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超短編

自分を殺せるか?

作者: ミーケん

【Twitter企画第37作目】

暗い作品です。

 自分を殺したい。

 自殺なんてことをしたいんじゃない。ただ自分という意思を、意味を、すべてなくしてただ言われたことをするしか能のない人形になりたいんだ。

 そんないてもいなくても変わらないような──ゴミのような存在になりたいんだ。

 いま、自分が存在することこそが世界にとってとても邪魔で、臭くて、自分がいるだけ世界全体が不機嫌になって核戦争が起こって世界が滅んでしまう害悪。それがいまの自分だ。

 害悪とはそれすなわちゴミだ。

 学歴もない。仕事もしてない。努力なんてしたこともないし、したところでなんの結果も出せない。そんな人間とも言えないただのゴミ。

 いつかは世界はなくなるかもしれない。いつかは人類が滅亡するかもしれない。でもそれはいまじゃなくてずっとずっと先の話。いま核戦争が起こったら確実に世界は終わるけどいま起こるとは限らないし、戦争は起こっても核は使われないかもしれない。

 不確定な未来を想像するよりもいまをみていた方がよっぽどらくだし退屈だ。


 例え話をしよう。

 道を歩いてたとする。ずっとまっすぐの道だ。

 歩いているときに下を向くだろうか。それとも前を向くだろうか。

 自分がどこにいるのか確かめるために後ろを不意に振り向くのもいいけど、歩いてるとき常に後ろを向き続けるのは変だ。

 だから選択肢はふたつ。

 前を向くか、下を向くか。

 どっちでもいいよね。うん。正直自分はどっちでもいいと思う。

 どうせその道の先に行くしかないんだから。

 だったら自分は目を瞑って歩いてやる。絶対に未来に目を向けないように──道の先を知らないようにしながら歩いてやるよ。

 選択肢はふたつ。

 でも、自分は3つめを用意しちゃだめなんて一言もいってないよ。

 だから自分はどっちでもいいっていったんだよ。

 どっちでもいい。つまり、どっちも同じ。もっと言えばどっちもゴミだ。

 道の先を知った人はその道を外れて未知の道を歩こうとする。でも、それだって前を見ちゃえば先がわかっちゃうだろう。だからまた外れる。外れて、外れて、外れて。そのうち世界の端っこに着いちゃうんだ。

 あーあ。もう道がないよ。どうしようかな。

 そうしたらその人は自殺する。

 自分の足場を確認するたに下を向いた人はその場所がどれほど汚いか知ってしまう。動物や、人間。様々な命の代償の上に自分が立っていることを自覚してしまう。だから下に堕ちたがる。墜ちて、墜ちて、墜ちて、堕ちる。そしてそのうち気づいてしまうんだ。

 墜ちたところで自分の罪は消えないんだと。

 そしてたらその人は自殺する。


 どこをみてもその道は肉片を血で固めた道でしかなく、先を見てもそこにあるのは完結したどこにでもある結末なんだ。

 いつまでも生きていられるわけでもなく、死んでも天国が待ってる訳でもなく、ただその先にあるのは在り来たりな結末。

 消えたいと思っても完全に消えることなんてできないし、死にたいと思っても誰かに止められてできない。

 何も考えない親切心は誰かの闇をより深くする。

 だから。だったら自分は何も見ない。

 知らんぷりする責任者も、人が死んだことを伝えるニュースも、死んだ家族を惜しむ遺族の涙も、友達の葬式にきて仲間で責任を押し付けあう加害者も、自殺しようとしてる屋上の女の子も、見て見ぬ振りをする傍観者も。


 自分を殺したい。

 自殺したい訳じゃない。ただなにも感じることのない人形になりたいんだ。

 涙なんて流さないし、笑顔なんて浮かべない。感情なんてないし、痛みも感じない。心なんてあったものじゃない。

 あの苛めっ子。あの苛めっ子みたいになりたい。

 無責任で、無能で、無自覚に人を殺して、それでもなおノウノウと生きて、仲間同士でで笑顔を浮かべて、そしてまた人を殺して笑いあう最底辺の人間(ゴミ)になりたい。

 そしたら自分は幸せになれるかもしれない。

 そしたら自分は不幸じゃなくなるかもしれない。


「いつか自分は死ぬかもしれないけど、この意味なんてあったものじゃない変な主張を誰かが読んでくれているのなら自分は満足だと思ってる。だってこれはただの思い付きなんだから。だけど、自分の本心でもある。自分が何になりたいか。自分には何が足りないのか。自分は幸せなのか。それを考察した文章なんだから。だからいま下で自分を見上げてる苛めっ子たちや、後ろで戸惑いを見せている大人たち。必死に叫ぶ両親や、冷めた目で見る一般人。その全員がこれを読んでも誰も自分を理解できない。だってそいつらはただの傍観者だから。第三者に自分が理解できるわけない。わかったって言ってもそれは嘘だ。分からないって言ったらそれはただの思考停止だ。本当に。本当の意味でこの文章を理解してみろ。自分自身のことを省みながら読んでみろ。そしたらわかるはずだ。自分の道がここで終わってることに気づくはずだ。いつか終わってしまう人生だけど、ここで終わってしまっているのなら自分はここにいる全員に復讐してやる。自分を殺す痛みを知れ。他人の親切の傷を知れ。傍観者の罪を知れ」


    『お前らは自分を殺せるか?』

どうも。ミーケんです。

今回の文章はまたもや自殺に関するものです。


『自殺はいけません』


中高生の一番の死因は自殺である。

とどこかで見かけました。

思春期の悩みというものは尽きないもののようです。

恋や、友達、進路など様々な悩みの原因がそこらじゅうにあり、それが自分を追い込んでしまう。

そんなストレスが積み重なって自殺してしまうようです。

そんな自分で自分を殺してしまう人間は生物としてとても異端な存在です。

普通生物は子孫を残そうと生きるために必死ですから。

それは本能から来るものですが、人間には理性というものが唯一備わっているといわれています。

理性は本能とは別に自分を抑えたり、我慢させるような機能が備わっています。

つまり、これは『自分を殺す』助けをしているのです。

この理性が結果的に人を自殺に追い込むわけです。

我慢しすぎるのはよくありません。自分ひとりで抱え込むのはよくありません。

人というのは一人では生きていない生き物なのです。

そもそもこの世界に生まれてきたのだって両親がいたからなのです。

周りのものだってそうです。毎日着る服だって服をつくる人がいるから毎日着ることができるのです。

それなのに独り立ちをする?独りでできる?

そんなのは馬鹿げてます。

まずは周りの人に相談をしてください。

誰もなにもしてくれないことはありません。

心ない人もいるかもしれませんが、絶対にいい人は周りにいるはずです。

独りでなんでもできるとかそんな風になれる人など一人もいません。

人は常に欠陥を抱えています。それを補い合いながら生きていくのが人間ともいう生物なのです。


なので、相談してください。誰か信頼できる人に。


つまり、自殺はだめですよ?

では、また次の機会にどーぞー

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