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完結!?

シンデレラ……簡単に説明すると、それはお姫様が王子と結ばれる話だ。シンデレラほどの有名な話であれば内容は大体理解しているはずだ。


 父親が再婚して、少女は母親と二人の連れ子に奴隷のように扱われる。掃除をさせられたり、その他色々な雑用もさせられるようになる。そして、挙句の果てにはベットも取られてしまい、暖炉で寝るしかなくなった少女は、シンデレラ(灰かぶり)と呼ばれるようになる。


 そんなある日、お城で舞踏会が開催されることになった。当然、舞踏会に行きたいシンデレラであったが、行かせてくれない。美しく着飾った二人の姉をお城に送り出したが、シンデレラはいつも通り家の掃除をしていた。


 舞踏会に行きたいと泣いていたシンデレラの下に魔女……俺はそう思って居たが、仙女と呼ばれる存在に美しいドレスに、有名なガラスの靴、そしてカボチャの馬車を出してもらう。しかし、その魔法は深夜十二時の鐘鳴ると同時に解けてしまう魔法だった。


 舞踏会に行けると喜んだシンデレラ、そんなシンデレラに心奪われた王子はダンスのパートナーに誘う。一緒に踊って居るうちに深夜の十二時が近づく。そして、逃げるように走り出したシンデレラはガラスの靴の片一方を落としてしまう。


 忘れられない王子はガラスの靴を履ける者と結婚すると言い出し、多くの者がガラスの靴を履きに来たが、誰一人として履くことが出来なかった。しかし、最後に名乗り出たシンデレラがガラスの靴を履くことができ、王子はガラスの靴を履いたシンデレラと結婚する……そんな話だ。怖い話も存在するが、この物語は花恋が関係しているので、きっと怖い話の方ではないはずだ。


 詳しい内容まで知らないでも、魔法が十二時で解けてしまう事と、最後にシンデレラが王子と結婚するという話は大体の人が知って居るはずだ。


「私は明後日の夜にシンデレラに魔法を掛けに行く!知っての通り、その魔法は十二時までしか効果はない。しかし、物語の進めるのは、そんだけ時間があれば十分!」


「そうですね、ご主人様。ご主人様の仕事は魔法をかけることのみです。その後はシンデレラ本人のことですから」


「そうだな!しかし、こうもシンデレラにだけ魔法を使うというのも理不尽な気がするな」


「そうですが、それは仕方が無いことです。ご主人様は仙女なのですから」


「わかっておる!!」


 互いに理解し合っているみたいだが、俺達は完全に置いてきぼりだった。まず、シンデレラという物語なのは理解したが、どうして俺達が外部の世界から来たということがわかったんだ??仙女は間違いなくその事を知って居る。


「おっと、とりあえず、話をしようか。君たちの目的も理解しているし、私の目的と一致するので、協力しよう!って、言ってもほとんどする事はないけどね」


「どういうことですか??」


「君たちは外部の世界から来た。そして、このシンデレラという物語を完結させたいと思って居る。だからこそ、この場所に案内したんだよ。目的が一致していたから!」


「そうするに、仙女さんも物語を完結させたいってこと♪」


「完結させたい訳じゃないわ。ただ、私の役目は魔法をかけて、シンデレラを舞踏会に向かわせること。そしたら、君たちの目的も叶うででしょ??」


仙女は笑いながらそう言った。確かにその通りだ。シンデレラという物語を完結させるには、舞踏会に行くという出来事は必須だ。でなければ、王子とシンデレラが出会うことは決してない。出会わなければ、結婚することなど到底出来ることではない。


 そして、仙女からしてもシンデレラを舞踏会に向かわせるのが目的なのだろう。目的は少し違うが、最終的な結果は同じになるはずだ。


「なるほどだのだ!要するに仲間ということなのだ!」


「そういうことになるよ!短い間だけど、よろしくね!」


仙女は服装とは似合わない満面の笑みを浮かべながら言った。魔法が使える存在が、協力してくれるのならば、これほど力強いことはないだろう。


「ちなみにどうして君たちが外部の世界から来たのを知ってるかと言うと!!」


「魔法ですよね!!!」


 彩が今までに見たことが無い満面の笑みと、瞳をキラキラ輝かせていた。どうやら、魔法に興味があるようだ。ちなみに柊も同じように瞳をキラキラ輝かせている。


 二人共、魔法とかそういう話好きだから実際に見るのが楽しみで仕方が無いのだろう。柊に関しては完全に中二病なので余計に興味がありそうだ。


 かくいう、そういうのに興味が無い俺と静奈さん、六花さんも流石に魔法には興味がある。自分が使えるようになりたいとかそういうのは無いが、生で見れる物なら見たいと思うのが普通だろう。


「そ、そうだけど……どうしたの君たち?そんな期待の目で見られても困るんだけど……」


「ご主人様、仕方が無いでしょう。魔法など見ることは容易な事ではないのですから、皆さまが興味あるのも当然の事かと」


「いや、興味あるのは良いんだよ?けど、この小さな女の子二人は、私から魔法を奪い取る勢いで迫って来てるんだけど!」


「……流石に困りますね。けど、見せてあげたらいいじゃないですか。ここで使えば、ご主人様が本物だと」


「ナイスな考えね!私の強力な魔法を見れば、納得してくれるはず!」


「納得するのだ!だから、獄炎の炎を生み出してほしいのだ!」


「え……」


 柊の言葉に仙女は苦笑いを浮かべながらユーノ君?の方を見た。心なしか、額に汗が流れているように見えるが、気のせいだろうか。


「ご主人様は、そういった魔法は使えないのです。小さな火を出す程度なら簡単に出来るのだけど、攻撃魔法のような魔法は不得意で……」


「そうよ!服装を変えたり、カボチャの馬車を出したり……そういう魔法しか使えないのよ!これは決して、私が出来損ないだという訳ではないから!!それだけは覚えておいて!」


「じゃ、どういうことなんですか?」


 彩が可愛らしく首を傾げながら聞いた。きっと、彩も柊と同じようにそういう系統の魔法を期待していたに違いない。少し落ち込んでいるようにも見える。


「誰にも得意不得意があるでしょ?それよ!私は攻撃魔法は苦手なのよ!逆にさっきのループする森を作ったり、物を創造したり……他にも少しなら出来るけど、大体そんな感じよ!」


「なんだそうなんだ……」


「がっかりしたのだ……」


 二人は本当に落ち込んだ様子で、仙女の下を離れていく。攻撃魔法以外は興味ないみたいだ。


「なんか、私別に悪くないのに、悪者になった気分ね」


「ご主人様が悪い訳ではないです、望んでいた物が違ったというだけですよ」


「ユーノ……やっぱり私の味方はユーノだけよ!」


 どうやらフェレットの名前は某魔法少女と同じユーノというらしい。


「ユーノって誰ですか……初めて言われましたよ……」


 どうやら違うみたいだ。多分、あの森で言っていた俺達の言葉をマネしただけみたいだ。けど、どうしてかなり離れていたのに、その会話を知って居るのだろうか。少し気になる。


「いい質問ね!どうせやることないから教えてあげる!ついでに……ちょっと、外に出ようか!」


仙女に言われ、俺達は部屋の外に出る。


 仙女は魔法の杖と紹介してくれた杖を大きく振りかざす。杖から浮遊する光の玉のような物が出てきて、大きく弾けて巨大な生き物の形になっていく。


 そのシルエットを見た俺は身の危険を感じて、足が震えた。だってそのシルエットは俺の世界でも色々な物に登場している存在で、強力な存在だからだ。


「ドラゴンだ!!」


 巨大な翼に、まるで鋼のように固そうな皮膚。触るだけで大怪我をしそうなほど鋭い爪に、剥き出しの鋭く尖った歯……黒い肌をしているそれは間違いなく彩が言った通りのドラゴンだった。


 口からは黒い炎がのぞいており、明らかに本物のドラゴンだった……実物を見たことは決してないが、俺の知って居るドラゴン像のままだった。正直なところ、恐怖よりも圧巻の光景で、視線を逸らすことが出来ない。


「久しぶりドラ!僕はドラゴンのドラちゃんドラ!!」


「…………」


 俺達は見た目で想像も付かない高い声のドラゴンにただ冷たい視線を送った。見た目はドラゴンなのに、何か想像していたのと全然違う。ドラゴンのドラちゃん……?猫か犬のような名前だ。


「なんか、色々残念なドラゴンね……」


「いいんじゃないから♪ドラちゃん!可愛い名前だと思うよ?見た目は怖いけど!」


 少し離れた所に居た静奈さんと六花さんも流石の騒ぎに近づいてきた。それにしても、本当にどうして立派なドラゴンにも関わらず、話し方が子供なのだろうか。


「がっかりなのだ……」


「そうだね……」


「なんかわからないけど、がっかりされてるドラ!?」


 二人の様子に頭を下に向けるドラちゃん。もしかして落ち込んでいるのだろうか。そうだとすればどう反応すればいいのだろうか。


「ふふふ!がっかりするのはまだ早いわ!」


「まさか、炎を吐くの!?」


 彩の期待のこもったまなざしを仙女に向ける。口から黒い炎が見えているので、流石に炎を吐くことは出来るだろう。


「出来ないドラ!そういう仕様じゃないドラ!」


「けど、空を飛ぶことは出来るわ!がっかりさせた分、満足してもらって!」


「わかったドラ!」


 そういうと、ドラゴンのドラちゃんは彩と柊の方に長い尻尾を差し出す。二人は見合わせて、首を傾げる。


「乗るドラ!大空を見せてあげるドラ!」


 そう言われると、恐る恐る二人は尻尾に乗り、そのまま背中に乗せてもらう。俺と先輩二人にも進めてくるが、俺達は断った。ここまで残念なのと、少し怖いからだ。墜落しような気がして仕方が無いが……流石に大丈夫だろう。


 大きな翼を靡かせると、地上に砂煙が上がる。俺達は自分の体を庇いながら、ドラちゃんが飛び上がるのを見つめる。巨大な体が嘘であるかのように空中に上がり、飛び上がる。


 高度が低いという残念な出来事が起こる訳でもなく、空高くまで飛び上がったドラちゃんは猛スピードで空を駆けていった。


「流石に落ちないわよね……?」


「大丈夫だと思うよ?多分……」


「流石に大丈夫よ!」


 仙女が直ぐに否定するが、その横でユーノ君が話す。


「まぁ、久しぶりにこちらに来たので、あの二人が振り落とされないかは心配ですけどね」


 さらっと怖い事を言ったユーノ君だったが、一時間後ぐらいに戻ってきたドラちゃんの背中には、先ほどまで落ち込んでいた二人の姿はなく……。


「え、嘘よね??」


「落ちてないよ!!」


「大丈夫なのだ!!」


 二人はドラちゃんの手の平の上に座っており、楽しそうな笑顔をしていた。どうやらドラちゃんは挽回することが出来たみたいだ。


 そんなこんなで、俺達はシンデレラに魔法を掛けに行く日まで、仙女が暮らしてい場所でお世話になった。



********



そして、物語が動き出す舞踏会の日がやってきた。この日、シンデレラは舞踏会に行けずに、仙女の魔法でドレスやガラスの靴、カボチャの馬車を出してもらい、物語が動き出す。


 時刻は午後二十時頃だ。舞踏会は仙女の話では二十時から始まって居るので、もう既にシンデレラの姉二人がお城に居るということになる。


 多くの者が居ると思われる舞踏会に早めに向かわせると仙女は言っていた。王子ともなれば、大勢の人と一緒に踊らなくてはならない。ギリギリに向かうと、可能性は低いが一緒に踊る機会が無くなってしまう可能性があると言っていた。それならば、始まってから直ぐにシンデレラに会いに行くのが良いだろう。


「それじゃ、行くよ!」


 仙女は可愛らしい掛け声と共に魔法の杖を振る。すると、俺達の足元に魔法陣が描かれ、淡い光を放ちながら回転している。その様子はアニメなどで見る光景にそっくりだった。


「うおおおお!!」


「すごいよ!!」


 当然のように興奮する彩と柊を笑顔で見つめる先輩二人。今回の物語は桃太郎の時と比べてかなり楽だ。いや、正直な所仙女という存在が居るのですることがほとんどない。


 けれど、楽に越したことは無いので、文句は一切無い。出来れば他の物語もこのように楽であれば、花恋に近づくのも早くなるのだが……そこはあまり期待しない方がいいだろう。


 加速する魔法陣が強い光を放つと同時に止まる……そして、仙女が手をかざすと目を疑った。


 先ほどまで居た森の中とは全く違う場所に居たのだ。周囲には多くの建物があり、その中心には見たことが無いお城が、ライトに照らされて輝いていた。


 ドレスで歩いている人も数人居るので、これから舞踏会に向かうのだと分かる。逆に普通の姿をしている俺達が浮いている形になっていた。


「それでは、シンデレラの家に行くわ!」


 掛け声と共に歩き出す仙女の後を追う俺達。シンデレラの家などどこにあるのか全く分からないので、仙女に付いて行く以外ないだろう。しかし、仙女は森と同じ黒魔導士のような姿をしている……当然、俺達以上に浮いているにも関わらず、誰もその姿を二度見しない。この周辺では当たり前の姿なのだろうか。


「??」


 不思議そうに見ていると、仙女は俺に近づいてきた。


「周囲には私の服装は普通の服に見えてるよ。だから、誰も私の事を見ないんだよ。ただの茶髪ロングの女の子に見えるよ用にしてあるよ!」


「そうなんですか……」


 俺は別に何も言って居ないのに、どうして俺の考えて居ることが分かるのだろうか……そんなことは多分だが、俺達には使えない魔法が関係しているのだろう。今更使えなくても不便ではないが、考えて居る事を言っても居ないのに理解されるのは不思議な感覚だった。


 暫く歩いていると、ふと、仙女の歩く速度が遅くなった。シンデレラの家が近いのかと思ったが、どこか上の空で、あるお店の方に視線を向けていた。


 シンデレラの世界にあるお店は大体が同じような見た目になっているため、外見からどんなお店なのか理解するのは難しい……ちょうど角度の問題もあり、文字も見えない。


 しかし、ゆっくり歩きながらお店の方を凝視している仙女にはただななぬ思いがあるようにも見えるが……出会って二日して経過していない俺には全く知るよしもない。


 誰かに相談しようと思ったが、みんな風景を見ながら話しているので、誰もその事には気がついて居ない見たいだった。


「…………」


 だが、三十秒程度で直ぐに元の速度に戻り、仙女がお店を見ることは無くなった。俺が見ていたのが、幻覚だったかのように何事も無い雰囲気に戻ったのだ。


 それから暫くあるくと、仙女が口を開いた。


「そろそろ着くよ!別に準備することはないけど、シンデレラに見られると厄介だから、少し離れた場所に居てね!」


「わかったよ♪私たちに出来る事は無いも無いよね?」


「そうだね……魔法使えば物語は良い方向に進むと思うから、大丈夫だよ!ありがとうね」


「なんだか、今回の物語はひどく簡単な気がするわ」


「私もそう思います!けど、シンデレラの物語の完結なんて、シンデレラと王子が幸せになる方法以外知りませんよ!」


「我のその方法以外知らないのだ!」


「そうね……私もその方法以外知らないわ……考えすぎよね」


 六花さんも俺と同じで物語が簡単すぎると感じているみたいだ。実際に桃太郎の時のように、自分たちの足で歩いて、旅をして鬼ヶ島まで行き、鬼を倒した時に比べると簡単すぎる。


「……まぁ、俺に出来ることは無いもないか」


 結論がこれだった。今更何か出来る訳でもないし、簡単すぎると言ってもシンデレラのオチなんて先ほど彩が言っていた通り、シンデレラと王子が幸せになる以外に知らない。考えても何も分からない。


「着いたわ!あそこで泣いているのがシンデレラだから、物陰に隠れてて!」


 確かに、明るい家の下で泣いている女の人らしき姿が見える。遠目でも来ている服はお城の舞踏会に行ける姿では無かった。もしかすると行こうとしても止められるのではないだろか?華やかな舞踏会とはあまりにもかけ離れているからだ。


「行ってくるわ」


 魔法の杖を取り出し、一振りすると仙女の体を光が包み込み、姿を消した。すると、泣いているシンデレラの下に瞬間移動のよに移動していた……本当に魔法便利だと思った。


 そして、何を話しているかわからないが、五分程度話をしていると、仙女は魔法の杖を取り出し、シンデレラに魔法をかけた。


 今夜の十二時までしか効果が無い魔法……もし、仮に十二時以降まで魔法の持続が可能であれば物語は大きく変化したのだろうか。それこそ、桃太郎の世界に鬼が居なかったら……そのレベルの話か。


 遠目でも分るほどの光がシンデレラを包んでいる。そして、光が弾けるように姿を消すと、そこには先ほどまでのシンデレラの姿は無かった。


「すごく綺麗になったわね……遠くとあまり分からないけど、それだけは見えるわ」


「そうだね♪服装も綺麗になったけど、カボチャの馬車がすごいね!」


「彩も一度でいいからあんなドレスを着てみたいのだ!」


「将来、航君に着せてもらえるよ♪」


「な、何言ってるんですか!?」


「冗談だよ♪」


 そんなやり取りをしていると、シンデレラは馬車に乗り込み、お城の方に駆けていった。仙女も俺達の下に戻ってきた。


「仕事終わり!」


 テンション高く、戻ってきた仙女は少し違和感があったが、すぐに違和感もなくなった。俺の気のせいだろう。


「そろそろお別れだね!」


 そういうと、俺達の後ろに扉があった。桃太郎の時と同じように物語が完結した証だろう。まだ、この先どうなるかはわからないはずだが、シンデレラに魔法を使った時点で決まったのだろう。


「短い間だったけど、ありがとうございました」


 六花さんがどういうと、俺達全員でお辞儀をした。この二日間、仙女の下で暮らし、食事も仙女が用意してくれたのだ。感謝の気持ちを伝えないとバチが当たるだろう。


「全然いいのよ!私も楽しかったし!!」


 胸の前で両手を振る仙女は本当にそう思って居るようだった。


「恥ずかしいから早く行きなさい!」


「わかりました」


 俺達は仙女に背中を向けて、扉に触れた。そして、扉を開けて中に入ると光に包まれる。これで視界から光が消えると部室に居るのだろう。


 光が無くなり瞳を開けると、そこは部室では無かった。


「おお!私の存在を知って居るのか!正解だ!この物語はシンデレラだ!!」


目の前には見知った森が広がり、先ほど別れたばかりの仙女が得意げな顔をしていた。


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