華金会 森視点
今日は、大好きな先輩と恒例華金会。先輩は今一服しに行っている。
それにしても、いけすかない。私からは、今日来た会社と接待してる自社の数名見える位置の席に座っていた。先輩は背を向けているから見えない。
今日昼間、品質管理部の部屋にやって来た浜口さんが株式会社RaLujOの営業は先輩を約2年間探していて昨日からお付き合い前提のお友達になったと聞いた。
そして、私達がこの居酒屋のこの席に着いた時から例の営業と開発の新人 田代の距離が近い。営業の方は嫌そうにちょっとずつ離れて、田代が近付くというのが私からは見えてる。
あの田代は、いけすかない。
自分が可愛いからって、社員や来社されたお客さんのイケメンに言い寄る割に仕事は出来ない。
しかも、私の大好きな先輩を目の敵にしている。はぁ、あんたより先輩の方が可愛いし仕事できるし、あんたが今まで言いよった人大半が先輩に言いよってるんだわと言ってやりたい。
先輩は、良く変なのに言い寄られてる。私の変な奴センサーに引っかかる奴と付き合うことが多い、今回も例の営業を私が見極めてやると思いながら先輩の帰りを待った。
「あれ、森ちゃんじゃん。」
トイレから帰ってきただろう浜口さんが声をかけてきた。
「お疲れ様ですてか、田代が例の営業狙ってるんですけど。」
「あぁ、見てた。お前んとこの上司も気にしてた。」
私達の上司は、私が散々田代の事を言うので気にしてくれている。
「そうだ、こっち来いよ。」
「えっ?」
「そっちの席会計済まして、こっちの接待に入れよ。こっちはいったやつは経費で落とすから。」
私は浜口さんの案にのり、店員さんに説明して会計をして接待の席に行き、相手方の方と挨拶をした。
「あっ、神谷さんこちら品質管理部の森です。店内にいたんで一緒にってなったんですけどいいですか?」
「いいですよ。」
例の人は私が先輩といた所を認識していると思う。
「よろしくお願いします。」
お互い頭を下げていた所に先輩が帰ってきた。
「先輩こっちです。」
私は手を振りながら先輩に声をかけをかけた。
「えっ。」
先輩、驚く顔が可愛い。
「神谷さん、西崎に聞きたいことあったんですよね。田代こっち座って西崎隣座り。」
浜口さんナイス、田代は嫌がっていたが上から言われたらしょうがないよね。
田代が座っていた席に、先輩は腰を下ろしたので私は先輩の隣に座った。
例の営業と先輩は本当に仕事の話をしているただ、先輩の顔が赤いのが気になる。
そして、二人の間にある手がずっと畳の上下なのが気になる。
絶対あれは、下で何かしてるに違いない気になって仕方ない。
帰りに先輩に問いただすことを思いながら、飲み会自体も楽しんだ。