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接待 神谷視点

立ち会いは何もなく終わった。

相手方の対応も現場などの雰囲気にも凄く好感を持てた。1つあるなら隣に座る開発部の女性


「神谷さん、食べてますか?」

近いんだよ。

現場の時も思ったが、今も近く逆側に少し寄った。


今は、接待で晩御飯に連れてきてもらっている。

うちから俺含め2人、相手さんは4人だ。

「田代さん、少し離れていただけませんか?」

さすがに気になりすぎて、なるべく角が立たないように言った。

「すみません。」

すんなり気に入ってくれたが、次は手が当たっていてため息しか出ない。



「森ちゃん、ちょっと一服してきていい?」

「いいですよ、すぐ帰ってきてくださいね。」

ここの居酒屋は大広間ぐらいありあまり仕切りはなく近くで女性の声がしてそちらを見た。

「浜口さん、僕一服してきたいんですけど。」

「あっ、ここ外なんですけどいけますか?店出て左側なんですよ。

「大丈夫だと思います。」

電子タバコをカバンから出して、席を立った。


さっきのは多分

「ちゃんとしてよね。」

「へぃへい、やってんだろ。」

店を出て左側に曲がった瞬間、2人の男女が見えた。

「じゃぁな、よろしく。」

男性は僕を見てタバコを消し、俺の横を通り過ぎた。

「西崎さん。」

残った女性に声をかけた。

「ゴホゴホ、神谷さん?」

少しむせたが驚いた顔をして俺を見てくれた。

「ごめんね。」

「いえ、大丈夫です。」

彼女の隣に立ち電子タバコをつけた。

「接待ここだったんですね。」 

「うん。ねぇ、また触られた?」

「えっ?」

俺の言葉に驚く彼女は可愛かった。

「昼間言ったよね。」

あいている手を軽く撫でた。少し暗がりだが顔が赤くなっているのが見えた。



「神谷さん、大丈夫ですか?」

店の扉が開いた音がすると、田代さんがやって来た。

「はい、西崎さんと会ったので話してただけです。」

西崎さんは手を離そうとしたが、強く握った。

「お疲れさまです。」

俺の後ろから顔を出した西崎さんが田代さんに声をかけた。

「あぁ、お疲れさまです。」

田代さんは、西崎さんが嫌いなのか顔にめっちゃ出ている。

「もぅ、戻りますよ。」

握っていた手を放した、放す瞬間小指を残しながら。

「西崎さんまた。」

「はい。」

彼女の方に向きながら、もう1度だけ小指を触れて向き直った。



田代さんの後ろを歩きながら、さっきの彼女を思い出す。

彼女は、少しの間俺の事で頭がいっぱいだろう。小指を見るたびに。

付き合ってもないのに、束縛している自分に笑ってしまった。



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