がピタッととまった。
「人の失敗を笑うとかな、おまえら最低だな!」
二人組があからさまに不機嫌な顔をする。
「はあ? なにこいつ。うざっ」
「自分から話しかけといてなにそれ。逆ギレとかマジ死んでほしいんだけど」
「ていうかなに? もしかしてナンパなの?」
「え……ないない」
茶髪が平孫に嫌悪の目をむける。
「こんなキモイ格好しててナンパとかありえないでしょ。ていうかなんなの、その服。ピチピチでキモすぎる……マジ吐きそうなんだけど。うわ、気分わるくなってきた」
吐き真似をする茶髪の横で、こんどは黒髪が言った。
「顔もキモいし、髪形もなにそれ、キモすぎでしょ。おまけにつまらないし、いい歳こいて恥を知れよな、おっさん。――行こう、美香」
黒髪はそう言って、茶髪の腕をつかんで街灯の下から去っていった。
平孫は無言のままベンチにもどった。
「えらく短かったね。なに話していたの? こっからじゃ聞こえなくてさ」
横にすわる文香が楽しそうに聞いてきた。
平孫はギギギと音がしそうなほどにぎこちなく、彼女のほうをむいた。
「オレハオッサンジャナイ」
感情のこもってない声で、平孫は言った。
「え?」
「オレハ――おっさんじゃねえっ!」
がまんにがまんを重ねた怒りがついに爆発し、平孫はベンチの上に立ち、夜空にむかってほえた。あまりの声量に、文香はとっさに耳を両手でふさぎ、広場にいた通行人たちは身体をビクリとさせた。そして広場中の視線が、ベンチの上の平孫にあつまる。
「これでもまだ十五だコノヤロウ! 老け顔でわるかったなコラァ! アアアアア! だれがキモイじゃボケェエエ! 俺だって好き好んでてめえらみたいなブスに声をかけたわけじゃねえんだよゴラアアアア! 死にさらせやあああああああああああああ!」
工事現場の作業音よりもはるかにデカイ声で叫んだ平孫は、それがおわると糸が切れたように脱力し、ベンチの上にひざをかかえてすわりこんだ。
まるで、自己紹介に失敗したやよいのように。
文香がベンチから立ちあがり、通行人たちに「すみません、すみません」と必死に頭をさげて事態のちんせいかをはかる。通行人たちはかかわりあいになりたくないのか、二人のほうをちらちらと見ながら、広場から遠ざかっていった。
「平孫ちゃん。ちょっとここを離れよう。ね」
文香は足元の通学鞄をひろってから、平孫の腕をひっぱる。
抵抗する気のない平孫は、そのまま文香にひっぱられて、広場から離れたところにある公園についた。時刻はすでに八時をすぎており、公園には二人以外だれもいなかった。
平孫は文香の手で公園の一角におかれたベンチにすわらされた。広場とちがって光がすくないせいか、ベンチが先ほどよりも冷たく感じる。
そして文香が、平孫のとなりにすわった。
「なにがあったのかは、おおよそ検討はついたよ」
「……」
平孫が頭をたれてだまっていると、
「その、なんというか……ごめん」
文香は申し訳なさそうにつぶやき、眉のあたりをかきはじめた。
平孫は顔をあげる。
「なんでおまえがあやまるんだよ」
「今回の特訓を提案したのはウチだし。さっきもとめられたのに、とめなかったし」
「まてまて。ちがうぞ、ちょっとまて」
平孫は自分の胸に手を当てる。
「おまえはなにもわるくない。完全に俺の責任だ」
「いやいや、ウチの特訓にも穴があったよ。もっと段階を踏むべきだったんだ」
「俺の責任だ」
「いやウチにも責任の一端はある」
二人はにらみあう。が、すぐにその無意味さを悟り、二人してため息をついた。
肩をならべて、夜空を見あげる。
「なにやってるんだろうな、俺たち」
「まったくだね」
「オシャレも、猫も、ナンパも。ぜーんぶダメだったわ」
「だね……」
「俺が変わろうなんて、おこがましいことだったのかな……」
「そんなわけないって。平孫ちゃんはがんばってたし」
「がんばってたか……。だとしたら、どうすりゃいいんだろうな。もっとがんばるしかないのかな。でもさ、もっとがんばるって、俺はなにすりゃいいんだよ」
目をつぶる。目の前が真っ暗になる。とりもどしかけていたなにかが、胸の奥で壊れていく音がした。このままねむって、なにもかもすべてわすれてしまいたい。
――そんな欲求に、駆られたときだった。
「ああああっ!」
突然、文香が大声をだした。
「な、なんだよ!」
平孫はびっくりしながら聞いた。
「平孫ちゃん。ウチいいこと思いついた」
「いいことって?」
「コーチだよ、コーチ」
「コーチ?」
文香はうんうんとうなずく。
「野球とかサッカーとか、なんかスポーツする人にはさ、必ず専属のコーチがいるじゃない。その道の分野のプロがさ。だから平孫ちゃんにもコーチをつけるの」
「……それはわかったけど、女ウケをよくしてくれるコーチなんているのか?」
「いるっ!」
文香は力強く言った。
「ウチらのクラスに、平孫ちゃんの先生にぴったりの男が一人いるじゃん!」
「そんな奴いるのか? 俺クラスの連中のことほとんど知らないからな……」
なんといっても、男女問わずに距離をとられていたし。
「なんて名前?」
「大栗純」




