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魔法少女:Record Blue Imagine   作者: 誰何まんじゅう
魔法少女:Record Red Reflection Scramble:紅雷降臨:兵器は悪意に染まる
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作戦会議

 土曜の23時。


 蘭松市、先野原公園。


 そこに降り立ったのは6人の魔法少女。


 蘭松市の魔法少女、イエローレッグ。


 同じく、クリムゾンスパーク。


 総雲市の魔法少女、ゴールドラッシュ。


 來島市の魔法少女、グリーンアサルト。


 海楼市の魔法少女、ウィンド。


 開眼市の魔法少女、ウォーライト。


 以上六名によるドール殲滅が今回の目的だ。



「感謝/先ずは君達魔法少女が集まってくれたことに深く感謝をします!ありがとうございます」


 そう言って頭を下げたのは精霊、ベロン。ケルベスにそっくりな犬型の精霊だ。ケルベスとは違い、堅苦しいことは無いが丁寧な言葉使いを心掛けているようだ。


「本日の目標はドールよ。私たちの町で暴れ回る怪人の一派を総称してドールと呼んでいるのよ」


 次に声を出したのは魔法少女イエローレッグ。逆立ったオールバックの金髪。170は超える長身と長くすらっとした脚。全身を鎧で包んだような武装であり、特に脚は厳つい。ブースターや刃を搭載しており、長い脚を活かして蹴って切り裂くのが彼女のファイトスタイルのようだ。


「他の地区と同じく二ヶ月前から行動を活発化しており、リーダーと思われる一人の怪人が3から10の死体を操って町で暴れてるのよ」


 やることは様々だ。殺し、強盗、公共物の破壊に騒音を鳴らす。殺しの頻度は少なく、悪質な嫌がらせが多いらしい。


「ドールのリーダーは死体を全て撃破すると様子を見に必ず現れるのよ。倒れて動けなくなった死体を一つ回収して去っていくのよ。今回は我々五人でドールの死体、いえ彼らの呼称に合わせていうならΓ(ガンマ)を全て討伐し現れたドール本体を流さないよう叩くのよ」


「...ドールは回収して逃げる際にもΓを護衛として連れてきます。その為、毎回我々の手から逃れてしまいます」


 静かに口を開いたのはクリムゾンスパーク。血よりも濃く、紅い髪と瞳。腰よりも下まで伸びる髪は帯電しており、少しばかり逆立ち、雷を発している。服装は他の少女とは毛色が違う。真っ赤な燕尾服に身を包み、手は黒のグローブで覆われていた。


「以前、私一人で追い詰めましたがギリギリのところで増援が間に合い逃してしまいました。以降、ドールが現れる際は数多のΓを引き連れてらようになり私たち二人では対処が困難でした」


「解説/だから君たちの力が必要なんだ。ツーマンセルでΓの対処に当たってもらう。ドール本体が到着次第、一人がΓを引き受け、もう一人がドールを追ってもらいその情報を各々に伝達。本体に2名、護衛のΓに4名の布陣で対処に当たってもらう」


 幹人たちは力強く頷く。


「チームはどう組む?僕としては慣れてるコイツと組みたいんだけど」


 親指でウォーライトを指したのはウィンド。緑色の短髪に錫杖を持ち、キトンを見に纏うというめちゃくちゃな姿をしている魔法少女だ。


「我もそれが良い。手の内が知れた者同士で組むのが効率的だ」


 同意をしたのは全身甲冑の魔法少女ウォーライト。フルフェイスの兜には十字の窪みがあり、そこから青い白い目が光っている。


「元々そのつもりの人選なのよ。蘭松の私たちと以前組んでたゴールドラッシュ、グリーンアサルトのコンビと貴方達って感じなのよね」


「おそらく、もうそろそろ彼らの行動が始まるわ。各所に分かれましょう。北から中央は私たちが。西、南西をウィンドコンビ。東、南東をゴールドラッシュのコンビでお願いします」


「了解だ」


 全員の同意を得て、散開する。


「なんだか面倒臭そうだぜ、ドールって野郎は」


 深夜の町を跳躍しながらグリーンアサルトはぼやく。


「ああ、Γってのがどれだけ投入されるかわからないが俺たちなら問題ないだろう。必ず仕留めるぞ」


「当たり前だっつーの!」


 ドール殲滅戦が開始された。

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