プロローグ
いやー、何がいけなかったのか……
え?2週間?いやいやいや、まだ2月1日の、えー、多分334時とか?(理系やめちまえ)
まぁ、失踪しないように頑張りますんで!よろしくっ!
あ、因みにこれはまじのプロローグで、この話見る必要ないですね。
明日に上げる(予定)の方がしっかりストーリーです。
かつてこの世には騎士王に仕える六人の騎士がいた。その者らは強い意志と強靭な肉体を持っていた。彼らは幾つもの冒険をし、それは今でも語られる伝承にも繋がっている。
彼らは死ぬ時に聖杯に「自分らが居なくても人が幸福に暮らせる様に」と願った。
聖杯はそれを忠実に再現し、人々に“魔力”と呼ばれる自然現象とは乖離した力を与えてしまった。それは一時的な安寧を齎したが、即座に悪夢へと変わってしまった。
その結果、幾つもの戦争が起こり人を苦しめ続ける世が続いた。この時代を後に“暗黒期”と呼ぶ。
それから時は過ぎ、この世は平穏になりつつあった。八海列強と呼ばれる、それぞれ広大な海の領海を持つ八カ国の国家による世界統制が行われていた。
だがある時、一つの海が死海と化した。それがキッカケで中が良かったはずの八海列強が崩れていった。最初は海産物の奪い合いだったのだが、それが発展していき魔力による小競り合いから戦争へと……気付けば八カ国による世界大戦へと変貌してしまった。
そんな中、平和を求めて様々な国から十一名の存在が名を挙げた。
特異体質で何世代にも渡って強力な力を継承し続けた元商人。
各国に教会を持ち、一国を上回る程の信仰者を持つ宗教の聖女。
元々はギャングの幹部であり、武闘派で有名な処刑人。
八海列強に名を連ねる国の王族でありながら、騎士王の聖剣に選ばれた者。
魔力についての研究をし、その道の第一人者とまで言われた教授。
宮廷道化師ながら一国の近衛に在籍する剣聖。
完全に正体不明の破戒僧。
世界的な錬金術師であり、あらゆる金属を黄金へと変える賢者の石を作り出した少女。
天下無双とまで言われたセラフ族の唯一の生き残りにその弟子の二人組。
前述の破戒僧並に正体不明の反魔力の持ち主。
それをキッカケに様々な存在が立ち上がり、終戦へと導いた。
その始まりの十一名から弟子を除いた十名を十大英傑として歴史に名を残す結果となった。その者らは国際連邦を作り、この世の平穏を目的として行動する非営利組織として誕生した。
ただし死海を保有した国家は内乱により既に滅んでおり、その国民もほぼ存在しなくなった。
それ故に、その国家の保有していた一つの孤島にある領地が目をつけられた。
大公の治める領地でありながら、国家とはほぼ縁を持たず、十大英傑に二人を輩出した存在。それは他の七カ国を認めるに足る一種の国家だった。
その土地は後に、平和の国として存在することになる。その公国の名前は『独立公国メルクリウス』と言い、完全に独立した政治形態を持ち、君主である大公には一切の国家権力を持たないという今までにない新しい国の形であった。
そしてその独立性により、八カ国とその他小国が所属する国際連邦の本部すらも置かれる場となり、今では商業の神であるメルクリウスの名前通り、この公国は商業の中心地ともなった。
それを先導した十大英傑は国際連邦の重役となり、その協力者である人らは有名人として書籍にも文献にも名を連ねた。
その中にも師の名前はあった。システィーナ・クリフォトラインの名前が報道される度に、師は凄いと嬉しさに心踊った。
とまぁ、ここまでは誰もが知る話。少なくともそこら辺の子供でも知るような表の出来事。
さて、ここまで来ると何が起きるのか?明確な敵が消えたら、有り余るほどの武力の向かう先を気にするものは多かった。それを危惧した国際連邦は新しい火種を消すために尽力してくれた。
そんな中でとある事件が起きた。詳しい事を知るものは分からない。
まぁ結果のみ言えば、俺の愚行のせいで大切な師は消えた。おまけのように俺の左腕は消滅した。
十大英傑の全ての責任と共に、師の席である第十席を受け取る結果となった。
……え?アレ読んだの?
いや、うん。誠に有り難きことですね。
はい、ではっ。( *˙꒳˙*)ノシ!