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26 ぐ~たら生活はまだまだ先である

ミラナリアを狙う最有力候補であるメロロ王国が魔物によって滅んでしまい、ミラナリアは自らに与えられた自宅へと帰宅していた。あれからというもの、なぜか頻繁に公爵が彼女の元を訪れるのだ。


「メロロ王国の一行がいなくなってすぐだぞ、どれだけ君はぐーたらが好きなんだよ。」


「いいじゃないですか、私はこんな生活が夢だったんですから。生活するための家もあって、お金もある。これ以上望むのは強欲ってものですよ。それよりも、公爵こそ仕事しなくていいんですか?」


ミラナリアはベッドで寝ころびながら顔だけを公爵の元に向け、皮肉を告げる。


「世界中で君にだけは言われなくないセリフだね。」


「私はこの国を魔物からお守りするという、それは、それは大変なお仕事を今も継続中ですから。」


ミラナリアのジョークともいえる言葉に公爵はおどけた表情で反論を行う。


「おかしいな?前に、たいして疲れないと聞いたような気がしたのだが?」


「いや、いや、気のせいですよ。こうやってぐ~たらしていないと大変なんですよ~。」


「はぁ、君は出会った時からそういう奴だったな。だが、そんな君に朗報だ。君の力を当てにしたい各国の王族からお見合いの話が来ているぞ。」


ミラナリアが寝転がっているベッドに公爵は男性が描かれた何枚もの肖像画を置いていく。


「はぁ?何ですかそれ、も~そういうのはいいですよ。適当に捨てておいてください。」


「申し訳ないけど、君宛の見合い話だからね、手助けはできるけど我々が処理することはできないんだよ。だから陛下からお見合い話が片付くまでの間は城に住んでいいと許しを得ているよ。」


その言葉を聞き、ミラナリアはバサッと体を起こして公爵に期待するまなざしを向ける。


「そ、それってもしかして!」


「あぁ、もちろんメイドに世話をしてもらっても大丈夫さ。」


「よっしゃー!ささ、メイドさんが待っています!早速、お城に行きましょう!」


ベッドから飛び出し、ミラナリアは思わずガッツポーズをする。城ではメイドさんが待っているのだ。ミラナリアはすぐにでも家を飛び出してしまいそうな勢いだった。


「なんか、この家がある必要ある?ほとんど城住まいじゃないか?」


「それとこれとは別ですよ!メイドさんにお世話してもらえるのは普段はできないんですから、お世話してもらえるうちに会いに行かないと!」


ミラナリアのぐ~たら生活はまだまだ先になるのであった。


よろしければブックマーク登録や↓にある☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただければ大変うれしく思います。


また、作者は他の作品も投稿していますので興味がある方はそちらもお願いいたします。

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