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魔法少女:Record Blue Imagine   作者: 誰何まんじゅう
First:その身体に潜むもの:蒼き慟哭
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TRY TRY TRY

「っくそ!また逃げられた!」


 二度あることは三度あるとはよく言ったものだ。

 3度目の襲撃にも『スパーク』は一切の迷いなく、最適解の逃げ道を通じてブルーレインとゴールドラッシュの包囲網を突破した。いい加減辟易してきた。少しでも刺激をすれば逃げ出す怪人を捕まえるのは困難だ。

 こちらを嘲笑うかのように突拍子もない場所に現れて、殺し索敵に引っかかった瞬間にはその場から去る。そして一度範囲内に入ればその後は翌日まで決して表に出ない。理性がなく、本能で行動すると聞いていたがとてもじゃないが脳の無い怪人の動きには思えない。


「...別のやり方で追い詰めるしかないわね」


 頭を捻らせて知恵を振り絞るも上手くいくアイデアはそう簡単には降りてこない。


「全力で追いかけるとか!」


「却下...ていうか今さっきそれをやって失敗したじゃない」


「あの鳥人みたいに速いからなぁ」


「はやくはないと思うわ。恐らく、索敵範囲に入った瞬間にその場を離れつつ魔力を0に偽装している。無いものは捉えることはできないわ。そうやって私達の目が逸れるように仕向けてる」


「怪人の変身を解除しているって考えてるわけね」


「たぶん、ね。受け取った情報ではそこまで素早く動いてる様子は見られなかったようだし、それが一番妥当かな」


 兎にも角にも今与えられた情報でできる限り詰め、対策を考案する他ない。倒すのが無理です、なんて言っていたらどんどん犠牲者が増えていくだけだ。


 このまま棒立ちしていても時間の無駄なので、夜の街をパトロールしつつ2人で提案を出しつつもどれもコレも上手くいきそうにない。


「本気で思いつかないな、どうにかバレずに懐に入れればいいんだけど」


「それができたら苦労しないわ...」


 そんな都合よく近づける方法などあるわけないと考えるが、思い返す。

 たった一人だけ、見知った魔法少女が搦手を使えると。


「できるかもしれない、行動パターンがわからないから博打に変わりはないけど」


「今すぐに出来る感じなのか?」


「いや、もうアイツは現れない。だから今のうちに根回しはしておくわ。だからパトロールお願い」


「OK、任せといてよ」


 サムズアップで返事をしてゴールドラッシュは一人で巡回に向かった。

 残ったブルーレインは立ち止まり、通信魔法によって隣街の魔法少女に連絡をする。


「私だよ、私。そ、ブルーレイン。ちょっと厄介な怪人が現れて手伝ってもらいたいんだけど良いかな」



 

 

追記


 申し訳ございませんが、利き手を怪我したので2日ほど更新を休みます。


 

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