六章 新キャラとか出た時なにもなかったらつまらない
最近ノリに乗ってます。
いや主人公さんは女運がいんですねぇ~
「なんでそんな話から始まるんだよ」
だって美少女二人に囲まれて幸せそうじゃないですかぁ、この色男♪
「お前本気で出番無くなってもいいのか?」
すいません反省してますもう言いません
「切り替えしはやっ!」
まあこんな感じで分かると思うんですけど別に話すこと無いのでこのまま本編へどうぞ!
【六章 新キャラとか出た時なにもなかったらつまらない】
前回の森から歩き続けて小一時間、やっと森を抜けて広々とした草原が顔を出した。今まで隠れていた太陽が頭の真上にあって急な気温の上昇に体がついていけず体温が高くなる、さっき川で汲んでおいた水を一口飲んで遠い水平線の先を見据えながら隣にいる少女に問う。
「なぁ、道とかわかってるの?」
「大丈夫だよ、私は地図をちゃんと読めるからね!」
自信満々に無い胸を反らしているのは部族に属する猫耳少女エミィだ。僕がこの異世界に迷い込んで初めて出会ったまとも(?)な人間であり旅をサポートしてくれてる。
「この先大体半日は歩けば町に着くよ、風車と川のある綺麗な町」
いま説明してくれたのは魔族に属する包帯少女レキ。森で僕が巨大イノシシに襲われているところを助けてくれた子でエミィより少しだが胸がある。いやそんなことはどうでもいい、今は町にたどり着いて食料と寝床を確保するのが一番の目的だ。半日歩けばということは今ちょうど太陽が真ん中あたりだからもう一度野宿になるけどその辺は三人慣れてるだろうし安心してもいいかな。
「半日かかるんなら逆にゆっくり行こうか、急いでもつくのは夜になっちゃうから」
「そうだね、こっちとしてもあまり体力が続く方じゃないから助かるよ」
「私は全然問題ないんだけど二人がダメならしょうがないね」
エミィはいつも笑顔だけどレキは表情が固まったように動かない。魔族ってのはみんなこんな感じなんだろうか? それともこの子が特殊なのか、有名になったのも暗殺稼業とか言ってたしまだ見た目も幼い、かなり過酷な人生があったんだろう。
「じゃあもう少し歩いたら休憩して魔法でも教えてもらおうかな」
「お兄さんはまず魔法の前に魔力を生み出さないといけない」
「魔力? それはどうやって生み出せばいいの?」
「過酷な精神修行と魔力干渉が必要。かなりキツイと思うけど大丈夫?」
レキがこっちを向いて聞いてくる。過酷な精神修行か・・・・・・どんなんだろうな、でも少しでも役に立つためならどんなことでもしてみせる!
「大丈夫、頑張るよ!」
「そう、じゃあ頑張ってね・・・・・・」
「ぎゃああああぁぁぁぁぁ!!! これ精神修行だよね!? なんで今魔法に追われてるのめっちゃ燃えてるんだけど! 当たった場所めっちゃ燃えてるんだけど!!」
「これは五個の魔法弾を全部把握して避ける事と魔法をつねに近くに置いておくことで魔法干渉が行えるから早く魔力が生まれるんだよ」
「こんなに大変なら先に言ってよ! さすがにキツイってこれは当たっても死なないよね大丈夫だよね!?」
「お兄さん大丈夫って言ったじゃない」
「お願いだから死なないって言って僕を安心させて!!」
「・・・・・・エミィ、お兄さんって頑丈?」
「けっこう頑丈だと思うよ」
「じゃあ死なないと思うよ、多分」
あぁ、僕死んだな。これは魔法云々より命の話になってる時点で修業じゃなくて拷問だと思うんだ。
「はぁ、はぁ・・・・・・疲れた、本当にこんなので魔力生まれるの?」
「うん、私も最初はこれやってたから問題ないと思う」
この子は本当に過酷な人生を送っているようだ。
「実際に今の修業で少し魔力が生まれたからあとは魔力を増やすための修業をするんだよ」
「え!? もうできたの、全然実感ないんだけど!」
「とりあえず魔力増強は町に着いてからするから簡単な魔法の練習をしようか」
「でもその前にもうちょっと進もうか、あと続けてやると僕の体力がもたない・・・・・・」
「そう、ならあとでね」
それから三人で町に向かって進み少し塔のようなものが見える場所まで来たところで日が暮れたのでそこで寝ることになった。
「お兄さんはなんで魔法が使えるようになりたいの?」
寝ようと瞼を閉じたところでレキがふと聞いてくる。
「僕はみんなの役に立ちたいってところかな、あとこの世界に来ていろんな人に助けてもらってるから少しでも自分一人で生きていけるようにしたいからね。エミィも心配してるんだろうし」
すでに寝ているエミィの方を見て言う。体力があり余ってるくせに寝るときはぐっすり寝てしまう猫耳少女をみていてなぜか安心できる。これもエミィがいて僕が頼っているからだろう・・・・・・
「それだけじゃないと思うけどね・・・・・・」
「え? 今なんて――」
「なんでもないよ、とりあえず明日町に着いたら魔本とか買って練習しないといけないよ」
「うん、じゃあおやすみ」
「・・・・・・」
朝起きたら先に起きてしまったのかレキがいなかった。ちょっと遠くに行ってしまったのかと思うってエミィをほおったまんま探しに行く。
「レキ―! どこにいるんだー?」
「ここ・・・・・・」
「うわぁびっくりした! どこ行ってたの?」
「ちょっと周りに獣とかいないか偵察、早めに目が覚めちゃったしすることもなかったから」
「レキも俺たちのこと心配してくれるんだな、ありがとう」
僕から見たら小さな子供当然の身長をしているレキの頭を撫でる。こんなことをしても眉の一つも動かないレキだけど今回はなぜか嫌がることなく普通に立ったままだった。
「エミィ起きろ! そろそろ出発するぞ」
「う~んヘル兄? 今日は早いね、どうしたの?」
「なんでもないよ、早めに行った方が僕も修業したいから」
レキが見張りをしていたこととかいうとこの子もやるだなんていって寝不足になりそうだから言わないでおこう。実際魔法も早く覚えたいから嘘もついてないしいいだろう。
「わ~すごく広いね! レキはこんな町に住んでたの?」
「こんなに発展してなかったよ、生まれは村だったし仕事を始めるまでは魔法とは全然関係ないことやってたから」
「じゃあなんで魔法の仕事を始めたんだ? 適度に魔法が使えて仕事があったならいいじゃないか」
「それはこっちの都合」
まあ暗殺なんて危ない仕事だ、かなりいろんな理由があったんだろうし言いたくないのもわかる。深く聞くのも悪いしこのことについてはもう聞かないでおこう。
やっと魔族の村について次回何があるんだろうね?
僕が死ななければ何が起きても大丈夫
でも魔法の練習が間違えたら死ぬかもしれないから気をつけてね・・・・・・
怖い! 魔法怖いよエミィ!
大丈夫だって次回は死なないから、それじゃ!
次回お楽しみに・・・・・・
ねぇ次回はって何!? その次とかに僕死ぬの!? ねぇ!ねぇ答えてェェェェ!!
次回から完全な新展開に入っていきます!




