表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/28

1-4

ぜひブックマーク登録をお願いいたします!

 ハリスといろいろ話し込んでいたら、食堂が閉まる時間になってしまった。


「ゼノアとの話は面白かったよ」

「俺もだ」

「明日の試験、頑張ろうね」

「もちろんだ!」


 おやすみの挨拶をして、それぞれの部屋へと戻って行った。

 

 シャワーを浴びた後、用意されていた部屋着に着替えて布団に入った。

 

(まだ信じられないな・・・)


 死んだこと、転移したこと、魔法が使えること、どれをとっても考えられない。

 今日起こったことを振り返っていたが、疲れが溜まっておりすぐ眠りについた。



 

 いよいよ入学試験当日。ハリスとともに、学校へと向かった。

 受付で手続きを済ませた後、受験生控室という部屋に案内され待機することになった。


 入学を目指している学校の名前は、バルゴート魔法学校。普通科、魔法科、魔道具科があり普通科が最も人数が多い。

 俺が出願しているのは魔法科で、定員30人となっている。300人が出願しているので倍率は10倍という狭き門だ。


(圧倒的に不器用な俺が、本当に受かるのだろうか・・・)

「はあ・・・」

「ため息なんかついて。ゼノアは緊張してるのか?」

「そりゃあするだろ。落ちたらどうしようって」

「でも、全魔法が使えるんだろ?」


 ハリスは馬鹿にしたようにニヤついて言ってきた。その顔すらイケメンに見えるから妬ましい。

 


 しばらくハリスと話していると、試験官のアナウンスが聞こえてきた。


「受験生の皆さん、おはようございます。只今よりバルゴート魔法学校、魔法科の入学試験を行います」


 すると、控室に入ってきた入口とは反対側の扉が開き、先は木々が生い茂った森へと続いていた。


「今回の入学試験は、宝探しです。森に隠された宝を見つけて、最後まで持っていた人が合格となります。宝は全部で20個となっております」


「これって奪ってもいいってことだよな?」

「そうだと思うよ。僕の分とゼノアの分、合わせて二つ手に入れようか」

「手伝ってくれるのか! ありがとう!!」


 ゼノアはハリスの手を握って感謝を伝えた。


「それでは、制限時間は30分。入学試験・・・開始!」




 開始の合図と同時に、受験者が一斉に森へ向かって走り出した。

 ゼノア達も遅れないように、走って宝を探しに出た。


 街の外にある森よりも木が生い茂っているため、視界や足場がとても悪かった。


「木が多くて走りづらいな」

「確かにね。無駄に体力が奪われるな」

「うーん」


(草魔法使えば余裕な気がするんだけど、ハリスが危ないかもな・・・)


 考え事をしていたらハリスに話しかけられてしまった。


「何かいい方法でもあるのかい?」

「・・・あるんだけど、ハリスが危険かも」

「どういうこと?」

読んでいただきありがとうございます!

★★★★★をつけていただけると、とても嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ