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2年前

「西崎、この後展示会な。」

目の前を歩くのは自社の営業部長

「はい、どこか気になるところあるんですか?」

今日は午前中取引先との商談が2件、1件は関係ないけどもう1件は関係があったので連れられての出張。

「そこまでのはないかな。まぁ、取引先に挨拶して回る感じかな。」

この営業部長は、かなりやりてだからなぁと考えながら少し早歩きでついて行った。


「いつもお世話になります。」

さすが化粧品の展示会だけあって、会場も華やか匂いも華やか、取引先に挨拶している営業部長の後ろを付いて歩いた。


「ぁっ、おぅ」

隣のブースから言い淀む声が聞こえて見てみたら、スーツに着られているような垢抜けない男性が、外国の方に話しかけられていた。

「あっ、えーあむ」

ブースにいる他の人も対応できないのか、困った感じで彼の事を見ていた。

「Sorry」

全く関係ない私だが一応帰国子女通訳ぐらいならできるので、突然だが間に入った。


冴えない彼は驚いていたが、外国の方は全然気にはしていないので、外国の方の質問を彼になげかけ彼の返答を外国の方になげかける作業を5分程行った。


「おぃ、行くぞ。」

いつの間にか、このブースに来ていて声をかけられ、彼らの話も良いところで終わったようなので私は一礼だけしてその場を去った。

「ブースの方々って営業だけじゃないですよね?」

「まぁ営業とか広報が多いが、小さい会社だと違うんじゃねぇかな。」

ブースの大きさや感じはまちまちだ、言われてみれば

美しい人がいるブースもあれば、おじさんだけの所もあるなと眺めていた。

「さっきの会社にはある意味恩うれたかもな。」

「恩ですか?」

口角を少し上げた営業部長が言った。

「お前が通訳した外国の方どんな感じだった?」

「どこかまでは分かりかねるんですけど、まぁまぁ大きめの卸売企業かなと思いながら通訳してました。」

「まぁ、俺も全体を聞いたわけじゃないけどそんな感じだろうな。あそこで商談が成立すれば、半分はお前のお陰ってことだわ。」

あぁ、私が売った恩を営業に変えるように誰かと話していたんだなと思った。


あれから、全てのブースを回り知り合いと話したりして1日が終わった。

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