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腐って死ぬ夕方

作者: かもす

べちゃべちゃべちゃ。


何かが崩れる音がした。

窓に目をやると、とても眩しい夕日がこちらを見ている。

見て、笑っている。


べちゃり。


コンクリートでできたこの小さな部屋。

今はもう得体の知れない何かで埋もれている。

あぁ、次は私の番かな。


べちょりぐちゃぐちゃ。


手が足が目が鼻が口が髪が頭が体が

ねっとりと崩れ落ちていく。

それを夕日は嘲笑う。

滑稽だと、周りの人々は歓声を上げる。

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いタイいたいいちあいちいあいた

言葉を無視して彼らは笑う。夕日を讃える。


ごとん。


もうすぐ全てがなくなる。残るのは腐敗した死体の臭いだけ。

夕日はもう見えなくなってきていた。やがて歓声も消えて、静寂が生まれる。

夕日と共に体も崩れる。

終わる。

私の世界が終わる。



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