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隣の席になった佐藤くん

大きな窓から差し込む陽光が、整然と敷かれた緑のカーペットを優しく照らしている。新しい制服はまだ少し堅苦しく感じるけれど、その分背筋が自然と伸びて気が引き締まる。


どこか浮き立った雰囲気の中で、みんなが新しい環境に興奮している様子が伝わってくる。すらりとした長身の男の子が、友達と楽しそうに談笑している様子が視界に入る。柔らかい雰囲気と、その無邪気な笑顔が、なんだか可愛らしいなとふと思う。


ひとつ言っておこう。私は頭が丸い人が好きだ。丸みを帯びた後頭部は可愛い。その男の子の頭の形は、まさにドストライク。


そんなんこんなで1学期が終わり、夏休みに突入。クラブに明け暮れ、気づけば2学期が始まってしまった。仲良く話せる友人も出来て、まずまずの学校生活を過ごしている。今日は席替えをするみたいだ。席を決める方法はくじ引きらしい。

私はくじを引き終えて、隣に誰が来るかなあ〜なんて考えながら待機中。

32番を引いたのは佐藤くん。

やっほい。佐藤くんだ嬉しい。ベストオブ後頭部の佐藤くんが隣の席になった。


嬉しさを顔に出さないように、全てのくじびきが終わるまでそわそわする気持ちで待った。


皆が大移動を繰り広げる中、ぽかぽか太陽の光が差し込む窓側の席に着席した佐藤くん...可愛い。少し眩しそうに、気持ちよさそうに日光浴をしている佐藤くんは小動物みたい。


可愛いって思っていることがバレないように会釈する。佐藤くんもこっちを見てはにかみながら会釈してくれた...かわいい。そもそも佐藤くんとは話したことがない。仲良くなりたいし興味を持ってもらいたい..小さく芽生えている好意や欲が大きくならないように慎重にと自分に言い聞かせる。


帰り道に友達と席について報告しあった

「席は良かった?」

「うん、めちゃいいよ。」

「隣だれだっけ、佐藤くん?」

「そう。かわいい」

「佐藤くんかわいいよねー。」

「やっぱりそう思う?」

「うん、なんかぽわぽわしてるよね。色んな人にお世話焼かれてるし」


そう、佐藤くんはぽわぽわしているのだ。だけど、背が高くて、男らしい腕には血管が浮いている。肌は柔らかそうで透き通っている。肩幅があり腰のラインは綺麗で華奢。矛盾しそうな要素がうまく融合している体型である。そう、私のドストライク。


これから、佐藤くんを近くで観察していける事実に喜びを噛み締めながら帰宅した。

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