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2-3

 シリウス先生に連れられて、バルゴート魔法学校が管理するダンジョンへと赴いた。

 ダンジョンの中は下に行くほど魔物の強さが増していく。そのため、戦闘訓練の際には自分に合った階層で戦えるので重宝されている。


「今回とってきてもらうのは下級薬草だ。5階層に多く自生しているから、2人で協力してとってきてくれ」


 この野外実習でどのように選抜していくかというと、監視カメラを使う。

 本来はダンジョン内に異変がないかどうか見るためのものだが、選抜のため使われることもあるのだ。


「それじゃあ順番にダンジョンに入っていけ」


 ハリスやロット、コロ、ムーゴ達が先に行き、残るは俺とボードンだけになった。


「最後はお前らだな。いくら学校が管理しているダンジョンとはいえ、死ぬときは死ぬ。油断せずに進めよ」

「・・・はい」

「・・・ああ」



 ダンジョンの中は光る鉱石によって照らされているため、視界は悪くない。

 

 結局ボードンとは一言も話さずにダンジョンに入ってしまった。一定の距離を保ちながら歩いているが、気まずい空気が漂っている。


 しばらく進むと別れ道にあたった。


「・・・こっちいこう」

「は? こっちだろ。弱いんだから俺に黙ってついて来い」

「弱い弱いってうるさい! ハリスより弱いくせに」

「お前に言われなくても、あいつはすぐにでも追い越す。俺はこっちに行くからな」


 勝手に進みやがって!・・・シリウス先生の話聞いてたのか? 一緒に進まなきゃダメだろ。


「あー! もう! そっちに行ってやるよ!」



 進んでいると魔物に遭遇するのだが、俺がやることは何もない。全部ボードンが倒してくれるからだ。

 なんなら俺に襲い掛かってきた魔物も倒してくれた。

 ・・・良いところも無くはないんだな。


「なんだその目は。気持ち悪い」

「はぁ? 感謝してやろうかと思ってたのに」

「お前に感謝されても嬉しくないわ」


 そう言ってずかずかと進み始めてしまった。

 俺がまともに魔法を使えればもう少し関係は良くなっていたのだろうか・・・。


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