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ゼノア視点
バルゴート魔法学校に合格すると、寮生活になる。それぞれに部屋が貸し与えられ、家具家電は既に揃っている。
俺はハリスと共に、寮へと向かっていた。
「あんなに突っ掛からなくていいのに」
「ゼノアこそ、もっと言い方があるでしょ?」
「つい言っちゃうんだよね」
寮の前まで来たのだが、入り口にボードンと一緒にいたロットが立っていた。
目が合うと近寄ってきて、話しかけてきた。
「ゼノア、ちょっといいですか?」
「また文句か?」
ボードンの友達だから似たようなことを言われるのかと、少し身構えたのだが違うようだ。なぜなら謝ってきたから。
「ボードンがゼノアに失礼をした。申し訳ない」
「どうしてロットが謝るんだ?」
「あいつは仲間思いのいい奴なんです。それに強さを誰よりも追い求めている。詳しい話は私からは出来ないが、君を見てイライラしてしまったんでしょう」
ハリスにも言われたことだが、確かに自分にも非があった。それなのにロットがボードンの代わりに謝っているのを見て、少し申し訳なさが出てきた。
「俺こそ悪かった。もう少し話し方に気をつけるよ」
「そう言ってもらえてうれしいです。これからはもう少し仲良く出来たらいいですね」
「ああ。よろしくな」
ロットと握手を交わして、一応仲直りはした。ボードンとは会ってないけど。
二言三言、ハリスも交えて会話した後に、別れを言って解散をした。
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