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5 お金が無くても幸せとは言いますがお金は絶対に必要です!

「金貨百枚でどうだ!」


その言葉を発したのは貴族一行の中で最も身なりのいい人間、ミラナリアが貴族と予想している人物だった。


「ここにいる全員を助けてくれれば金貨百枚を報酬にする。それでどうだ、もし足りなければ追加でいくらでも支払う。」


金貨と言えば10枚もあれば平民が一年は遊んで暮らせる額だ。つまりはこの先10年は働かずに生活していくことができるということになる。


「確かにそれは魅力的ですね!ですが、そんな大金をはたしてあなたが払えるのですか?」


後から払えませんでは無償労働になってしまうのだ。それだけは何としても回避したいミラナリアは見た目が貴族と言えども疑ってかかる。


「その程度なら問題ない、私はサクラ王国のビラヒット公爵だ。わが家名にかけて満額支払うことを誓おう。」


彼の言葉を信じるのであれば今から向かおうとしていたサクラ王国の公爵らしい。いくら平民10年分の金額であっても公爵であるなら容易に支払える額だろう。ミラナリアはこれからの生活費を稼ぐために彼らを助けることに決めたのだった。


「分かりました、契約成立です!助けるんで、きちんと支払ってくださいね!」


「もちろんだ!必ず満額支払う。」


その言葉を聞き、ミラナリアは彼らを助けるために彼らの周りを結界で包みこむ。すると、先ほどから彼らを痛めつけていた魔物たちが再び襲おうとするも、ミラナリアの結界にすべてはじかれてしまう。


そんな光景を見て、貴族一行はひとまず安心だと力が抜けるのであった。ミラナリアは彼らの様子を見に行くために自身も彼らと同じ結界の中へと入る。


「これはいったい、どうなっているんだ?いや、そんなことより助かったよ、みんなを助けてくれてありがとう。」


ミラナリアが彼らの元へ到着するとビラヒット公爵が頭を下げ、礼を告げる。


「いえ、私は生活費が欲しかったので報酬のために働いただけですから。お礼を言う必要はありませんよ。」


「その点に関しては先ほども言ったように必ず支払わせてもらう。ところで、ここまでの実力者である君のような人間が生活費を稼ぐためというのはどういうことなんだ?」


ミラナリアはこれも何かの縁だと、メロロ王国での出来事を話し、サクラ王国へと向かっていることを話し始めるのであった。


そんな中、周囲では魔物たちが結界を破ろうと未だに奮闘しているがミラナリアの結界が衝撃過ぎて気にするものは誰もいなかった。


よろしければブックマーク登録や↓にある☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただければ大変うれしく思います。


また、作者は他の作品も投稿していますので興味がある方はそちらもお願いいたします。

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