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「俺はボードン。お前の宝を寄越せ。大人しく渡せば痛い目には合わせない」
とヤンキーみたいなことを言ってきたので、キッパリ言ってやった。
「断る!」
断られるのが意外だったのか、少しの間キョトンとした顔になっていた。
「な、なら痛い目に合わせてやるよ! 土魔法【土弾】」
「いて! 何すんだよ!」
「痛いのが嫌なら宝を寄越すんだな」
「いやなこった!」
「て、てめぇ・・・。おいお前ら。あいつボコボコにするぞ」
いきなりキレ始めた4人が、一斉に魔法を放ってきた。
「そ、そんなに怒んなくてもいいんじゃない!」
「お前が調子に乗っているからだ!」
魔法を必死になってかわしているが、いくつかは体に当たって痛かった。
「ハリス! 早く助けて!!」
「・・・隙を伺ってたんだけどなあ。まあいいや」
ハリスが穴から飛び出し、男4人組に向かって魔法を放った。
「水魔法【水爆】!」
ハリスの魔法が4人の前で爆発して、どこかに飛んでいってしまった。
「ぐわぁ!」
「ぐっ・・・」
「いやぁ!」
「ごわすー!」
男達が飛んでいった方向を見ていたら、ハリスが俺の隣に降りてきた。
「随分、飛んだなー。ハリスもなかなか強いね」
「ゼノアに言われると嫌味に聞こえる」
それから数分後にタイムアップのお知らせがあった。俺とハリスは宝を持っているので、無事バルゴート魔法学校に合格したということになる。
「終わったー!」
「お疲れ様。これで晴れてバルゴート魔法学生だな」
「ほんとにハリスのおかげだよ! ありがとう!」
「ゼノアを見張るためだよ。それが国のためにもなるはずだ」
「大袈裟な」
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