1/13
書庫のしおり
気がつけば見上げるような本棚に囲まれた広い空間。
ここは何処だろうと彷徨っていると一人の少女を発見。
脳内に渦巻いていた質問を投げかけると少女は何も言わずに、何かが書かれた一枚の紙を差し出した。
ここは全知の書庫です。
この魔法の書庫には我らが世界、アルジカルで生まれた全ての本が時空を超えて存在しており、自由に閲覧する事ができます。
貸し出しはいたしません。本を読むならばこの書庫の中でお読みください。
また、この書庫内では魔法の使用(特に火属性と水属性)、武器の使用、騒ぐのも厳禁です。
この書庫内では三大要求が封印される為、食事や睡眠を気にせず幾らでも本に耽ることが可能です。
ご用があれば係りの司書にお申し付けください。
それではよい書庫ライフを!
確認をすると面倒くさそうに首肯する。
どうやらこの少女が司書で間違いないらしい。