49 Win-Win
「しかし、どうして今になって突然、告白なんかしたんだ?」
国王にとってはそれだけが不思議だったのだ。あれだけ、ミラナリアと結婚すれば問題が増えると言っていた公爵がまさか自分から告白をするとは。
「私も今回のことで色々考えたんです。そうしたら、やはりここで結婚するのが一番だと思いました。」
「そうか、そうか。それは良いことだ、本当に良かった。今日はお祝いだな!」
国王は今回の件で公爵にミラナリアを守りたいという意識が芽生えたのだと考えていた。しかし、それは大きな間違えだったのだ。
「はい、私も考えたんです。先ほど、陛下は私とミラナリアが婚約者の関係だからまだ家族ではないということで何もしなかったんですよね?だから、この際、結婚をしてしまえば陛下が何とかしてくれると思ったんです。
私は普段、ミラナリアを養いますから、彼女が何か問題を起こした際にはしりぬぐいをよろしくお願いいたしますね。だって、私達が結婚すれば陛下の妹になるんですから。お兄ちゃんは妹を助けるものですよね。」
「えっ?」
「へっ?」
そんな公爵の思惑に、国王もミラナリアも予想していなかったのか、驚いている。そうして、国王は公爵にはめられたことに、ミラナリアは自分が考えていた純粋な理由で告白されたわけではないという事実を知り、二人とも怒り出してしまう。
「おい、お前はめやがったな!こんな結婚無効だ、お前ら、一生婚約者の関係でいやがれ。」
「何ですかその理由!私の感動を返してください!」
しかし、これは立場が変わっているが、今まで二人が公爵に押し付けてきた立場でもあるのだ。だからこそ、公爵だって文句の一つも言いたい。
「文句を言いたいのはこっちです!まったく、二人とも自分の立場が入れ替わったらこれですか、全く困ったものです。」
こうしてこの日はガヤガヤと三人の喧嘩をする声が響き渡るのであった。
それから1カ月後、ミラナリアと公爵の結婚式が開かれるのであるが、この時の三人はそうなる未来をまだ知らないのであった。
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