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 森を抜けるときれいに整備された街道があった。道の先を見ると関所のようなものがあったので、あそこが街への入り口なのだと理解できた。



 関所には人が並んでおり、兵士が身分証の確認をしていた。


(何にも持ってないけど大丈夫かな?)


 自分の番が回ってきて身分証の提示を促された。しかしそんなものは持ってないので、学校の試験を受けにきたと伝えた。


「そうか。がんばれよ! 学校は街の中心に向かって進んでいけば見つかると思うぜ」

「あ、ありがとうございます」


 拍子抜けするほどあっさり通ることができた。割と平和な国なのかもしれない。


 街は木造の平屋が多く、技術進歩はそこまで進んでいないことがわかる。

 屋台などに灯りがつきはじめると、それに誘われるかのように人が現れた。

 とても賑わっており、活気がある。

 

 親切な兵士の言っていた通り、街のちょうど中心に広大な敷地の学校を見つけた。大きな塀で囲まれているため、中まで見ることはできない。


 体を休めるために学校近くの宿に泊まることにした。

 お金についてもアイシャから受け取っていた。正確には服に入っていたのだ。

 一年は何もせずに暮らしていけるだろう。本当に不器用なこと以外は至れり尽くせりだ。


 宿には俺の他にも試験を受けにきた人が泊まっているとのことだった。もしかしたら同級生になる人もいるかもしれない。

 

 そんなことを考えながら食堂で夕食を食べていたら、隣に座っていた金髪爽やかイケメンくんが話しかけてきた。


「君も受験しにきたのかい?」

「そ、そうです」


 綺麗な艶髪が金に輝いており、目も大きかった。座っていて分かりづらいが、かなりの高身長だろう。


「そうかそうか。僕はハリス。君の名前は?」

「・・・ゼノアです」


 男は恋愛対象外だが、あまりにかっこよすぎて緊張してしまう。15歳同士のはずだが、敬語で話している。


「ゼノアか。同い年だろうから敬語じゃなくていいよ」

「わ、わかった」


 とても落ち着いた話し方で、子供っぽく無い。聞いてみると、どうやらハリスはお坊っちゃまのようだ。

 魔法の話になったとき、全部使えると言ったらハリスに冗談だと思われてしまった。


「本当だよ!」

「じゃあ、ここで軽く見せてよ」

「ここで使ったら宿ごと吹っ飛ばしちゃうからダメだ」

「はいはい」


(信じて無いな! 頷いてはいるけど、ニヤニヤしてるし!)

 

 ちなみにハリスは、火魔法・風魔法・水魔法を使えるらしい。


 ハリスが教えてくれたことだが、大体の人は基本属性を一つ使えるらしい。二つ以上使える人は稀で三つ使える人は数えるほどしかいない。上位属性や特殊属性を使える人も珍しいとのことだった。

 

 ということは俺はかなりのチートということになる。あまり全魔法が使えるとは言わない方がいいな。


読んでいただきありがとうございます!

★★★★★をつけていただけると、とても嬉しいです!

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