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Twin⇔Twin  作者: snowdrop
1章:清らかな川
1/14

00:プロローグ

はじめまして。

初投稿となります。


注意事項として



所詮主人公チートモノです。

ハーレムになんてなりません。

クソみたいな文章力です。

出来る限り消してますが矛盾あると思います。


上記が嫌な方はブラウザバックをお願いします。



ブラウザバックをされない方は拙作を楽しんで頂ければなと思います。

「うっ……はぁはぁ……」


もう日付も変わろうかという時刻、女性の喘ぐ声が室内に響く。その声は快楽に浸るそれではなく新たな2つの命がもうじき誕生する前の苦痛の声。


「くそ!前田の婆ちゃんはまだなのか!」


次に聞こえてくるのは男の苛立たしげな声。もう妻の陣痛が始まり、助産婦の老婆を電話で呼んでから大分時間が経つ。だというのに一向に現れる気配がないことに、知識の無い自分には妻に何もしてあげられることがないことに彼の苛立ちは大きくなっていく。


──ピンポーン


聞こえてくるチャイムの音。


「来たか!待ってろよ(うらら)、後ちょっとの辛抱だからな!」

「……うん」


待ちに待った人物の来訪を告げる音と判断した男は苦しむ妻に声を掛けて玄関に向かう。ドアが開かれそこにいた人物は確かに彼らの待ち人ではあった。だがしかしその体は、まだ後10年は現役だよ、と話していた老婆の体は、赤く血に染まり、至る所に傷を作っていた。

そんな目の前の惨状にこれから父となる男の頭は追いつかなかった。


やってしまった致命的なミス。


「《闇の弾丸(ダークショット)》」


老婆に気を取られ男が気付かなかった彼女の後ろに居たフードの男がかざした手から黒い球体が男を目掛けて飛ぶ。

それは魔法、この世界に当たり前に存在し、時に生活に、時に戦いに用いられる物。

とっさに反応出来なかった男はモロにくらって吹き飛ばされてしまう。


「がはっ」

埜夜(とうや)さん!?……うっ」


女性はいきなり飛んできた玄関に向かったはずの夫を見て一瞬痛みを忘れるがまた思い出す。

フードの男はゆっくりと2人の下へ、いや、女性の下へと向かい手をかざす。


「な…めるな!《火の弾丸(ファイアショット)》」

妻が何かをされそうになっているのを見て魔法で反撃する夫。しかしそれは最初の不意打ちによるダメージのせいで思うような威力は出ない。結果フードの男の作った不可視の壁に阻まれる。それでもめげずに第2の攻撃を放とうとするがその試みは失敗する。なぜなら


「麗!」


苦しむ妻を盾にされたからだ。本来なら夫と同程度の実力を持つ彼女も出産の痛みには耐えられず魔法が公使できない。もうじき産まれそうなのは明らかだ。

それを認めて焦ったのは何故かフードの男。反撃の機会を伺う夫を無視して先ほど妨害された行為を行うべく再び手をかざす。


「《呪いの紋章(カースドエンブレム)片割れ殺し(ツインキラー)》」


フードの男の手から少し離れた位置に浮かび上がるのは頭蓋骨の目にあたる部分から蛇が飛び出した禍々しい、赤黒い紋様。


「お前……その魔法……」


夫、埜夜は襲撃者に心当たりのある魔法、正確に言えばどんな魔法かは分からないが、そんな魔法を使えるかも知れない人間に心当たりがあり困惑する。


「まさかk──」

「《闇の弾丸(ダークショット)》」

「っ《火の壁(ファイアウォール)》」


正体を当てられそうになった男はその名を呼ばれるよりも早く、魔法を発動し、防御せざるを得ない状況を、声を出さざるを得ない状況を作り出す。

そうして埜夜が赤い壁を作っている間に紋様は女性の中に入っていく。それを終了すると襲撃者はすぐに窓を開けて逃走する。


「俺の名前は『Curse(カース)』だ。覚えておけ」

「待て!」

埜夜(とうや)は追いかけようとするも今は魔法をかけられた妻が優先であると思い直し、不意討ちで蓄積された自身の体に鞭打って駆け寄る。


「麗!大丈夫か?」

「私は……平気、でも子ども達に何かされた感じが……」


くそ、声には出さずに心の中で舌うちする。中絶などという選択肢は最初から存在しない──あったとしても今更無理なのではあるが──そして効果の分からない魔法ではあったが恐らく名前や雰囲気呪いの類であろうことは想像できた。


「麗、子ども達にかけられたであろう呪いを俺たちに移す。いいか?」

「……ええ、ごめんなさいね」


何に対しての謝罪だろうか、と埜夜は考える。自分が反撃できればこんなことにはならなかったであろうことか、それとも本来ならば自分でどうにかできたであろう呪いを、今は痛みで魔法が使えないばかりに役立たずと化していることか、あるいはその両方か。

だが今はそんなことを考えている時間は無い。恐らく生まれてくる頃にはもう手遅れだろう。だから不確実な方法に頼るしかない。


「──《──》」


これが最良。自分達よりも子ども達の未来を。それが2人の願い。


日付が変わって4月2日1人(・・)の赤ん坊の泣き声が戦闘後の窓の開いた部屋に響いた。

光夜「あれ?俺主人公なのに出てなくね?」

作者「最後1行出てるじゃん」

光夜「……ネタバレは駄目だろ」

作者「……だ、誰だって分かるだろうし、これが主人公の出生だって」

光夜「……じー」

作者「……な、なにはともあれ、出来ればこれからも拙作をよろしくお願いします」


光夜「逃げやがった」

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