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6話 もう一つの〔Nemesis〕

学校でのお話になります

ゲームの正式サービスが日曜とか深く考えたらいけません・・・


今回も説明がかなり多いです><




キーンコーンカーンコーン


今日は一学期最後の終業式、明日から夏休みが始まる前の最後の登校日

(何で土日挟んで月曜日に終業式なんだか・・)

自分が教室にはいると、先に来てたクラスメイトが【Nemesis】の話題で盛り上がってる

「おはよ~」

先に来てた(数少ない)友達〔天川恵アマカワケイ〕に挨拶をする

「おはよー、零も〔Nemesis〕買えたんだっけ?」

「あぁ、何とかギリギリ間に合った、宅配が届いたのもサービス一時間前だったし」

「それはホントギリギリだったね」

と・・身長は同じくらい(自分も背が高くないが)だが・・男とは思えないくらいの女顔の親友と気軽な挨拶をする。

「恵はソフト何にしたんだっけ?」

「僕は〔クラッシュ・トリガー〕をやってる、零は〔フロンティア・サイト〕の方やってるんだっけ?」

【Clash Trigger Online】通称〔CTO〕とは、〔FSO〕と同時に発売されたソフトの一つで、アクションシューティングだったはず・・・(雑誌の情報で少し見ただけだから、うろ覚えだけど^^;)

「うん、僕はやっぱり王道のRPG物の方が好きだからね」

「それにしても恵が〔CTO〕とは・・・〔クロノプラネット〕にしなかったんだ・・」

〔クロノプラネット・オンライン〕とは、〔Nemesis〕のソフトの一つで、惑星開拓ゲームで・・・

・・といっても、開拓というか、未知の惑星で農場を造ってのんびり畑を作ったり、家畜を育てたり・・・できた作物で、料理を作ってのんびり暮らすというゲームだ・・

「そっちも惹かれたんだけど・・ものすごい癒しゲームだっていうし・・・」

「おはよ!!」

いきなり後ろから声がしたと思ったら、もう一人の友達、爽やかイケメンフェイスだが、口を開くと残念な〔比嘉京一郎ヒガキョウイチロウ〕が後ろから抱き着いてくる。

「「おはよー」」

「京一郎は買えたんだっけ?」

「とうぜん、ソフトは一番人気の〔CTO〕だぜ」

そう・・・〔Nemesis〕のソフトで一番人気だったのは、アクションシューティングの〔Clash Trigger Online〕で〔Frontier Site Online〕は二番人気だった・・・

「京一郎のことだから〔ファイティングロード〕の方を買うのかと思った」

〔ファイティングロード〕は擬似格闘物で自分が格闘ゲームの主人公になって・・ゲーム内でしかできないような必殺技を使うことができるというのが売りのゲームだったはず・・

「そっちも考えたんだけど、何かすぐに飽きそうだからなー・・・」

「どっちも似たような感じはするけどな~~、格闘か銃かの違いでは?」

「「全然違うよ」」

二人が同時に反論してくる

「〔CTO〕の売りは、なんと言っても・・接近と遠距離のバランスが絶妙で普段はできるはずのないような流れるようなアクション的な体捌き」

「遠距離からの射撃や、そこから敵の位置を探り、コッソリと近寄り接近戦に持ち込むとか・・」

二人とも物凄い興奮しながら詰め寄ってくる・・

「二人とも近いから・・・」

そんな話をしてると、後ろからいきなり女の子に声をかけられる。

「おっはよ~~」

「おはよ」

北条真奈ホウジョウマナ〕と〔五百路千晴イオジチハル〕の二人だ

「あれ?二人とも珍しいどーしたの?」

ほんと珍しい、というか・・教室で話しかけられたのは初めてだ

「昨日、ゲームの中で零君と偶然あって、少し一緒に狩りしたの」

「それで声かけた・・」

「二人は〔FSO〕組か・・・俺もそっちにすればよかった」

「理由が邪道だな・・・」

「そーいえば、まだ星野さんは来てないんだ・・」

「零が星野さんのことを気にするとは・・・実は・・・狙ってる?」

「違う!! 昨日偶然星野さんの妹さんと知り合って・・そのすじから、北条さんたちに会ったんだ」

「星野さんの妹さんも〔SFO〕やってるんだ・・・」

「星野さんの〔Nemesis〕で入っちゃって、おかげで星野さんが入れなくなったの・・・」

「そ、それは・・・・」

「可愛そうに・・・・ 消せないんだっけ?」

「消すと三日間ゲームではない・・・」

「うわ~~」


そんなこと話してると・・・

「おはよー」

少し暗めの表情の〔星野亜里沙ホシノアリサ〕さんがやってくる・・

「えっと・・・おはよー   ご愁傷様です」

「あっちゃんおはよー・・・あはは・・・残念だったね・・・」

「おはよ」

「おはよー・・・ドンマイ」

「おはよー  あはは・・・元気だしなよ」

上から、自分、真奈さん、千晴さん、京一郎、恵、の順番だ・・

「あはは・・・もう諦めたよ・・」

と、星野さんは諦めがちにそう言った・・

「そーいえば、音無君昨日は麻里華がお世話になったそうで・・ありがとね」

「ぃゃぃゃ、偶然知り合っただけだから、気にしないで」

マリアちゃんは本当の名前は麻里華ちゃんっていうんだ・・

「それにしても、亜里沙の妹って、可愛くてうらやまし~~」

「素直で可愛かった」

「そんなことないよ、やんちゃですごい行動力があるから大変なんだよ・・・そのせいで昨日もちょっと目を話した隙にゲーム取られてたし・・・」

あはは・・・確かに行動力はすごいかも・・・


「亜里沙は〔Nrmrsis〕もう一台買うとかは・・無理だよね?」

「無理!! 一台7万もするのに二台目とか買えないよ・・・」

「たしかに・・・」

そう、〔Nemesis〕は、一台7万円もする・・・(コレでも安くなった)

一度使うとその人の専用機になるのに一台7万とか・・それに今は物凄い品薄で、買えないだけではなく・・・ソフト自体もゲーム内の人数規制の為売って無い状態だ・・

「可哀想だけど・・・雑誌の懸賞とか、当たるといいね~~」

「気軽に言わないで~~~~~~」

そんなやり取りをしてると・・・


キーンコーンカーンコーーン


ホームルーム開始の鐘とともに先生が入ってきた・・・







そして・・式が終わり

北条さん達とまた夜合う約束と星野さんからアリスちゃんの事を頼まれ(話によるとアリスちゃんにかなり気に入られたようで昨日夜の間ずっとその話をしてたようだ)て、家に帰る前に夏休み中のご飯のための食材を買いだめしておく(明日からお昼も家で食べるし)暫くゲーム三昧になりそうなので・・多めに買っておく・・・

そーして家の前につくと丁度宅配業者の人がチャイムを鳴らしてるとこだった・・・

「すいませ~~ん、宅配の者ですが誰かいませんか?」

「はい、すぐに開けますね」

と声をかけて、扉の鍵を開けて中に荷物を入れてもらう・・・ちょっと大き目のダンボール箱だ・・

・・・送り主は父からだ、なんだろ?

いやな予感がする・・・

そー思いながら、受け取りのハンコウを押してあげる

「ありがとーございました~~」

宅配業者の人が帰って・・箱を開けて見ると・・中にはもう一つ、箱が入ってる・・・

〔Nemrsis Perfect Edition〕


は?


一瞬思考能力が止まる


確か・・自分の考えが間違えてなければ・・これは〔Nemrsis〕の低価格化の為の余計な機能の削減をしてない・・原種モデルで普通は販売されてないはず・・・

・・・いわゆる企業用モデル

何でそんなのが家に・・・というか〔FSO〕開発チームで働いてる父が自分が製作にかかわったゲームを送って来ないのはおかしいと思ってたら・・・こんな物凄いのを送ってきたか・・・

・・・しかも一日遅れてるし^^;

父に電話してみる・・・今日は出てくれるといいけど


トゥルルルル・・・トゥルルルル・・・

「あっ父さん?」

「レイかこんな時間にどーしたんだ? 学校はどうした? もう夏休みか」

「今日終業式で学校は午前中まで、それにしても今やっとゲーム機届いたよ・・しかも〔Perfect Edition〕とか・・」

「えっ? 今届いた? 予定では先週には届いてるはずだったのに・・まぁ、またせたな、自分の作ったゲームを存分楽しんでくれ」

「存分楽しんでくれの前に・・僕は、もうゲーム機届かないものかと思って自分で買ってもう昨日からやってるよ・・」

「え?」

「え? じゃないよ・・・送るとかも何も言わないんだもん、ギリギリまで待ったんだけど・・何も連絡無いから買っちゃったよ、もうフレンドもできたし、今のキャラ気にいってるから消すつもりないし・・・二台も必要ないから、転売しちゃってもいい?」

「それだけはよしてくれ・・・向こうの本社から特別にもらったものだから・・・転売だけはよしてくれ」

う~ん・・どーしよう・・二キャラ目なんて作る気ないし・・・そうだ・・

「お父さん、実は・・」


父に昨日のことを話し・・・

「それでその妹さんのお姉さんでクラスメイトの子にコレ譲っていい?」

「そんなことが・・・妹さんが知らないでゲームはじめるとは・・・可愛そうに・・・わかった

でも・・・条件は一つある!! 絶対にお金を受け取らないでくれ・・・こっちも無理言って譲ってもらった物だから、金銭の取引は本当に問題になってしまう」

「わかった、じゃあ連絡して譲るね、    ・・・お父さん」

「ん?」

「ありがとう・・・」

ガチャ

電話を切る・・


了解はもらった・・さて、どうやって連絡を取ろう^^;

流石に星野さんの電話番号知らない・・

こんなことで学校に電話して電話番号教えてもらうわけにも行かないし・・・・


・・・・こーなったら


〔FSO〕に入る・・・



そして・・・フレンドからマリアちゃんにメールをして連絡をとって明日渡しに行こう!!


と思ったら・・マリアちゃんが丁度はいってきた・・・

『マリアちゃん、今大丈夫?』

フレンドコールでチャットしてみると・・・

『お兄ちゃん、大丈夫だよ』

マリアちゃんにさっきのことを相談してみると・・・

『明日なんて遅いよ!! 今から受け取りに行くね』

『今日って言っても、どこに持ってけばいいかわからないし・・マリアちゃんの家どこにあるか僕わからないよ?』

『わたしのお家は、小池公園の近くにあるよ~~』


小池公園とは・・公園の南側に小さい池があるそのまんまの名前の公園で・・・

・・・自分の家のまん前にある公園だ^^;

『ま・・マリアちゃん・・・僕の家もその近くにあるんだけど・・公園のどこに持ってけばいい?』

『え~~~~ 偶然だね~~、丁度よかった、公園の象さん滑り台の前で待ってるね~~』

『今から?』

『膳は急げだよ~~』

と言って・・マリアちゃんは落ちていった・・


マリアちゃん・・どこでそんな言葉覚えてくるんだろ・・・というか、ほんとすごい行動力・・・


自分も急がないと・・気がついたら・・まだ帰ってきて着替えてないし・・・

宅配の箱を確認して・・

・・・よかったソフトも入ってる

宅配伝票だけ剥がして外箱のまま抱きかかえたままくつを履いて外に出る・・意外箱がかさばるしと重い


象さん滑り台は家から出て公園の反対側にある公園自体そんな広くないので、公園はいると反対側にマリアちゃんと・・亜里沙さんの姿も見える・・・急いで駆け寄ると、向こうも気がついたのか・・

「おにいちゃ~~ん、こっち~~~」

マリアちゃんがこっちに手を振る

亜里沙さんは、まだなんか状況がわかって無いまま、引っ張られてきたみたいだ・・・


「星野さん、さっきぶり」

「おにいちゃん制服姿だ~~」

「音無君、まだ着替えてなかったんだ・・」

「家に帰ったら・・いきなりこれが届いてたから・・色々あって着替える暇がなかった」

「その箱? 何が入ってるの?」

「〔Nemesis〕だって~~、お兄ちゃんのお父さんが送ってくれたんだって~~」

「え・・・・本当に?」

「うん・・自分も驚いた、何か会社から無理言って譲ってもらったらしいから・・ちょっと遅れたらしい・・・」

「僕はもうすでに自分のがあるから・・・星野さんにつかってもらえたらな~~って」

「ちょっと・・・・私おかねもってないよ~~~」

「それなんだけど・・・父さんとの約束で・・・・お金のやり取りはしないでくれと・・会社から譲ってもらった物だから金銭での取り扱いはしないでくれと念を押されてるの」

「でも・・・でも・・・」

「コレでお姉ちゃんもげーむできるんだから~~」

「でも・・申し訳ないよ・・・」

「僕が持っててもホコリかぶるだけだし・・」

「うぅぅぅぅ・・・・ありがとう・・・」

諦めてくれた・・・

これで・・・企業用特別機種だと知ったらどーなることやら・・・さっさと渡して去ろう


と思ったんだけど・・

「そーいえば、星野さんにはちょっと重いかも・・これ」

「え?」

そー言って星野さんに渡してみるが・・

「ちょっと・・・重いかも・・・」

何が入ってるのか・・普通の〔Nemesis〕に比べてかなり重いし・・持ちにくい・・・しょうがないから・・


「星野さん家どこ?運ぶよ」

「え? そこまでしてもらわなくても・・「おにいちゃんこっちだよ~~」」

マリアちゃんは乗り気で案内してくれる・・・ほんと公園の目の前だった・・


「おかあさんただいま~~」

「おかえり~」

とマリアちゃんが家のドアを開けると

家の奥から・・星野さんのお母さんらしき人が出て来る

「あらあらこんにちは、どちらさまですか?」

「あ・・・こんにちは、僕は星野さんの学校のクラスメイトで音無零と言います」

「あらあら・・亜里沙ちゃん、いつのまにこんな可愛らしいボーイフレンド作ってたの?」

「音無君とはそんな仲じゃないです」

「冗談よ」

と言って持ってる箱を見る

「おにいちゃんはね~~おにいちゃんのお父さんからもらったゲーム機を持って来てくれたの~~」

「え?」

こんな説明だとわからないと思うので・・・昨日のことから順番に説明していく・・


・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・


「なるほど・・・わかりました、ようするにあなたの父親から先ほど送ってきたゲーム機を娘に使って欲しいと・・」

「そー言うことになります」

「亜里沙、ちゃんとお礼を言いなさいね」

「音無君、本当にありがとう・・・これで、まなっちたちと合流できる」

「いやいや、ほんとたまたまだから、そんな気にしないで喜んでくれたらこっちも嬉しいよ」

と言って・・亜里沙さんが箱の中身を確認しないうちに外にでようとする・・・


「あっちょっとまって、確認したいことがあるのだけど・・」

と星野さんのお母さんに呼び止められる・・

「もしかして・・あなたのお父さん・・・音無和也オトナシカズヤって名前じゃない?」

え?

「た・・たしかに、僕の父は音無和也ですが?」

「やっぱり~~~亜里華ちゃんの息子さんか~~~~」

え?

何も教えてないはずなのに・・なぜ母の名前まで・・・






天使ちゃんの姉・・・ついにゲームに参戦!!


やっとここまで書けた・・ここからが怒涛の人物登場ラッシュになる・・はず?


天川君と比嘉君?もう出てくる予定がありませんが?(ぉぃw

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