自己紹介(物理)
「温めますか?」でおにぎりを手にした城○内が出てきてしまった人は思考回路が汚染されている(偏見)
「ただいま、戻りました……?」
「おかえり、シアル」
修行を終えて帰宅したシアルが、クゥの姿を見て困惑した様子を見せる。
まぁ、予想通りといえば予想通りの反応だ。
「この子は……確か、前にオークションでお見かけしましたね。どうしてここに?」
「実は、少しダンジョンでトラブルに巻き込まれちゃってさ。その時に奴隷から解放したんだ」
「クゥです。よろしくお願いします」
「……そうでしたか。シアル、と申します」
「それと、もう一人、紹介したい人物というか……精霊がいるんだ。ネフィル」
「はーい。アイラと契約した【空間】の精霊、ネフィルです。ナカヨクシテネー(棒)」
「「……」」
何もなかったはずの空間に突如人の姿が現れたことで、言葉を失うクゥ。
対して、シアルはそこまで動揺した様子を見せなかった。
(……ディノ様が懸念していた精霊というのは、この方のことだったのですね)
「いつからそこにいらしたのですか?」
「いつからだと思う? ちなみに、シアルが山賊に犯されかけたところはバッチリ見てたわよ!」
「忘れて下さい。つまり、私がアイラ様と出会う以前から居たと言いたいのですね」
「…………物分かりが良くて助かるわ。これからよろしくね〜」
「こちらこそ。これからよろしくお願いします」
シアルもネフィルも終始笑顔で、初対面の印象は上々……のはずなのだが。
心なしか、冷や汗が止まらない会話だったような気がするのはどうしてだろう。
「ご主人、なんだか寒くない?」
「僕もそう思う。なんでだろう……」
「温めますか?【球状の炎】」
ごめん、気温的な寒さでは無いと思う。
でも、シアルの魔法は確実に上達したようだ。
「魔法、見違えるように上手くなったね」
「ありがとうございます。でも、まだまだです」
「え、なんで吸血鬼が魔法を使ってるの?」
「……いやいや、クゥも似たようなもんでしょ。自称ノースキルでボスをぶった斬っておいて、何を今更」
「う……でも、それならネフィルさんだって。【空間】の精霊なんて、聞いたこともないよ?」
「「……」」
気まずい沈黙。
思えば、僕達は互いのことを知らなすぎたのだ。
「わかった、皆の間では隠し事は無しにしよう」
……尤も、僕は隠していたつもりは無いけど。
「とりあえず、言い出しっぺの僕から話すよ。最近分かったんだけど、僕の【収納】は、どうやら他の荷物持ちとは異質のものだったみたいで……」
そこからネフィルと修行をするに至るまで、僕はなるべくきめ細かく仔細を語った。
2人はそれを、食い入るように聞き入ってくれた。
「なるほど、そんなことが……」
「そんなギルド、辞めて正解だよ!」
「まぁまぁ。色々あったけど、あそこで学んだことは確かに生きているし、なんというか上手く言えないけど……今は、そこまで悲観してないんだ。僕の話はこれでおしまい。次の人どうぞ」
「……私ですか? 私は、皆様知っての通り吸血鬼なのですが、上手く【操血術】が扱えなくて」
次はシアルの番。
僕とネフィルは既に一度聞いた話だが、彼女の過去は何度聞いても心が痛むものがある。
彼女が元から吸血鬼だったのか、はたまた何者かによって眷属にされたのかは謎に包まれたままだが……
こればかりは、何かのはずみでシアルの記憶が戻るのを待つしかない。
「……皆、大変だったんだね。私一人だけ苦労してると思い込んでた自分が馬鹿みたい。少し、気持ちが軽くなったよ」
「話してくれる気になった?」
「うん。ノースキルなんて嘘をついて、ごめんなさい。私は【万物の支配者】っていうスキルを発現してしまったせいで、色んな人達に追われてきたから、今までスキルを隠していたの。私のヘアピンには【隠蔽】のスキルが付与されてるから、鑑定士の目もなんとか誤魔化せた。でも、そのせいでスキル未発現だと思われて、売りに出されちゃったけど……」
やっと言えた、とばかりに、クゥは胸を撫で下ろす。
だが、僕達はというと、彼女が持つ聞き覚えのないスキルに困惑していた。
……ネフィルを除いて。
そういえば、ネフィルはあの時から、クゥのスキルを予想できていたようだった。
「あらゆる道具を扱い、あらゆる素材を加工する。【鍛治】に道具を扱う能力が付与された、その上位互換のようなスキルね。唯一、勇者の聖剣を創れるスキルよ」
「凄いスキルじゃない? どうしてそれが、追われる理由になるの?」
「【万物の支配者】は、確かに聖剣を生み出すことができる。でも、剣に生命のエネルギー……『聖』の魔力を付与するためには、文字通り命を捧げなければならない。早い話、聖剣と引き換えに死ぬってことよ。だから、世界はこのスキルの情報を隠したがる。何も知らされないまま聖剣に利用された【万物の支配者】は、さぞ無念だったでしょうね」
「では、スキルが知れ渡れば、クゥに無理矢理聖剣を打たせようとする人が出てくるということですか?」
「平たく言えば、そうね。でも、このスキルは【勇者】と同等か、あるいはそれ以上に希少なもの。本当にその価値を理解できるのは、国の上層部に居る奴らよ。もしこの家に国の役人が訪ねてきたら、問答無用で消し炭にしなさい」
「……流石にそれはやりすぎ。でも、ここに居る誰かに危険が及ぶなら、僕は人を傷つけることだって厭わない。その気持ちだけは同意するよ」
「大丈夫ですよ、クゥ。貴女には指一本触れさせません。私が魔法を教わったのは、自分以外の誰かを守れるようになるため、ですから」
「みんな……ありがと、う」
クゥはポロポロと大粒の涙を零す。
スキルを発現してしまった時から、ずっと怖かったはずだ。
いつ、誰に襲われてもおかしくない状況を。
……緊張感が感じられなかった?
違う。
クゥはずっと、強がっていただけだったんだ。
元気を装って、自分の不安な気持ちすらも上書きしてしまおうと。
「よく、頑張ったね」
「……うん。頑張った、よ」
クゥが泣き止むまでの間、僕達は側で彼女を見守っていた。
そんな温かな静寂を打ち破ったのは、やはりというか案の定というか、空気の読めない精霊だった。
「じゃあ、改めて自己紹介といきましょうか!」
「……はい?」
「今しませんでしたか?」
「表面上はね。でも、やっぱり実際に戦ってみるのが一番の自己紹介でしょう?」
「いやいやいや、家が壊れる」
「何のための空間魔法よ。【別次元の世界】」
ネフィルが魔法を使うと、僕達は真っ白い、何もない空間へと投げ出される。
「文字通り何もない空間を創った。ここならどんな攻撃も外に漏れることは無いわ」
「えぇ……」
そんなこともできるのか。
僕の空間魔法は、まだその境地には達していない。
「で、でも、もし怪我をしてしまったら?」
「あら、貴女程度が怪我を負わせられると思っているの? アイラ、舐められてるわよ」
「やめてよ。どうしてネフィルはいちいちシアルに食って掛かるのさ……」
「ただの八つ当たりよ」
八つ当たりなんかい。
尚更やめて欲しい。
「仕方ないわねぇ。ほい、【防壁付与】。これはちょっとやそっとじゃ壊れないから、存分に戦いなさい。今回は……そうね、一回でも攻撃を当てられた方が負けにしましょうか」
「わかりました。私も丁度、早くアイラ様に成長を見せたいと思っていた所です」
随分あっさり受け入れるなぁ……
肝が据わったとでも言おうか、以前のようなたどたどしさは殆ど感じられなくなった。
この一週間で、心も逞しく成長したみたいだ。
「まぁ、仲間と戦ってみるっていうのは中々無いし、良い経験にはなるかな」
「決まりね。最初はアイラとシアルで戦いなさい。審判は私がやるわ。では、始め!」
……とんでもないことになったなぁ。
だが、彼女の成長を確かめるには最高の舞台だ。
僕も、全力で戦わせて貰おう。
「行かせて頂きます。【火球】!」
初級魔法?
まずは、様子見といったところだろうか。
(なんだろう、嫌な予感がするな)
「【不可視の盾】二重展開!」
パリン。
1枚目の盾が割れる。
盾を二重に展開していなければ、直撃していただろう。
明らかに威力が初級魔法ではない。
初級魔法に見せかけた、中級魔法……
いや、そうか。
シアルは吸血鬼だった。
人間より数倍濃い魔力。
敵に回すと、こんなにも恐ろしいのか。
「今度は僕から行くよ。【崩壊する……」
(あ、それは防壁貫通するからナシで)
「嘘だろ!? うわっ……」
当然、シアルは待ってくれない。
小出しにされた【火球】を避けながら、僕は次の一手を模索する。
これがダメなら、直接シアルに触れるしかない。
幸い、この戦いのルールは「一度でも攻撃を当てたら勝ち」。
その攻撃が、必ずしも致死性のダメージを伴う必要はない。
僕は【収納】から剣を取り出し、【空間探知】を駆使して魔法を避け、シアルの元へ迫る。
……近接なら、確実に仕留められる。
シアルが次に繰り出した技を見るまでは、そう考えていた。
「操血:【血塗れの鎌】」
(やばっ! 【次元回避】!)
……これも、空間魔法の副産物。
【回避】と空間魔法が結びついて進化したスキル【次元回避】は、一瞬だけ自分の体を別の次元へと飛ばすことで、その場に居ながら攻撃を回避できるという代物だ。
但し、代償として大量の魔力を消費するので、あまり乱用はできない。
まさか、操血術まで我が物としているとは。
本来であれば彼女の成長を喜ばしく思いたいところだが、正直今はそんな余裕は無い。
近接も、リーチ的にこちらの分が悪いか。
なら、ここは開き直ろう。
僕は一度、彼女から距離を取る。
「【不可視の盾攻撃】!」
「!?」
シアルは前方に迫った魔力の壁を察知し、咄嗟に鎌で叩き割る。
……が、それはおとりだ。
本命は、後ろ。
僕が同時に展開して操れる盾の枚数は、現段階では2枚が限界。
ゆくゆくはもっと増やしていきたいが、今はこれで十分だ。
シアルの魔力は今、血の鎌に集中している。
逆に言えば、あの鎌を展開している間、シアルは魔法を扱うことができない。
その予想に賭け、僕は敢えて遠距離を選んだ。
シアルが魔法を放ってこないのを見るに、外れてはいなかったらしい。
ここから盾が当たるまでに、もう一度鎌を振り上げる猶予は無い。
勝った。
僕は半ば勝ちを確信し、盾の行く末を見つめた。
◆ ◇ ◆ シアル視点 ◇ ◆ ◇
完全に、作戦負けです。
初級魔法程度でアイラ様を止められないことは、当然私も想定済みでした。
だから、近接戦闘に誘い込んだところを、操血術で意表を突いて攻撃を当てる。
アイラ様は私が魔法を使えることは知っていても、操血術を使えることを知らない。
そのはずだったのに……
アイラ様の体が不自然にブレて、私の鎌は何もない空間を通り過ぎていった。
そしてすぐさま弱点……すぐに魔法への切り替えができないことを見抜かれ、遠距離戦へと持ち込まれた。
ただ、悔しい。
私はまだ、全力を出しきれていません。
(一か八か。何もしないで終わりたくない!)
「操血:【血の弾丸】!」
私は「血塗れの鎌」の一部の血液を分離させ、咄嗟に弾丸を生成することを試みました。
出来上がったのは、見るに堪えない歪な血塊。
しかし、魔力量から判断するに、アイラ様の結界のようなものは、「攻撃を当てる」ということだけに特化していて、そこまで強度があるわけではないようです。
……お優しいのですね。
あるいは私はまだ、アイラ様にとっては守護する対象なのかもしれません。
パリン。
軽快な音を立てて、結界が割れました。
目論見通り、十分破ることができたようです。
「うわ……そんなこともできるんだ。完全に誤算だった」
「ふふ、試したのはこれが初めてです」
でも、まだまだ。
私の力は、こんなものじゃないですから。
「アイラ様! いきますよ!」
神級魔法は一通り使えるようになりました。
勝負に拘るなら、もっとこの場に適した魔法を選ぶべきなのでしょう。
でも、私にとって、勝敗は些細な問題です。
ここで選ぶのは、私の「原点」。
初めて試した時は、全く制御することが出来なかった魔法。
勇者に襲われた時も、山賊に捕まった時も。
私はただただ無力でしかなかった。
誰かが私を助けようとするのを、指を加えて見ていることしかできなかった。
だから。
今度は、私も一緒に戦わせてください。
「【神の炎】!」
私は、全身全霊の神級魔法を放ちました。
◆ ◇ ◆ 再度アイラ視点 ◆ ◇ ◆
シアルが魔法の形成を始める。
恐らく、あの日見た火柱のような広範囲魔法。
まずい。
アレを完全に操れるようになっているとすれば、今から魔法の範囲から抜け出すのは困難だ。
防ぐことを第一に考えるべきか?
……だが、盾を何重に展開しても、あれを防ぐことができるビジョンは見えてこない。
全て壊されて、直撃。
どうする。
どうする。
焦燥が、思考を奪う。
(……これは、もう、ダメだな。諦めよう。既存の技で防ごうとするのは)
今まで一度も成功することがなかった、転移魔法。
それで、シアルの背後に転移することができれば、今度こそ僕の勝ちだ。
(はは、こんな土壇場でも、まだ勝負のことを考えてる。僕って意外と、負けず嫌いだったのかな?)
「……【空間転移】!」
目の前の視界が歪む。
そして、次に視界が戻った時。
そこには、驚いた表情を浮かべるシアルが居た。
成功したらしい。
初めて、この土壇場で。
適度な緊張は成長を促すというが、どうやらそれは本当なのかもしれない。
「てい」
「ひゃっ」
シアルの頭に優しくチョップを入れ、ネフィルに視線を向ける。
「審判?」
「……まぁ、いいでしょう。アイラの勝ちね」
「いやー、危なかった」
「負けちゃいました……。まだまだアイラ様を守るなんて、大層なことは言えませんね」
「いえ、私はアイラが一方的に勝つと思っていたから。少しだけ見直したわ、シアル」
「……!」
「まぁ、まだまだ私の足元にも及ばないけど。言っておくけど、貴方達にかけた【防壁付与】は、あの程度の魔法なら余裕で防げるからね?」
「……むぅ」
シアルは不満げだが、僕にはネフィルという精霊の性格が、少しずつ読めてきた気がする。
彼女の本心は前者で、後者は照れ隠し。
なんだかんだ言って、彼女は優しい精霊なのだ。
「2人とも、凄い!」
「じゃ、次、アイラとクゥ」
「え、私も……?」
「勿論。アイラは連続でいけるでしょ? そんなやわな鍛え方はしてないもの」
「……はいはい、やりますよ」
「な、なんでぇぇぇ!」
◆ ◇ ◆ クゥ視点 ◆ ◇ ◆
無理無理無理無理無理無理!!
ご主人が強いのはもうダンジョンで見てるし、たった今シアルさんにも勝ってたし……
私なんかじゃ、歯が立たないにきまってるよ!
……なんて。
弱気になってたら、勝てるものも勝てないよね。
私のスキルは、道具を扱う場所の動きを「最適化」してくれる。
そしてその恩恵を受けるのは、道具を使わない時も同じだ。
例えば、足。
今は裸足だけど、普段、靴を履く場所であることに変わりはない。
「えいっ!」
私はご主人の懐まで走り、普通に剣を振る。
ご主人は私の剣を迎撃しようと、同じタイミング……いや、正確には若干速く剣を振る。
「……!?」
ご主人は、盛大に剣を空振らせる。
(ほら、びっくりしたでしょ?)
私は今、そこまで速く動いていたわけではない。
動きが「最適化」されているおかげで、相手は私が速く動いていると錯覚してくれる。
剣を振るまでの動作や太刀筋が完璧だから、速いと思わせることができる。
スキルで相手の脳を騙す。
それこそが、私の最大の武器。
「【陽炎ノ剣】」
「そこっ!」
「うわっ、もう見切られた!」
……なんて、想定内だけどね!
これで、緩急の「緩」を印象付けられた。
多分、ご主人は様子見をしている。
シアルさんと違って、私には見えない壁の魔力を感じ取る力はない。
でも、壁を出されていないうちなら、勝機はある!
(確かにさっきはそこまで速く動いたわけではないけれど……速く動けないとは、一言も言ってないよ。ご主人!)
「【閃光ノ剣】!」
私は渾身の速度で、剣を叩き込んだ。
◆ ◇ ◆ ◆ ◇ ◆
ネフィルも、シアルも。
戦っていた僕ですら。
その場にいる誰もが、クゥのポテンシャルに圧倒され、唖然としていた。
「……参りました。凄いや、全然見えなかった」
「えへへ、勝てちゃった」
「アイラ様が、こうもあっさりと……」
「油断しすぎ。斬撃が遅かろうと速かろうと、盾を展開しておけば関係無かったじゃない」
……それはまぁ、その通りなんだけど。
今回はそれ以上に、クゥが強かった。
速いようで、遅れてくる斬撃。
そして、最後に見せた急激に加速する一閃。
結局僕は、最後までクゥに翻弄されてしまった。
今まで僕に倒されてきたホワイトウルフも、こんな気持ちだったのかもしれない。
この日、僕たちはヘトヘトになるまで、魔力が切れかけるまで戦い続けた。
勝ったり、負けたり。
一つ分かったのは、相性の良し悪しはあれど、この三人の間に実力の差はほとんど無いということだ。
強いて言うなら、「殲滅力」という一点において、シアルが一歩先を行っている。
勿論、契約精霊の力を僕の実力だとするなら、話は変わってくるが……
いずれにせよ、この二人が味方で居てくれることは本当に心強い。
「じゃあ、明日から本腰を入れてクエストを攻略しよう。今日はゆっくり体を休めておいてね」
ネフィルが異空間魔法を解除し、僕達は各々の自室へと足を運んだ。
そして部屋に戻ってから、僕の頭にはふと一つの疑問が浮かび上がる。
もしかしてシアルは一週間の間、全く血を飲んでいないのでは?
「……ちょっとシアルのところに行ってこようかな」
「ん、食事の心配をしてるなら、地龍の奴から血を貰ってたはず……あ、ごめん。それ以外の理由なら止めないわ。したいようにすればいいんじゃない」
それ以外の理由とは。
「ありがと。なら、今日はもう寝ようかな……」
「おやすみなさい」
大量に魔力を消費したせいか、この日の僕は泥にように眠りについた。
だからこそ、そこまで考えが回らなかった。
一体どうして、ネフィルがシアルの状況を知っていたのだろうか?
ネフィルが夜、僕が寝静まった頃にどこかへ飛んでいっているということに気づいたのは、この日からしばらく時間が流れた後のことだった。
これで一旦アイラ視点はお終いです。
次回から不死鳥side。
面白い!
ざまぁ頑張れ!
不覚にも城○内が浮かんだ!
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