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五章 魔法使いって一言でいうけどジャンルが多すぎてわけわかんなくなる!

前回死にかけた主人公だったけど意外と助かったね! いや助からないと話し終わるんだけど・・・・・・

 最近私の立場無くなってませんか?

「いきなりどうでもいいのにちょっと重い話題から入らないでくれるかな」

 だって前回ちょっと本編でしゃべらせてもらったのにすぐ引っ込められて、作者さんが三人称視点下手だからってそこまで強引に主人公が語らなくてもいいと思うんですよ!

「おいまて作者の話はしなくてもいいだろ、あの人はまだ小説書きなれてないんだから」

 でもいろんなジャンルとかいろんな書きかたで勉強するのは大事だと思います

「わかったわかった、まぁそんなこと言ったところで本編でお前が出ることはないんだけど・・・・・・」

 すごくショックを受けたところで本編へどうぞ・・・・・・(泣)


【五章 魔法使いって一言でいうけどジャンルが多すぎてわけわかんなくなる!】

「ねぇ、大丈夫?」

 そこにはエミィくらいの身長の女の子が立っていた。右目と右手に包帯を巻いて、少し汚れたローブみたいなのを着て、出ている薄紫の左目にはなぜか儚げな弱い光を灯しているようだった。

「え? いや、うん大丈夫だけど・・・・・・」

「そう、この辺はアガライノシシの巣があるから危ないよ。さっき誰かの名前を呼んでたみたいだけど知り合いがいるなら探さないと」

「ちょっとまって、君はどこから来たの? 名前は?」

「町を出て旅してるの、さっき見た通り魔族だから・・・・・・あなたは部族かな?」

 この子、なんか不思議な雰囲気だと思ったら魔族の子か、じゃあさっきのは魔法で大きなイノシシを、なんで異世界の住民はこんな状況に慣れっこなんだろうか。でもそんなこと考える前にエミィを探さないといけない、もしかしたらあっちもイノシシに襲われるかも・・・・・・

「僕のことはあとで説明するから人探しを手伝ってくれないかな? 白髪で猫みたいな耳のある君と同じくらいの身長の子なんだけど」

「別にいいよ、こっちはすることないしたまたま通りかかっただけだけど助けちゃったからね」

 たまたま通りかかっただけでここまで助けてくれるものなのか、僕は断られるんじゃないかと思ってたけど勘とか予想が外れやすいみたいだ。

 エミィはそこまで遠くに行ってないだろうからちょっと集合場所に戻って大きな声で呼べば反応してくれるだろうし助けを頼むほどじゃなかったけどできればお礼がしたい。魔族についても聞いてみたいことがあるからもうちょっといてほしい。正直この子もかわいいし

「ねぇ君、いま不純なこと考えなかった?」

「いやいやいやいや考えてませんよ!? 誰だってかわいい子見ればかわいいと思うよ、うん思う。だってそれが本能だもん。でも不純なことは考えてません! 存在するかわからないけど神に誓います!!」

「そう、ならいいよ」

 口数が少ないのにすごく勘がいいみたいだ。ん? 待てよ、もしかしたら魔法で心を読んだりできるんじゃないだろうか? やばいあの子の近くじゃ変なことは考えられない・・・・・・

「言っとくけど魔法に読心術はないから」

「いやちょっと待って、いま絶対読んだよね!? じゃないと僕が考えてることジャストタイミングで指摘したりできないよね!」

「魔法を使ってないだけで君の心は簡単に読める。まず顔に出てるし仕草も簡単、ここまで隙だらけだと部族じゃないのかな?」

 この子恐ろしすぎる。まだ見た目十何歳ってとこなのに完全になにか悟ってる。

「僕は部族でも魔族じゃないよ」

「え? じゃあ神とかなの?」

「そ、そんないいものじゃないよ! ていうか神ってマジでいるの?」

「神はいるよ、私たち魔族も神や悪魔を通して魔法を知ったんだから」

 へぇ、魔法ってそんな感じで出来てるんだ。てっきり怪しい老婆が謎の杖片手に怪しい実験場で怪しい悪魔と契約してるのかと思ってた。

「悪魔との契約は魔法じゃなくて魔術、生贄を捧げないと手に入らない奇跡だよ」

「だから心を簡単に読まないで! お兄さん恥ずかしいよ、まるで全裸で町を駆けるかのような気分になるんだよ!!」

「じゃあ実際に全裸で町を駆けてみれば? 今の状況がどれだけ楽か牢屋で思い知らされるから」

 もう怖いよ、南極のようなカチンコチンに冷えた心持ってるよ・・・・・・

「それでそのエミィって人はどこにいるの?」

「ああ、あの大きな木で待ち合わせになってるからそこで呼べば来ると思う」

「来るって言うかもういるけど」

 本当だ、エミィが珍しく早めに帰ってきてる。いつもは三時間くらい経って帰ってくるかどうかなのに何かあったのだろうか?

「あ、ヘル兄! 私のこと呼んでおいてこんなに待たせるなんてどういうこと!? 助けてとか聞こえたから急いで戻ってきたのに!」

「いや聞こえてたなら助けに来いよ! この子が来てくれなかったら僕死んでたぞ!!」

 魔族の子を前に出して大きな声で言う。なんで全部聞こえてるのに助けに来なかったんだ! ボケか? 最近あまりなかったからボケたかったのか!?

「ねぇ、あんまり触らないでくれるかな?」

「ああごめん、体に触れられるのが嫌いだったんだ」

 あっちの世界にもいたかもしれないけどやっぱり男嫌いな子っているものだ。それに比べてエミィはいっしょに寝たりご飯食べたり、水浴びは交代でやってるけどもういっしょにいることに慣れてしまった、まぁ最初はこんなかわいい子と旅が出来るだなんて思ってもみなかったけど、そういえばなんでついてきたのか聞いてない。

「誰その子? 見たこと無いけど」

「えっと、魔族の子でさっき獣から助けてもらったんだ。名前は・・・・・・?」

「レキ、町では月闇の影で通ってる」

 なんだか中二臭い二つ名まで持ってるけどこの感じじゃ有名なのか? もしかしたらエミィも名前くらい聞いたことあるかもしれない。

「そうらしいけど。知ってる?」

「ううん知らない、他の人なら知ってるかもしれないけど私はあまり村の外の情報は聞かなかったから。でもね、二つ名がある魔族は特別な地位を持ってるかあるいは町で認められた強さがあるって聞いたことあるんだけど、どっちかな?」

「私は後者の方、暗殺稼業で名が広がってもっと大きな街から依頼が来て二つ名をもらったの」

 それはすごい、頼りになる人に助けてもらってよかった。こんな子が一緒に旅をしてくれたら嬉しんだけどさすがに三人で仲良く旅するって感じの性格じゃないからダメかな。

「見た目と口調で人を判断するのはよくない。私だって一人旅には飽きてきたところだった」

 また心を読まれたんだけど、僕ってそんなにわかりやすいのかな・・・・・・?

「じゃあ一緒に旅をしようよ! ちょうど魔族の町に向かってるところだったしヘル兄に魔法を教えてもらいたかったんだ」

「私が使う魔法はちょっと特殊だけど、基礎魔法くらいならいいよ」

「それじゃこれからよろしく!」

「よろしくなレキ、僕の名前はヘルトス、好きな呼び方でいいからね」

「うんよろしく、お兄さん」


 おおっ今回でまた仲間が増えたねヘル兄!

 うん、これからも楽しい旅になると思うよ

 でもこの子が入ってからまた波乱の旅に・・・・・・

 怖い伏線を張らないでよ! せっかく楽しくできそうなのに!

 でも新キャラがでたら一波乱は常識でしょ

 まあそうかもしれないけど、では今回はこの辺で!

 次回もお楽しみに~♪

さてさて次回は魔族の町で一波乱と行きましょうか! お楽しみに!!

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