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十六章 待ち伏せは立派な戦法だ!

「なにか決まった?」

 まだ、なにも決まってません

「じゃあここ本当に廃止にしましょうか」

 いあいやまだ募集して全然時間が経ってないじゃないですか! まだ我慢しましょうよ

「じゃあ待ってみる?」

 待ってみましょう!

「それじゃあ?」

 本編へどうぞ~♪


【十六章 待ち伏せは立派な戦法だ!】

『結界魔法』一人では上級魔法、三人以上での服う数人でも中級魔法に数えられる魔法。結界の名のつく通り魔法陣を物体や場所を囲むことによって盾や壁などの役割を担う、魔法陣に組み込まれる文字によって入ることのできる人物、物体が決められるという利点もある。だがその代わりに魔力を定期的に魔法陣に注入したり魔法陣そのものに傷が入れば結界が崩れてしまうという欠点を抱えている。

「そこまではわかったんだし魔法そのものは発動できるけど・・・・・・村まで遠くね?」

「思ったより遠くに潜伏しちゃった、てへ・・・」

「かわいくねぇーよ! いや正直かわいいけどでれるなら無表情じゃなくてもうちょっと気分的なものを大事にしろよォォォォォォォォ!」

「ツッコミどころ違くない・・・?」

「気にするな!」

 ツッコミどころはまちがえたけどその分レキのデレが見れたからよしとしよう。いや、この妥協の仕方もなんか間違ってないか?

「隠れるための森がかなり遠くにあったせいでちょっと時間かかりそうですね」

「じゃあ早めに行こうか、いつあいつらが帰ってくるかわからないから」

「つくまでに戦闘が無いように気をつけないと、魔力の消費は危ないから」

「そういえばさあ、私の出番ってないの?」

「・・・・・・あるよ」

「なんで今止まったの!? あるでしょ! ちゃんとあるでしょ!!?」

「あるよ、えーと・・・作戦の最後に袋叩きする時にだよ!」

「なんで考えなきゃ出てこないの!? 最近出番ないんだよ!」

「でも今回は魔法使えること前提の話だし、しょうがないんじゃない?」

「村には敵がいるから出番あるよ」

「最近でっぱなしの人に言われると虚しいよ! もう私ボケキャラなのにツッコミに回っちゃってるじゃん!」

「(ボケなのは自覚してるんだ・・・)」

 そんなこんなで会話をしている間に村の周辺に着いた、ここからは三手に分かれての別行動になる。僕は裏手、東門にハーフ、入口にレキがいる。ちなみにハーフのところにエミィが同行してもしもの時に守るという形になってる。裏門は一番敵がくる確率が少ないので僕、正門には一番の戦力をもつレキが配備される。

「東門とハーフの護衛はエミィに任せたぞ」

「うん、そっちも頑張ってね」

「じゃあ僕は裏に行くよ」

「気をつけて・・・」

 全員が別々に分かれる、ここからは何があっても単独行動だ、ミスは許されない。連絡をとるためにレキには魔法で全員の意識を繋げてもらっている。これで魔法の詠唱タイミングはどうにかなるしもし誰かがピンチになったら駆けつけることができる。

 裏門についた、あとは魔法陣を描いて詠唱を――

「ッ・・・!」

 なんだ、後ろから魔力と気配を感じた。どこだ!?

「白雷の章・第一項」

「うおわっ! 誰だてめえ!?」

「お前こそ、ここは我々『漆黒の太陽』が占領しているはずだが?」

 後ろからぞろぞろと大人数が出てくる。

「知らねえよそんなこと、勝手に乗り込んでるだけだろ(レキ、敵の幹部らしき人物と遭遇した、兵もおそらく十人はいる)」

 意識の中でレキを呼ぶ、だがここで僕が考えていた最悪の出来事が起こっていた。

「(残念、僕も・・・)」

「(こっちもやばいかも)」

 全員が敵に囲まれていた。

「残念、誰かがここを狙ってくると日々警戒してるんだよ」

「それは偉いことで、こっちは過半数が森の方に消えたと思ってんたんだけどな」

「フェイクに決まってるだろ? 我々はあんなのに騙されるほど落ちぶれてない・・・が、部族の神子がいるとは驚いた」

 ちくしょうが、こいつら今まで追ってきた奴らとは格が違うのか。

「炎塊の章・第四項!」

 落ちている小石に火をつけて敵に当てる、とりあえず小手調べなんかせずに最初から本気だ。

「理の壁」

 敵の目の前に半透明の壁が現れる、魔法をかけた石はその壁に阻まれて地面に落ちた。見たこともない魔法だけど見た目からして防御に使われると見ていいだろう。こっちは防御魔法がないからわかんないけど・・・

「炎塊の章とは、まだまだ初心者。でも複数の石を同時に操る集中力とそれを可能にする精神力及び魔力は称賛に値する」

「じゃあそれに免じてどいてくれないかな?」

「それはお断りだ」

「あっそ!」

 次は接近戦に持ち込むため全力で迫る。魔族は体力がないと前々からレキに聞いている、魔法でどうにもならないなら格闘でどうにかするしかない!

「魔法なしでその速さ、感服する・・・が!」

「ゴフッ・・・!?」

 一瞬見えなくなったと思ったら、次の瞬間真後ろに吹き飛ばされていた。

「魔法を使えばそんなもの大したことない・・・・・・」

「痛ってえ! お前いつの間に!?」

「魔族は体力が無いから接近戦なら勝てるとでも?」

 こいつ、僕の考えたことを読んでるな・・・・・・

「魔法とは体の弱い魔族を支えるために作られた技術、お前の考えはまったく意味がない」

「まじかよ・・・でも僕はその程度であきらめないぞ、絶対に一発ぶん殴ってやる!」


 またかっこいい終わり方しちゃって、ヘル兄はいいところばかりだね

 物語の都合上そうなっちゃうからしょうがないよ

 でも次回は別視点でやる

 そうそう、だから頑張らないとね

 それでは次回お楽しみに!

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