7/9
罪と罰 6
赤線蛍は退屈していた。
いいや、軽蔑をしていた。
目線の先には朝倉楓、が数人の女子と談笑している所だった。
彼女は小麦色の肌と目鼻立ちがはっきりした顔をしていて、焦げ茶がかった髪をポニーテールにして束ねている。体形はスレンダーで背は高く、170㎝はあるだろうと予想できる。
そして、先程従僕の男を自分たちの昼食の買い出しに行かせた所だった。
「ねえ、今日マジだるいんだけど。」
「パンまだー?」
脈絡も甲斐性も無い会話が続く。
楓が口を開いた。
「翔ってさあ.....
ドMなんじゃないの?」
「「「あははははははははははは!!!」」」
「だってさあ、言ったらなんでもしてくれるし、文句言わないし。ひょっとして私のこと好きだったりして。」
「かもね!」
「うーわ、きも」
「皆であいつから私たちの楓を守る!」
「で、所で、