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躁鬱な日常
カリカリ,,,
『暇すぎる』
その少女、赤線蛍は小さく呟いた。
今は一時間目、数学の時間。
快活な若い女の教師が甲高い声でアルファベット文字を繰り返している。
そして、従順な生徒たちは、黒板と自分の手元に頭を交互に振り、必死にペンをノートに走らせている。
元より聞く気が無かった。否、聞くまでも無いことなのである。
彼女は自らの論理思考に絶対的な自信を持ち、固執していた。
当然、数学においても他とは一線を画する成績を修め、よって教師も彼女の怠慢行為を黙認していた。
『(こんな反復作業で本質的な理解が出来る人間が何人いるか,,,必死こいて文字かいてるだけじゃないか。まるで写経だ。はあ、何時もは内職の時間なのだけれどどうも気が乗らない,,,退屈だ,,,)』
『そうだ!今日の遊戯を考えよう!』