2/9
罪と罰
憎い、殺してやりたい、
wardにそう打ってみた後、Back space を長押しして消してしまった。
その人、渡辺翔にはある、不穏な考えが近頃ずっとこびりついていた。
「(本当にやるのか、いや、これをやってしまえば俺はもう,,,いいや、やるしかない。どっちみち手段はないんだ。)」
そして、今座っている右斜めに居る背が高い健康的な肌を持った女子に目をやった。
今は授業中、一番心休まる時間だった。チャイムが鳴り、授業が終わってしまえば,,,
キーンコーンカーンコーン―――――――――――――――― 、