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一章・台本通りに事が進んだら面白くない

タイトルの思いつきで書きました。週に一回くらいのペースで投稿するかもしれないしもしかしたら毎日投稿するかもしれないです。

『異世界』 表の世界の理から外れた異人や凶暴な獣、現実ではいないとされている神や悪魔が巣食う裏の世界である。そこには村や集落もあり人に似た生物も住んでいるが厳密には人ではなく、魔法や呪術といった非現実的な能力を持つものや半獣のものもいる。さてここで読者のみなさんに問題です。そんな世界に『落ちてきた』少年はこれからどうやって生きていけばいいんでしょうか? 答えは簡単です。

「んなもんわかるかァーー! なんだよここそんでさっきのナレーションなんだよ! 僕は今どこで何してんだよ!?」

 いやだから異世界に落ちてきたんですってあなたは

「え? なにナレーション会話してんの!? 世界観ぶち壊れるだろーが!」

 そんなこといわれても今説明できるの私だけですからしょうがないでしょ

「しょーがなくねーよ! お前これ異世界ファンタジーだぞ、ナレーションが会話はいってくんなよこれじゃただのコメディーになっちゃうじゃねーか!」

 あ、そろそろ本編いってもいいですか? そこまでいったら私キャラの方と絡まないんで

「一生絡んでくんじゃねーよ! お前は台本読んでりゃいーんだよコノヤロー!」

 では本編へどーぞ♪


【一章・台本通りに事が進んだら面白くない】

 なんかよくかんない山の中で目を覚ました僕は煙の上がる場所など人がいそうなところを探して彷徨っている。まずこの世界が変な奴らの巣窟ってのはわかったから出来る限り怪物的なのには合わないように進むしかない、持ってるものは気を失う前に食べていたお菓子の残りが食料で武器は爪切りくらい・・・

「こんなもんで戦えるかァー、自分で言っといてなんだけど武器爪切りってなんだよ!? 僕はあっちの世界でニートだったのか? 昼間っから爪切りながら菓子食ってるダメ人間だったのかおい!」

 と、今の盛大なツッコミからわかる通り僕は前の世界での記憶が全くないのだ。覚えているのは名前だけでその名前もあっているか曖昧なくらいだった。でも世の中意外なことがあるもんだな、まさか異世界に落ちてきて武器爪切りの詰んだ状態で山の中数時間以上歩かされるなんて、元の世界の人が聞いたら救急車でも呼ばれるんじゃないだろうか? そうでなくても絶対にご近所さんに距離を置かれる発言だろう。そんな体験を今、僕はしている。

 とりあえずお昼ご飯にしよう、太陽が真上に近いところを見て十二時前後の時間だろうか? まずこの世界に時計や時間の概念がしっかりしているのかどうかもはっきりしてないから一日が二十四時間じゃない可能性まである。こればっかりは慣れていかないとどうにもならない点だけどどうにかなればいいな。

「さてとお昼にしよう、っていってもポテチのうす塩味しかないんだけどね。ははは」

 なんか涙出てきた、早く食べて村的なもの探そう・・・

 

 お昼もすませてまた下山に入る、このポテチの量だともってあと二日が限界だろう。食料が底を尽きる前に人を探さないといけない、とりあえずポテチの量でもつ時間がわかる自分についてはいったん置いておこう。

 それにしても人どころか生き物がいない、本当にここは異世界なのかな? ナレーションと話が違うきがするけど、そこにツッコんだらまたあの天の声的なやつが出てきそうなのでやめておこうと思う。

 でも人っ子一人いないとどうにも不安だ、このまま山で(ザァ)餓死なんてしたく(ザザァ)ないし文字通り命を懸けて村を(ザザザァ)

「ってさっきからうるせぇよ! ザァザァザァザァお前らの効果音は土砂降りかコノヤロー! 心の音か! それだったら俺は台風だぞチクショー!」

「ザザァ...」

 ツッコミをいれた先には世にも奇妙な形をした花が咲いていた。細かく言えばまんなかの部分に牙が生えている植物が・・・

「ぎゃああああぁぁぁ! なにアレっ!? 食虫植物ってレベルじゃないよね? 確実に人間の肉いけるタイプのやつだよね!?」

「ズザザザザァ」

「しかも追ってきてるしぃ! やめて食べないでー味なんてしないから、指先がちょっとうす塩なだけだからおいしくないからァー!」

 異世界に落ちたのも不運だけど僕は『落ちる』という不幸に見舞われることが多いらしい。まぁつまり

 ――逃げた先が崖だった。

 頼む、地面が近くで会ってくれたら嬉しいから・・・

「ぎゃああああああああっ!」

 意外なことに願いは叶って地面は近く、僕は大した怪我をせずに泥だらけになって地面を転がった、あの植物も崖を飛ぶことはできないようでこれで一服つけるようになった。と思ったら、僕以上に今精神的にヤバくなってる奴が目の前にいた。それな背の小さいかわいらしい少女だった、猫耳ついてるけど・・・

「えーと...ごめん」

「私の...私の狩った鳥が...今日は久しぶりにドルドリのチーズ詰めが食べられると思ったのに...」

 先に言わせてもらおう、なんだその食べ物は。

「おい返せー! 私の夕食を返せー」

「ちょっと待ってよ、僕さっきまで変な植物に追われてたんだ!」

「植物ってカミマバナナのこと!? なんで逃がしたの絶好のデザートなのに!」

「知らないよ僕さっきこっちに落ちてきたばかりなんだ」

「へ? お兄さん人間なの、それにしてはなんか力があるような...」

「力って僕は正真正銘人間だよ、覚えてないけどこっちの世界に落ちてきたのは確かなんだ」

「ズゾゾゾゾォ!」

「うわーまたでたー!」

「あの程度なら普通に戦えるよ、ほらこれもって!」

 そういって少女が渡してきたのは小さなナイフだった。

「こんなもんで戦えってか、果物ナイフじゃねーか速攻で殺されるわっ!」

「全然十分だよ、こっちじゃあいつは果物扱いだからね」

「果物っ!? あれが果物だったら虎も果物だよ!」

 そんなツッコミをしている間に少女は戦闘を繰り広げている、身のこなしといいナイフの使い方といいかなり戦闘に慣れているみたいだ。異世界の猫耳少女...恐ろしい...。それにしてもここでは本当にあっちの世界の理は完全無視のようだ、こっちでの文化を知っていかないとまともに生きられないだろう。

「ズゾゾゾゾゾォォォ!」

 奇妙な悲鳴を上げてカミマバナナが倒れた、さてこいつのどこの部分がデザートなんだろう? どっからどうみても人食いのゲテモノなのだが・・・・・

「根っこの部分がおいしい実になってるんだよ、食べる?」

 見た目はゲテモノだけど実ほうはあっちの世界のバナナのようで美味しそうだ。

「じゃあ食べようかな」

「よかった、食べないって言ったら無理やり口にねじ込むところだったよ」

「お前はなんでそんな発想しかねーんだよ!」


「最後に盛大なツッコミをしたところで今回は終わりになります。」

「お兄さんのツッコミはちょっと長くないかな?」

「まだ作者が不慣れなんですよ、許してやってください」

「そーなのかー、じゃあしょうがないなー」

「では読者の方々ここまでありがとうございます」

「次回もみてねー」

ツッコミ要素が多すぎると思いました。でも後悔はしてないです、反省はしてますけど・・・

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